※本記事はヒューリックが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
ヒューリックが発表した2026年12月期 第1四半期決算説明資料によると、営業利益311億円(前期比6億円、2.0%減)、経常利益269億円(前期比10億円、3.6%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益181億円(前期比9億円、5.6%増)となった。増減益にはリソー教育の株価に応じた追加的なのれんの償却69億円(特殊要因)が含まれており、これを除いた実力ベースでは営業利益381億円(前期比63億円、20%増)、経常利益339億円(前期比59億円、21%増)、純利益251億円(前期比79億円、46%増)と大幅な増益になったとしている。
不動産事業では国内で約1,600億円の投資が確定・内定し、クオーツ心斎橋が竣工、銀座コアが新築着工。海外事業でも5件(約250億円)が確定・内定し、営業利益は計画を上回る進捗とされる。新規事業では観光事業が営業利益ベースで前期比10%以上の増益(開業費を除くと約40%の増益)、新規連結のクックデリが計画を上回る進捗となった。
連結業績(2026年12月期 第1四半期 実績)
営業収益は2,268億41百万円(前期比44.8%増)。うち営業利益は特殊要因除くと381億32百万円(前期比19.8%増)、経常利益は特殊要因除くと339億48百万円(前期比21.1%増)、純利益は特殊要因除くと251億2百万円(前期比46.1%増)となった。主な増減要因として、支払利息+25億円、投資有価証券売却益+13億円、賃貸解約関係収入+23億円などが挙げられている。
| 項目(百万円) | 25/12期 第1四半期 | 26/12期 第1四半期 | 増減(率) |
|---|---|---|---|
| 営業収益 | 156,644 | 226,841 | +70,197(+44.8%) |
| 営業総利益 | 54,572 | 66,735 | +12,163 |
| 販管費 | 22,755 | 35,564 | +12,808 |
| 営業利益 | 31,816 | 31,171[38,132] | △645[+6,316](△2.0%[+19.8%]) |
| 経常利益 | 28,010 | 26,986[33,948] | △1,024[+5,937](△3.6%[+21.1%]) |
| 親会社株主に帰属する四半期純利益 | 17,175 | 18,141[25,102] | +965[+7,927](+5.6%[+46.1%]) |
セグメント別の状況
不動産事業は引き続き好調で、営業利益は385億34百万円(前期比51億53百万円増)。「その他」セグメントはリソー教育・鉱研工業・クックデリのM&A3社がドライバーとなり、特殊要因(追加的なのれん償却)を除くと大幅増益。安定基盤利益比率は51.0%(特殊要因除くと58.9%)となり、前期の50.3%から上昇した。
| セグメント | 指標(百万円) | 25/12期 第1四半期 | 26/12期 第1四半期 |
|---|---|---|---|
| 不動産事業 | 営業収益 | 133,385 | 191,360 |
| 不動産事業 | 営業利益 | 33,381 | 38,534 |
| 保険事業 | 営業利益 | 372 | 498 |
| ホテル・旅館事業 | 営業利益 | 1,848 | 2,047 |
| その他 | 営業利益 | 743 | △4,808[2,153] |
| 消去または全社 | 営業利益 | △4,529 | △5,099 |

通期業績予想
2026年12月期の通期計画は、営業利益2,100億円(前期比+232億円)、経常利益1,850億円(前期比+121億円)、当期純利益1,210億円(前期比+67億円)。2026年度は18期連続の最高益更新を見込んでおり、特殊要因除くベースの進捗率は営業利益・経常利益ともに18%、純利益は20%としている。事業別の2026年計画(事業利益ベース)は、不動産事業2,150億円(うち国内2,120億円、海外30億円)、新規事業等180億円。
| 項目 | 2026年12月期 計画 | 2025年12月期 実績 |
|---|---|---|
| 営業利益 | 2,100億円 | 1,868億円 |
| 経常利益 | 1,850億円 | 1,729億円 |
| 当期純利益 | 1,210億円 | 1,143億円 |

株主還元
2026年12月期の年間配当金は67.00円(前期比5.0円増配)を予想しており、上場以来18期連続の増配見込み。配当性向は2025年12月期実績41.1%から2026年12月期予想42.0%となり、2029年に向けて配当性向45%へ段階的に引き上げる方針が示されている。
| 項目 | 2026年12月期(予想) | 2025年12月期(実績) |
|---|---|---|
| 年間配当金 | 67.00円 | 62.00円 |
| 配当性向 | 42.0% | 41.1% |

中期経営計画/トピック
2026年を初年度とする中長期経営計画(2026-2036年)のフェーズⅠ(2026-2029年)では、2029年(フェーズⅠ最終年度)に経常利益2,200億円・営業利益2,600億円、2036年(中長計最終年度)に経常利益3,000億円・営業利益3,800億円を計画。不動産事業をベースにM&Aを活用して新規事業等を取り込み、「不動産の商社化」による利益成長と企業価値向上を目指すとしている。フェーズⅠのM&A投資枠は3,000億円。
1Qのトピックとして、リアルゲイトとのJV会社「HistoRy」による仕入れが進展(200億円に目途)、ヒューリックビズフロンティアの全株式譲渡によるレンタルオフィス事業からの撤退、観光事業ではふふ城ヶ島が2月に開業、ザ・ゲートホテル大阪が6月開業予定と紹介されている。

※本記事はヒューリックが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。