アステラス製薬

アステラス製薬、2026年3月期は売上収益2兆1,392億円・コア営業利益5,557億円で過去最高、2027年3月期はコア営業利益6,200億円を予想

決算サマリー 2026.07.28
アステラス製薬、2026年3月期は売上収益2兆1,392億円・コア営業利益5,557億円で過去最高、2027年3月期はコア営業利益6,200億円を予想

※本記事はアステラス製薬が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

アステラス製薬の2025年度(2026年3月期)連結業績は、重点戦略製品(PADCEV、IZERVAY、VYLOY、VEOZAH、XOSPATA)の力強い成長により売上収益が前期比+11.9%増の2兆1,392億円、コア営業利益が同+41.6%増の5,557億円となり、いずれも過去最高を更新した。営業利益は3,826億円(前期比+832.4%)、当期利益は2,916億円(同+474.6%)となった。2026年度(2027年3月期)は売上収益2兆2,200億円、コア営業利益6,200億円を見込み、1株当たり配当金は2円増配の80円を予想している。

目次

連結業績(2025年度 実績)

売上収益は重点戦略製品の拡大により前期比+2,269億円(+11.9%)増加し2兆1,392億円となった。SMT(Sustainable Margin Transformation)の進捗により、米国XTANDI共同販促費用を除く販管費率は前期比-2.3ppt改善し28.6%。この結果、コア営業利益は前期比+1,632億円(+41.6%)増の5,557億円、コア営業利益率は26.0%(同+5.5ppt)となった。無形資産償却費・その他の費用の減少もあり、営業利益は3,826億円(前期比+832.4%)、税引前利益は3,766億円、当期利益は2,916億円(前期比+474.6%)となった。

項目2025年度実績2024年度実績増減
売上収益21,392億円19,123億円+2,269億円(+11.9%)
売上原価4,084億円3,492億円+592億円(+17.0%)
販管費8,603億円8,430億円+173億円(+2.0%)
研究開発費(研究開発費率)3,148億円(14.7%)3,277億円(17.1%)-128億円(-2.4ppt)
コア営業利益(コア営業利益率)5,557億円(26.0%)3,924億円(20.5%)+1,632億円(+5.5ppt)
営業利益3,826億円410億円+3,416億円(+832.4%)
税引前利益3,766億円312億円+3,454億円
当期利益2,916億円507億円+2,408億円(+474.6%)
2025年度業績(連結損益サマリー、通期予想比較)
出典:4503_アステラス製薬_2026年3月期_通期_説明資料.pdf P.5

主要製品別の状況

重点戦略製品(PADCEV、IZERVAY、VYLOY、VEOZAH、XOSPATA)の合計売上は前期比+1,439億円(+43%)増の4,803億円となり、全体の売上収益および利益拡大に大きく貢献した。PADCEVは一次治療の転移性尿路上皮がん(1L mUC)の浸透拡大などにより+571億円(+35%)増の2,212億円、VYLOYは全地域での浸透拡大により+509億円(>+100%)増の631億円となるなど、全ての主要製品で売上が拡大した。XTANDIも売上収益9,608億円(前期比+485億円、+5%)と増加した。

製品2025年度実績前期比増減額前期比増減率
XTANDI9,608億円+485億円+5%
PADCEV2,212億円+571億円+35%
IZERVAY776億円+193億円+33%
VYLOY631億円+509億円>+100%
VEOZAH466億円+128億円+38%
XOSPATA718億円+39億円+6%
重点戦略製品計4,803億円+1,439億円+43%
2025年度業績:主要製品別売上
出典:4503_アステラス製薬_2026年3月期_通期_説明資料.pdf P.6

2026年度 通期業績予想

2026年度(2027年3月期)は、重点戦略製品の力強い成長(前期比+1,300億円、+27%、6,100億円)を牽引役に、売上収益は22,200億円(前期比+808億円)を見込む。一方、XTANDIは米国IRA(インフレ抑制法、2027年1月施行)の影響により約500億円の減収を見込み9,100億円を予想。SMTを通じたコスト最適化(約400億円)により米国XTANDI共同販促費用を除く販管費率は28.6%から26.3%へ改善する一方、新規第Ⅲ相試験の増加に伴い研究開発費は3,550億円(研究開発費率16.0%)に増加する見通し。コア営業利益は6,200億円(前期比+643億円、+12%)、コア営業利益率は27.9%(同+2.0ppt)を見込む。

項目2025年度実績2026年度予想増減
売上収益21,392億円22,200億円+808億円
販管費8,603億円8,000億円-603億円
研究開発費(研究開発費率)3,148億円(14.7%)3,550億円(16.0%)+402億円(+1.3ppt)
コア営業利益(コア営業利益率)5,557億円(26.0%)6,200億円(27.9%)+643億円(+2.0ppt)
営業利益(フルベース)3,826億円3,950億円+124億円
2026年度通期業績予想
出典:4503_アステラス製薬_2026年3月期_通期_説明資料.pdf P.14

株主還元

2026年度の1株当たり配当金は2円増配の80円を予想。キャピタルアロケーション方針では、成長を実現するための事業投資を最優先としつつ、利益・資金計画および実績に基づき経営計画期間を通じた配当水準の引き上げを行い、余剰資金が生じた際は自己株式取得を機動的に実施する方針。適切なレバレッジ水準としてGross Debt/EBITDA率1.0~1.5倍を目安とする。

経営計画2021 総括

経営計画2021期間(2021年度~2025年度)の5年間で、売上収益は約1.3兆円から2兆1,000億円以上へ1.7倍に、コア営業利益は約2,500億円から5,500億円以上へ2.2倍に拡大し、コア営業利益率は19.2%から26.0%(+4.0ppt)に上昇した。Sustainable Margin Transformation(SMT)では2024-2025年度累計で650億円のコスト最適化を達成し、2027年度までの累計1,500億円達成に向けて進捗している。

経営計画2021期間における売上収益とコア営業利益の成長
出典:4503_アステラス製薬_2026年3月期_通期_説明資料.pdf P.25

※本記事はアステラス製薬が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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