※本記事は大林組が公開したIR資料(インベスターズガイド 2026年6月版)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は同資料公表時点のものです。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
建設就業者数は1997年のピークから約30%減少し、55歳以上が36.7%を占める一方で29歳以下は11.7%にとどまります(ガイドP.12)。この担い手不足と技術伝承という社会課題に対する大林グループの取り組みが、P.14にまとめられています。
ロボティクスコンストラクション®による建設プロセスの変革
中核となるのが「ロボティクスコンストラクション®」構想です。3つの要素で構成されます。
| 要素 | ねらい | 内容 |
|---|---|---|
| ① 作業の機械化 | 効率と安全をもたらす建設現場環境 | 単純作業や苦渋作業の機械化による安全性・生産性の向上。人は高度な技術を必要とする作業や施工管理など創造性の高い業務に専念 |
| ② 機械操作の省力化(遠隔、自動・自律化) | 働く人の負担軽減と熟練スキルの伝承 | 遠隔操作技術活用によりオペレーターは複数工事を担当可能。熟練技能者の操作データ蓄積による操作支援や自動・自律化の推進 |
| ③ 建設プロセスのデジタル化 | 効率的に高品質なものづくりへ | 現実空間とサイバー空間を同期させたデジタルツインの構築により、施工の安全や品質、生産性の管理などを効率化 |
技能伝承の制度 — 教育訓練校とスーパー職長制度
- 大林組林友会教育訓練校:大林組と大林組林友会連合会が、技能労働者の育成と次世代への技能伝承を目的として開校。とび工・鉄筋工・型枠工の3コースとCADに特化した短期コースを設定。「O-DXルーム」ではVR技術を活用した玉掛け作業教育や安全体感教育を実施
- スーパー職長・スーパーオペレーター制度:建設業の魅力を高め、若年技能労働者の入職・定着率を向上させる施策として導入。認定を受けた職長・オペレーターには大林組の建設現場での勤務日数に応じて手当を支給
機械化・デジタル化という技術アプローチと、協力会社(約1,250社の林友会・P.4)と連携した人材育成の制度アプローチを並走させている点が特徴です。中期経営計画2022でも「人材確保と育成、サプライチェーンの維持・強化・拡大」が基本戦略に掲げられています(P.24)。

(出典:大林組「インベスターズガイド」2026年6月版 P.14(関連:P.4・12・24))
本記事は「大林組 インベスターズガイド2026」徹底解説シリーズの一部です。全体像・他の記事はハブ記事からご覧ください。
※本記事は大林組が公開したIR資料(インベスターズガイド 2026年6月版)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は同資料公表時点のものです。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。