※本記事はヤシマキザイが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
ヤシマキザイが公表した2026年3月期(2025年4月1日~2026年3月31日)の連結決算短信によると、売上高は33,864百万円(前期比16.6%増)となった。営業利益は727百万円、経常利益は758百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は502百万円で、前期はそれぞれ44百万円、511百万円、509百万円の損失であった。短信は、主要顧客である国内鉄道事業者の投資需要が増大したことや、一部顧客の案件前倒しにより来期以降に想定していた案件が当期に集中したことを挙げている。
連結業績(2026年3月期 実績)
短信によると、大阪万博開催や円安傾向を受けたインバウンド需要等の高まりによって、主要顧客である国内鉄道事業者が好調な業績を記録し、それに伴い投資需要が増大した。また一部顧客が製造スケジュールや修繕計画等を前倒ししたことで、来期以降に想定していた案件が当期に集中したとしている。同社グループは2024年度から2026年度の3ヶ年中期経営計画を掲げ、安定成長軌道への回帰、新たな企業価値の創出、ROE目標の達成を基本目標として取り組んでいる。
セグメント別では、主力の鉄道事業で、鉄道事業者の運輸収入の改善に伴う安全性向上や老朽設備更新を目的とした投資に加え、省力化・省人化・業務効率改善等に資する設備投資への関心が高まり、受注環境は総じて堅調に推移した。一部顧客に係る案件等の前倒しの影響もあり、売上高は堅調に推移したとしている。一方、コネクタや電子部品を主な商材とする一般事業は、産業機器メーカー等で在庫調整局面の影響が一巡して需要面では改善を見せたものの、年度末にかけてコネクタや電子部品の供給が不安定になったことや、原子力発電所の再稼働延期等を受けた電力用機器メーカーの需要低迷等がブレーキとなり、全体として売上高は低調に推移し、営業損失を計上した。
1株当たり当期純利益は174.94円(前期は177.73円の損失)、自己資本当期純利益率は5.1%(前期は5.3%のマイナス)、売上高営業利益率は2.1%であった。
| 項目 | 2026年3月期 | 2025年3月期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 33,864百万円 | 29,046百万円 | 16.6%増 |
| 営業利益 | 727百万円 | △44百万円 | - |
| 経常利益 | 758百万円 | △511百万円 | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 502百万円 | △509百万円 | - |
財政状態とキャッシュ・フロー
当期末の総資産は27,848百万円となり、前期末の25,394百万円から2,454百万円増加した。短信は、投資有価証券、受取手形、売掛金及び契約資産、営業未収入金が増加した一方、有価証券、電子記録債権、繰延税金資産が減少したことを主な要因としている。純資産は10,296百万円で、前期末の9,364百万円から931百万円増加した。その他有価証券評価差額金と利益剰余金の増加が主な要因である。自己資本比率は37.0%(前期末36.9%)となった。
| 項目 | 2026年3月期 | 2025年3月期 |
|---|---|---|
| 総資産 | 27,848百万円 | 25,394百万円 |
| 純資産 | 10,296百万円 | 9,364百万円 |
| 自己資本比率 | 37.0% | 36.9% |
| 1株当たり純資産 | 3,583.56円 | 3,263.42円 |
キャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが763百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが1,623百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが80百万円の支出となった。投資活動では投資有価証券の取得による支出が、財務活動では配当金の支払額が主な支出項目として挙げられている。現金及び現金同等物の期末残高は9,470百万円である。
配当
2026年3月期の1株当たり年間配当金は25円(期末25円)で、前期と同額であった。配当金総額は71百万円、配当性向(連結)は14.3%、純資産配当率(連結)は0.7%である。2027年3月期の配当予想も年間25円(期末25円)としている。
| 項目 | 2026年3月期(実績) | 2027年3月期(予想) |
|---|---|---|
| 1株当たり年間配当金 | 25.00円 | 25.00円 |
| うち第2四半期末 | 0.00円 | 0.00円 |
| うち期末 | 25.00円 | 25.00円 |
2027年3月期の業績予想
2027年3月期の連結業績予想は、売上高32,000百万円(前期比5.5%減)、営業利益600百万円(同17.5%減)、経常利益710百万円(同6.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益460百万円(同8.4%減)である。1株当たり当期純利益は160.10円を見込む。
| 項目 | 2027年3月期(予想) | 増減率 |
|---|---|---|
| 売上高 | 32,000百万円 | 5.5%減 |
| 営業利益 | 600百万円 | 17.5%減 |
| 経常利益 | 710百万円 | 6.4%減 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 460百万円 | 8.4%減 |
短信は、鉄道関連をはじめとする社会インフラ分野で更新需要や安全対策投資の継続が見込まれるほか、省力化・省人化ニーズの高まりを背景とした設備投資需要も底堅く推移すると予想している。一方で、少子高齢化による定期旅客の減少傾向を受けて鉄道事業者が赤字路線の存廃議論の提起や代替収益源確保の動きを加速させていることや、物価の高止まり、人手不足に伴うコスト上昇、サプライチェーンの制約などが収益環境に影響を及ぼす可能性があり、依然として楽観できない状況が続くとしている。同社グループは中期経営計画の最終年度を迎え、既存顧客との取引深耕および新規案件の獲得に注力する方針である。
継続企業の前提に関する注記および重要な後発事象について、短信はいずれも「該当事項はありません」としている。
本記事はヤシマキザイが公表した2026年3月期決算短信をもとに作成しています。決算短信は監査法人の監査対象外です。
※本記事はヤシマキザイが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。