中外製薬

中外製薬、2026年12月期 第1四半期は増収増益 売上収益3,217億円(+11.5%)・営業利益1,633億円(+17.1%)

決算サマリー 2026.07.28
中外製薬、2026年12月期 第1四半期は増収増益 売上収益3,217億円(+11.5%)・営業利益1,633億円(+17.1%)

※本記事は中外製薬が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

中外製薬は2026年4月24日、2026年12月期 第1四半期(2026年1〜3月、Core実績)の決算を発表した。売上収益は3,217億円(前年同期比+332億円、+11.5%)、営業利益は1,633億円(同+238億円、+17.1%)、四半期利益は1,186億円(同+194億円、+19.6%)となり、国内外の製商品売上高がともに順調に推移する増収増益の決算となった。ヘムライブラのロシュ向け輸出に加え、第三者向けNEMLUVIO輸出・ロイヤルティ収入が牽引した。

目次

連結業績(2026年12月期 第1四半期 実績)

2026年1〜3月の売上収益は3,217億円(前年同期2,885億円、+11.5%)。内訳は国内製商品売上高1,114億円(同+8.2%)、海外製商品売上高1,801億円(同+14.9%)、その他の売上収益302億円(同+5.2%)。営業利益は1,633億円(同+17.1%)、営業利益率は50.8%(同+2.4pt)。四半期利益は1,186億円(同+19.6%)、EPSは72.03円(同+11.73円、+19.5%)。売上原価は923億円(製商品原価率31.7%、同△2.0pt改善)、研究開発費は419億円(同+2.9%)、販売費及び一般管理費は249億円(同+18.6%)。

項目2025年1-3月実績2026年1-3月実績前年同期比
売上収益2,8853,217+332(+11.5%)
国内製商品売上高1,0301,114+84(+8.2%)
海外製商品売上高1,5671,801+234(+14.9%)
その他の売上収益287302+15(+5.2%)
売上原価△875△923△48(+5.5%)
製商品原価率33.7%31.7%△2.0pt
研究開発費△407△419△12(+2.9%)
販売費及び一般管理費△210△249△39(+18.6%)
その他の営業収益(費用)36+3(+100.0%)
営業利益1,3951,633+238(+17.1%)
営業利益率48.4%50.8%+2.4pt
金融収支等△814+22
法人所得税△395△462△67(+17.0%)
四半期利益9921,186+194(+19.6%)
EPS(円)60.3072.03+11.73(+19.5%)
2026年12月期第1四半期 Financial Overview(Core実績)
出典:中外製薬 2026年12月期 第1四半期 決算説明資料 P.5

主要製品別の状況(海外・国内)

海外売上は、主にロシュ向け輸出のヘムライブラおよびガルデルマ向けのNEMLUVIOの大幅な数量増加や為替影響により前年比で増加した。ヘムライブラの海外売上高は1,089億円(2026年1-12月期初予想3,540億円に対し進捗率30.8%)、アクテムラは395億円、アレセンサ(海外)は170億円。国内売上は薬価改定・後発品浸透の影響を受けたものの、主力品(バビースモ、ヘムライブラ、ポライビー、フェスゴ)や新製品(ルンスミオ)が伸長し前年比で増加した。国内のオンコロジー領域売上高は557億円、スペシャリティ領域売上高は557億円で、ポライビーは93億円、フェスゴは84億円、アレセンサ(国内)は78億円、ルンスミオは12億円。また、NEMLUVIOはピークセールス予想を2bnUSD超から4bnUSD超に引き上げ、米国における新規患者処方(NBRx)シェアは結節性痒疹約39%、アトピー性皮膚炎約8%となった。

製品(海外)2026年1-3月実績(億円)2026年1-12月期初予想(億円)進捗率
ヘムライブラ1,0893,54030.8%
アクテムラ3951,36329.0%
アレセンサ17060428.1%
エンスプリング△092
ノイトロジン217030.0%
シグマート212487.5%
その他10532632.2%
海外計1,8016,02029.9%
区分/製品(国内)2026年1-3月実績(億円)2026年1-12月期初予想(億円)進捗率
スペシャリティ領域計5572,38823.3%
ヘムライブラ14666621.9%
アクテムラ11846225.5%
エンスプリング6931921.6%
バビースモ7430124.6%
エブリスディ3615223.7%
エレビジス51204.2%
ピアスカイ218325.3%
セルセプト177123.9%
オンコロジー領域計5572,59221.5%
テセントリク13861122.6%
ポライビー9342521.9%
フェスゴ8435123.9%
アレセンサ7832823.8%
ルンスミオ122844.2%
カドサイラ3716522.4%
アバスチン4313731.4%
パージェタ2411121.6%
Foundation Medicine187823.1%
領域別売上高の比較(オンコロジー/スペシャリティ)
出典:中外製薬 2026年12月期 第1四半期 決算説明資料 P.22

通期業績予想

会社は2026年12月期通期(期初予想)として、売上収益13,450億円、営業利益6,700億円、四半期利益(当期利益)4,850億円、EPS295.00円を見込んでいる。2026年1-3月実績の進捗率は、売上収益23.9%、営業利益24.4%、四半期利益24.5%、EPS24.4%であり、国内・海外売上高、その他の売上収益、売上原価、研究開発費、販売費及び一般管理費のいずれも「概ね想定通りの進捗」としている。

項目2026年1-3月実績2026年1-12月期初予想進捗率
売上収益3,21713,45023.9%
製商品売上高2,91611,00026.5%
国内1,1144,98022.4%
海外1,8016,02029.9%
その他の売上収益3022,45012.3%
営業利益1,6336,70024.4%
営業利益率50.8%49.8%
四半期利益(当期利益)1,1864,85024.5%
EPS(円)72.03295.0024.4%
損益 1-3月 予想比(進捗率)
出典:中外製薬 2026年12月期 第1四半期 決算説明資料 P.26

株主還元

本資料には四半期時点での新たな株主還元方針の発表はない。キャッシュ・フロー計算書関連情報として、2026年1-3月の支払配当金は2,420億円であった。

開発パイプライン・トピック

2026年1Qは、DMD(デュシェンヌ型筋ジストロフィー)に対する国内初の遺伝子治療薬としてエレビジスを発売したほか、ルンスミオ+ポライビー併用療法がr/r LBCL(再発又は難治性の大細胞型B細胞リンパ腫)に対し世界で初めて日本で承認を取得した。オルホルグリプロン(米国製品名:Foundayo)は肥満症治療薬として米国で承認取得・発売し、日本・欧州を含む40を超える国々で承認申請中。血友病A治療薬NXT007は2028年申請に向け2つの第III相試験(ZEBRHA 1/2試験)を2Qに開始予定。エンスプリングはMOGAD(ミエリンオリゴデンドロサイト糖タンパク質抗体関連疾患)を対象とした第III相METEOROID試験で主要評価項目を達成し、年内申請予定。

今後の申請予定(P2以降開発品・製品、2026年〜2029年以降)
出典:中外製薬 2026年12月期 第1四半期 決算説明資料 P.16

※本記事は中外製薬が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

Articles

株主優待

記事がありません。

個人投資家・企業様各位

目次