三井化学

三井化学、2026年3月期はコア営業利益1,000億円(前期比△1%) 2027年3月期は増収増益・配当75円を予想

決算サマリー 2026.07.28
三井化学、2026年3月期はコア営業利益1,000億円(前期比△1%) 2027年3月期は増収増益・配当75円を予想

※本記事は三井化学が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

三井化学の2026年3月期(25年度)は、売上収益16,688億円(前期比△1,404億円、△8%)、コア営業利益1,000億円(前期比△10億円、△1%)、親会社の所有者に帰属する当期利益344億円(前期比+22億円、+7%)となった。成長領域(ライフ&ヘルスケア・モビリティ・ICT)は増益となったが、ベーシック&グリーン・マテリアルズ(B&GM)は需要減少や在庫評価損などによりコア営業損失△184億円と減益だった。2027年3月期(26年度)は、売上収益19,000億円、コア営業利益1,050億円、親会社の所有者に帰属する当期利益450億円を見込む。

目次

連結業績(当期 実績)

25年度の売上収益は16,688億円(前期比△1,404億円、△8%)、コア営業利益は1,000億円(前期比△10億円、△1%)となった。成長領域における数量拡大を主因とした増益はあったものの、B&GMにおける需要の減少、低稼働の影響、ナフサ価格下落に伴う在庫評価損等が影響した。非経常項目は△262億円(前期△227億円)で、営業利益は738億円(前期比△45億円、△6%)。税引前利益は686億円(前期比△30億円、△4%)、親会社の所有者に帰属する当期利益は344億円(前期比+22億円、+7%)となった。

項目当期(25年度決算)前期(24年度決算)増減
売上収益16,688億円18,092億円△1,404億円(△8%)
コア営業利益1,000億円1,010億円△10億円(△1%)
(うち、持分法による投資損益)184億円124億円+60億円(+48%)
非経常項目△262億円△227億円△35億円
営業利益738億円783億円△45億円(△6%)
金融収益・費用△52億円△67億円+15億円
税引前利益686億円716億円△30億円(△4%)
親会社の所有者に帰属する当期利益344億円322億円+22億円(+7%)
2025年度連結業績サマリー
出典:三井化学 2025年度決算及び2026年度業績予想の概要 P.9

セグメント別の状況

成長領域合計は売上収益10,540億円(前期比△304億円)、コア営業利益1,221億円(前期比+62億円、+5%)。ICTソリューションは半導体関連の販売数量堅調によりコア営業利益369億円(前期比+102億円)と増益。モビリティソリューションは米国関税政策や半導体供給不足、米国アルミ工場火災の影響で販売数量が減少しコア営業利益510億円(前期比△41億円)。ライフ&ヘルスケア・ソリューションはビジョンケア・農薬の数量増によりコア営業利益342億円(前期比+1億円)とほぼ横ばい。B&GMは需要減少・低稼働・在庫評価損等によりコア営業利益△184億円(前期比△70億円)となった。売上収益コア営業利益率は10.7%から11.6%に改善した。

セグメント指標当期(25年度決算)前期(24年度決算)
ライフ&ヘルスケア・ソリューション売上収益2,591億円2,517億円
ライフ&ヘルスケア・ソリューションコア営業利益342億円341億円
モビリティソリューション売上収益5,154億円5,551億円
モビリティソリューションコア営業利益510億円551億円
ICTソリューション売上収益2,795億円2,776億円
ICTソリューションコア営業利益369億円267億円
成長領域合計売上収益10,540億円10,844億円
成長領域合計コア営業利益1,221億円1,159億円
ベーシック&グリーン・マテリアルズ売上収益5,999億円7,100億円
ベーシック&グリーン・マテリアルズコア営業利益△184億円△114億円
その他売上収益149億円148億円
その他コア営業利益△37億円△35億円
合計売上収益16,688億円18,092億円
合計コア営業利益1,000億円1,010億円
セグメント別 売上収益/コア営業利益増減(対前年)
出典:三井化学 2025年度決算及び2026年度業績予想の概要 P.11

通期業績予想(2027年3月期)

26年度(2027年3月期)は、中東情勢の影響による損失を想定するものの、成長領域の事業拡大とB&GMの事業構造改善・一過性要因の解消により、売上収益19,000億円(前期比+2,312億円、+14%)、コア営業利益1,050億円(前期比+50億円、+5%)を見込む。営業利益は830億円(前期比+92億円、+12%)、税引前利益は740億円(前期比+54億円、+8%)、親会社の所有者に帰属する当期利益は450億円(前期比+106億円、+31%)を見込む。前提為替レートは155円/US$、国産ナフサ価格は95,000円/KLとしている。

項目予想(26年度)前期(25年度実績)
売上収益19,000億円16,688億円
コア営業利益1,050億円1,000億円
非経常項目△220億円△262億円
営業利益830億円738億円
金融収益・費用△90億円△52億円
税引前利益740億円686億円
親会社の所有者に帰属する当期利益450億円344億円
セグメント指標26年度予想25年度決算
ライフ&ヘルスケア・ソリューション売上収益2,700億円2,591億円
ライフ&ヘルスケア・ソリューションコア営業利益380億円342億円
モビリティソリューション売上収益5,300億円5,154億円
モビリティソリューションコア営業利益510億円510億円
ICTソリューション売上収益3,200億円2,795億円
ICTソリューションコア営業利益410億円369億円
成長領域合計売上収益11,200億円10,540億円
成長領域合計コア営業利益1,300億円1,221億円
ベーシック&グリーン・マテリアルズ売上収益6,300億円5,999億円
ベーシック&グリーン・マテリアルズコア営業利益△30億円△184億円
その他売上収益1,500億円149億円
その他コア営業利益△220億円△37億円
合計売上収益19,000億円16,688億円
合計コア営業利益1,050億円1,000億円
セグメント別 売上収益/コア営業利益予想(対前年)
出典:三井化学 2025年度決算及び2026年度業績予想の概要 P.23

株主還元

還元方針は「資本効率向上と安定的かつ継続的な配当の実現」を掲げ、総還元性向40%以上、DOE(純資産配当率)3.0%以上を目指す(FY28までに4.0%を視野に還元強化を検討)。加えて機動的かつ柔軟な自己株式取得を行う方針。26年度(2027年3月期)の配当予想は、中間37.5円/株・期末37.5円/株の年間75円/株。

項目26年度予想備考
中間配当37.5円/株
期末配当37.5円/株
年間配当75円/株中間+期末
総還元性向方針40%以上
DOE方針3.0%以上FY28までに4.0%視野
株主還元方針と26年度配当予想
出典:三井化学 2025年度決算及び2026年度業績予想の概要 P.29

事業構造改善・トピック

B&GMでは、高純度テレフタル酸(PTA)生産停止、ポリエチレンテレフタレート(PET)の生産停止、TDI生産能力最適化、市原フェノールの生産停止、フェノールJV持分譲渡、国内ポリオレフィン事業統合など事業構造改善を継続的に実施。26年度はこれら構造改善効果のフル寄与および25年度の一過性要因(大規模定期修理等)の解消により、B&GMのコア営業利益は前期比+154億円改善の△30億円を見込む一方、中東情勢の影響による損失△150億円程度を想定している。

※本記事は三井化学が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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