※本記事は住友化学が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
住友化学は2026年5月14日、2025年度決算および経営戦略説明会を開催した。2025年度の売上収益は2兆3,285億円(前年度比2,778億円減)、コア営業利益は2,084億円(同679億円増)、親会社の所有者に帰属する当期利益は609億円(同224億円増)となった。2026年度は売上収益2兆3,600億円、コア営業利益2,150億円、親会社の所有者に帰属する当期利益700億円を見込む。
連結業績(2025年度 実績)
売上収益は石化、ICT等の事業構造改革により前年度比2,778億円減の2兆3,285億円となった一方、コア営業利益は679億円増の2,084億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は224億円増の609億円と、ともに増益となった。ROEは6.4%(前年度比2.3pt改善)、ROICは5.6%(同3.4pt改善)。なお2025年度実績は、2025年2月時点の予想(コア営業利益2,000億円、親会社の所有者に帰属する当期利益550億円)を上回った。
| 項目 | 2025年度実績 | 2024年度実績 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上収益 | 23,285億円 | 26,063億円 | -2,778億円 |
| コア営業利益 | 2,084億円 | 1,405億円 | 679億円 |
| 営業利益 | 1,517億円 | 開示なし | 開示なし |
| 親会社の所有者に帰属する当期利益 | 609億円 | 386億円 | 224億円 |
| ROE | 6.4% | 4.1% | 2.3pt |
| ROIC | 5.6% | 2.2% | 3.4pt |

セグメント別の状況(2025年度実績)
セグメント別のコア営業利益は、エッセンシャル&グリーンマテリアルズがペトロ・ラービグ株式売却により144億円(前年度比729億円増)、住友ファーマがアジア事業売却・基幹3製品拡販により1,084億円(同731億円増)と大きく伸長した。一方、ICT&モビリティソリューションはディスプレイ材料の出荷減少により530億円(同175億円減)となった。
| セグメント | 2025年度実績 | 2024年度実績 | 増減 |
|---|---|---|---|
| アグロ&ライフソリューション | 563億円 | 550億円 | 14億円 |
| ICT&モビリティソリューション | 530億円 | 706億円 | -175億円 |
| アドバンストメディカルソリューション | 28億円 | 40億円 | -11億円 |
| エッセンシャル&グリーンマテリアルズ | 144億円 | -585億円 | 729億円 |
| 住友ファーマ | 1,084億円 | 353億円 | 731億円 |
| 本社・その他等 | -267億円 | 342億円 | -609億円 |
| 合計 | 2,084億円 | 1,405億円 | 679億円 |

通期業績予想(2026年度)
2026年度は、農薬、半導体材料、住友ファーマの拡販により売上収益2兆3,600億円(前年度比315億円増)、コア営業利益2,150億円(同66億円増)、営業利益1,770億円(同253億円増)、親会社の所有者に帰属する当期利益700億円(同91億円増)を見込む。ROEは6.8%(同0.4pt改善)、ROICは5.5%(同0.1pt低下)を予想。前提となるナフサ価格は1klあたり9万2千円(前年度実績6万5千2百円)、為替レートは155.00円/ドル(同150.67円/ドル)。セグメント別では、アグロ&ライフソリューションが海外農薬中心の拡販により650億円(同87億円増)、住友ファーマは前年度のアジア事業売却の反動で940億円(同144億円減)を見込む。
| 項目 | 2026年度予想 | 2025年度実績 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上収益 | 23,600億円 | 23,285億円 | 315億円 |
| コア営業利益 | 2,150億円 | 2,084億円 | 66億円 |
| 営業利益 | 1,770億円 | 1,517億円 | 253億円 |
| 親会社の所有者に帰属する当期利益 | 700億円 | 609億円 | 91億円 |
| ROE | 6.8% | 6.4% | 0.4pt |
| ROIC | 5.5% | 5.6% | -0.1pt |
| セグメント | 2026年度予想 | 2025年度実績 | 増減 |
|---|---|---|---|
| アグロ&ライフソリューション | 650億円 | 563億円 | 87億円 |
| ICT&モビリティソリューション | 550億円 | 530億円 | 20億円 |
| アドバンストメディカルソリューション | 30億円 | 28億円 | 2億円 |
| エッセンシャル&グリーンマテリアルズ | 200億円 | 144億円 | 56億円 |
| 住友ファーマ | 940億円 | 1,084億円 | -144億円 |
| 本社・その他等 | -220億円 | -267億円 | 47億円 |
| 合計 | 2,150億円 | 2,084億円 | 66億円 |

株主還元
2026年度は1株あたり年間配当を16円に増配する予想。将来的には年間24円/株の早期実現を目指す方針を示した。

中期経営計画/トピック
事業ポートフォリオの高度化を推進しており、2017年度のコア営業利益2,627億円(旧情報電子材料部門・旧エネルギー・機能材料部門の合計値)に対し、2026年度はコア営業利益2,150億円(予想)を計画。この間、成長ドライバー(アグロ&ライフ、ICT&モビリティ)のコア営業利益構成比は29%から56%へと約2倍に上昇する見通し。また、2025年度実績は事業売却益を除いた実力ベースでも2024年度から大幅に改善したとしている。
※本記事は住友化学が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。