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りそなHD、新中期経営計画「Shift to the Next Stage」を公表 ― 配当37円へ増配・上限350億円の自己株取得、ROE12%水準を目標

決算サマリー 2026.07.28
りそなHD、新中期経営計画「Shift to the Next Stage」を公表 ― 配当37円へ増配・上限350億円の自己株取得、ROE12%水準を目標

※本記事はりそなホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

りそなホールディングスは2026年3月期決算のIR説明会において、新中期経営計画「Shift to the Next Stage―新たなカタチをつくる3年間―」を公表した。ROEは前中期経営計画の3年間で6.5%から9.2%まで上昇しており、新中計では政策金利1%を前提にROE12%水準を目指すとしている。あわせて、2027年3月期の1株当たり配当金予想を前期比8円増配の年間37円とし、上限350億円の自己株式取得枠の設定も公表した。

目次

連結業績(当期の状況)

本資料は決算IR説明会でのプレゼンテーション要旨が中心であり、連結損益計算書の実額(業務純益・当期純利益等)そのものについては記載がない。資料上確認できる指標として、ROEは前中期経営計画の3年間で6.5%から9.2%まで上昇した。また、政策保有株式の削減に伴う連結ベースの売却益は1,065億円となり、期初計画(520億円)を大幅に上回る着地となった。

項目当期実績等前期・比較値備考
ROE9.2%(前中計終了時点)6.5%(前中計開始時点)新中計は政策金利1%前提でROE12%水準目標、1.5%まで上昇の場合は14%視野
政策保有株式 売却益(連結ベース)1,065億円期初計画520億円計画を大幅に上回る
政策保有株式 削減実績(上場株・取得原価ベース)326億円
連結業務純益・当期純利益(実額)開示なし本資料に実額の記載なし
ROEの推移と新中計での目標水準
出典:りそなホールディングス 2026年3月期決算説明資料 P.2

事業別の状況(資金利益・フィー収益、法人貸出・住宅ローン)

グループ銀行別の損益内訳についての記載は本資料にはないが、事業別の動向として、現状の収益構成は資金利益が約7割を占めており、連結フィー収益は前期まで5期連続で過去最高益を更新している。法人貸出は前中計期間の3年間で+22%増加し、貸出利回りは同期間で43bps改善した。住宅ローンについても実行額が拡大しており、今後3年間でさらなる利回り改善を見込む。なお、預貸・預証率は2022年3月の77%から足元92%まで回復している。個人のメイン化に関連する指標として、デビットカード発行枚数は343万枚、法人のメインバンク数は6.9万先(国内3位)となっている。

区分指標当期・直近の状況前中計との比較
法人貸出3年間の伸び率新中計3年間で15%超の伸びを見込む前中計3年間で+22%
法人貸出利回り改善幅新中計3年間でさらに+47bps見込み前中計期間で+43bps改善
住宅ローン利回り改善見込み新中計3年間で+43bps程度見込み
連結フィー収益実績・目標新中計最終年度に2,500億円を目指す前期まで5期連続最高益更新
預貸・預証率実績足元92%2022年3月77%
フィービジネスの収益構成と連結フィー収益の推移
出典:りそなホールディングス 2026年3月期決算説明資料 P.20

通期業績予想・株主還元アクション

項目予想・公表内容前期比較備考
1株当たり配当金(2027年3月期予想)年間37円前期比+8円増配増配幅は前年から倍増
自己株式取得上限350億円の取得枠を設定今回決算にあわせて公表
業績目標(参考)3,100億円現時点の総還元性向38.2%(目標「50%以上」に向け今後対応検討)
株主還元アクション(配当・自己株式取得)
出典:りそなホールディングス 2026年3月期決算説明資料 P.39

株主還元方針

総還元性向は「50%以上」を下限水準として明確化した。あわせて、2029年度のDOE目標を従来の「3%程度」から「3.5%程度」に引き上げている。新中計期間では1.1兆円を超える資本フローの活用を計画しており、オーガニック投資・インオーガニック投資・株主還元のいずれについても実額を拡大させる方針。自己株買いのウェイトは今後徐々に低下させていくイメージとしつつも、発行済株式数の水準は資本政策上の課題と認識しており、収益拡大と株数の適正化を通じてEPSの持続的拡大に取り組むとしている。政策保有株式については、直近2年間で取得原価ベース25%を削減し、時価ベースでの連結純資産に対する比率が「20%水準への到達・通過」となるのは最速で2028年3月になる見込みとしている。

指標方針・目標従来
総還元性向50%以上(下限水準として明確化)
DOE(2029年度目標)3.5%程度3%程度
新中計の資本フロー活用規模1.1兆円超
政策保有株式の削減状況
出典:りそなホールディングス 2026年3月期決算説明資料 P.41

中期経営計画・トピック

新中期経営計画「Shift to the Next Stage―新たなカタチをつくる3年間―」では、「次世代リテール金融のフロントランナー」を掲げ、コア事業の成長を通じたトップライン1兆円を目指す。OHR(経費率)は、当初「5年後を目途に40%台を目指す」としていた目標時期を1年前倒しし、新中計の最終年度までの達成を目指す。次世代成長ドライバーの創出としては、デジタルガレージとの協業による「DG Bank」、JR西日本との提携による「WESTERミライバンク」構想(関西地域における地域密着型BaaS・決済機能拡充・まちづくり)、第一生命グループ・JCBとの提携による個人向け新サービス「りそなプラス」(2026年9月下旬提供開始予定)などを推進している。構造改革では「人的資本×生成AI×データ」を基軸に、フロント・ミドル・バックの改革やワークスタイル変革を進めるとしている。

※本記事はりそなホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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