※本記事は花王が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
花王は2026年2月5日、2025年12月期(2025年1〜12月)の連結決算を発表した。売上高は16,886億円(前期比+3.7%)、営業利益は1,641億円(同+11.9%)、親会社所有者帰属当期利益は1,201億円(同+11.4%)といずれも増収増益となった。日本のグローバルコンシューマーケア(GC)事業が市場成長を上回り伸長したほか、化粧品事業が中国事業の回復や固定費削減により大幅増益となったことなどが寄与した。2026年12月期は売上高17,500億円(同+3.6%)、営業利益1,820億円(同+10.9%)を見込んでいる。
連結業績(2025年12月期 実績)
売上高は16,886億円(実質増減率+3.7%)、売上総利益は6,682億円(売上総利益率39.6%、前期比+0.4pt)。営業利益は1,641億円(営業利益率9.7%、前期比+0.7pt)、税引前利益は1,698億円、当期利益は1,206億円、親会社所有者帰属当期利益は1,201億円(前期比+11.4%)となった。EBITDAは2,499億円、基本的1株当たり当期利益は260.30円、1株当たり配当金は154.00円、営業活動によるキャッシュ・フローは1,997億円(前期比△0.9%)だった。
| 項目 | 2025年12月期 | 2024年12月期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 16,886億円 | 16,284億円 | +3.7%(+602億円) |
| 売上総利益 | 6,682億円 | 6,384億円 | +4.7%(+298億円) |
| 売上総利益率 | 39.6% | 39.2% | +0.4pt |
| 営業利益 | 1,641億円 | 1,466億円 | +11.9%(+174億円) |
| 営業利益率 | 9.7% | 9.0% | +0.7pt |
| 税引前利益 | 1,698億円 | 1,510億円 | +12.5%(+188億円) |
| 当期利益 | 1,206億円 | 1,104億円 | +9.3%(+102億円) |
| 親会社所有者帰属当期利益 | 1,201億円 | 1,078億円 | +11.4%(+123億円) |
| EBITDA | 2,499億円 | 2,351億円 | +6.3%(+148億円) |
| 基本的1株当たり当期利益 | 260.30円 | 231.94円 | +12.2%(+28.36円) |
| 1株当たり配当金 | 154.00円 | 152.00円 | +2.00円 |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 1,997億円 | 2,016億円 | △0.9%(△19億円) |
セグメント別の状況
2025年1月付の組織再編により、報告セグメントは「グローバルコンシューマーケア(GC)事業」傘下のハイジーンリビングケア事業・ヘルスビューティケア事業・化粧品事業・ビジネスコネクティッド事業と、ケミカル事業の5区分。ハイジーンリビングケア事業は売上高5,493億円(構成比32.5%、実質+1.1%)、営業利益813億円(営業利益率14.8%、対前年+55億円)。ヘルスビューティケア事業は売上高4,329億円(同+2.2%)、営業利益391億円(利益率9.0%、+47億円)。化粧品事業は中国事業回復と固定費スリム化等により売上高2,616億円(同+6.9%)、営業利益104億円(利益率4.0%、+141億円)と大幅増益。ビジネスコネクティッド事業は売上高392億円(同△3.2%)、営業利益23億円(△30億円)。ケミカル事業は情報材料の堅調さや油脂の価格対応により売上高4,515億円(同+6.9%)となった一方、欧州の需要減や油脂の利幅減、在庫評価減の影響で営業利益は302億円(△55億円)に減少した。
| セグメント | 売上高(構成比・対前年実質) | 営業利益 | 営業利益率 | 対前年 |
|---|---|---|---|---|
| ハイジーンリビングケア事業 | 5,493億円(32.5%・+1.1%) | 813億円 | 14.8% | +55億円 |
| ヘルスビューティケア事業 | 4,329億円(25.7%・+2.2%) | 391億円 | 9.0% | +47億円 |
| 化粧品事業 | 2,616億円(15.5%・+6.9%) | 104億円 | 4.0% | +141億円 |
| ビジネスコネクティッド事業 | 392億円(2.3%・△3.2%) | 23億円 | 5.8% | △30億円 |
| ケミカル事業 | 4,515億円(24.0%・+6.9%) | 302億円 | 6.7% | △55億円 |
| 合計 | 16,886億円(100%・+3.7%) | 1,641億円 | 9.7% | +174億円 |

2026年12月期 業績予想
花王は2026年12月期の連結業績予想として、売上高17,500億円(前期比+3.6%、実質+3.2%)、営業利益1,820億円(同+10.9%、営業利益率10.4%)、税引前利益1,850億円(同+8.9%)、親会社所有者帰属当期利益1,300億円(同+8.3%)、EBITDA2,700億円(同+8.0%)を見込む。ROEは12.0%(前期比+0.7pt)、基本的1株当たり当期利益は287.41円(株式分割前の金額)、1株当たり配当金は156.00円(前期比+2.00円)を予想している。予想為替レートは米ドル150円、ユーロ175円、中国元21.0円。
| 項目 | 2026年予想 | 2025年実績 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 17,500億円 | 16,886億円 | +3.6%(実質+3.2%) |
| 営業利益 | 1,820億円 | 1,641億円 | +10.9% |
| 営業利益率 | 10.4% | 9.7% | +0.7pt |
| 税引前利益 | 1,850億円 | 1,698億円 | +8.9% |
| 親会社所有者帰属当期利益 | 1,300億円 | 1,201億円 | +8.3% |
| EBITDA | 2,700億円 | 2,499億円 | +8.0% |
| ROE | 12.0% | 11.3% | +0.7pt |
| 基本的1株当たり当期利益 | 287.41円 | 260.30円 | +10.4% |
| 1株当たり配当金 | 156.00円 | 154.00円 | +2.00円 |
| セグメント | 日本(対前年実質) | 海外計(対前年実質) | 合計(対前年実質) |
|---|---|---|---|
| ハイジーンリビングケア事業 | 4,240億円(+1.5%) | 1,330億円(0.0%) | 5,570億円(+1.1%) |
| ヘルスビューティケア事業 | 2,390億円(+6.2%) | 2,225億円(+6.4%) | 4,615億円(+6.3%) |
| 化粧品事業 | 1,830億円(+3.4%) | 885億円(+4.9%) | 2,715億円(+3.9%) |
| ビジネスコネクティッド事業 | 400億円(+3.1%) | 5億円(+20.0%) | 405億円(+3.2%) |
| ケミカル事業 | 1,460億円(+1.0%) | 3,200億円(+2.8%) | 4,660億円(+2.2%) |
| 合計 | 9,920億円(+3.0%) | 7,600億円(+3.6%) | 17,500億円(+3.2%) |

株主還元
2026年12月期の配当予想は1株当たり年間156円(前期比+2円)で、37期連続増配(実質)の予定。あわせて2026年7月1日を効力発生日として普通株式1株につき2株の割合での株式分割を予定しており、2026年12月期の中間配当は分割前の78円、期末配当は分割後の39円を予定している。2025年12月期には総額800億円の自己株式取得及び消却を実施した。

中期経営計画「K27」進捗
中期経営計画「K27」について、2025年12月期実績はROIC9.7%(2024年9.2%)、EVA411億円(同332億円)、海外売上高7,252億円(同7,055億円)となり、計画通り進捗している。2026年12月期はROIC10.5%、EVA510億円、営業利益1,820億円、海外売上高7,600億円を見込む。2027年目標はROIC11%以上、EVA700億円以上、営業利益は過去最高(2019年2,117億円)の更新、海外売上高8,000億円以上(売上高CAGR+4.3%)としている。

※本記事は花王が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。