※本記事はベクトルが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社ベクトルは2026年2月期の決算説明資料を公表した。売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益のすべての指標で計画を達成し、戦略PR、タクシーサイネージ、プレスリリース配信、ダイレクトマーケティングの主要事業が好調に推移した。前期赤字だったNewsTV事業と韓国事業が黒字化し、M&Aにより参画したgracemodeの業績も堅調に拡大した。売上高・売上総利益・EBITDA・営業利益は過去最高を更新した。
連結業績(当期 実績)
連結業績(単位:百万円)は、売上高63,794(前年同期比107.7%)、売上総利益42,649(同108.5%)、EBITDA10,559(同115.4%)、営業利益9,116(同113.5%、計画比107.3%)、経常利益9,144(同119.4%、計画比110.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益5,109(同121.8%、計画比102.2%)となった。
| 項目 | 2026年2月期(当期) | 2025年2月期(前期) | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 63,794 | 59,254 | 107.7% |
| 売上総利益 | 42,649 | 39,308 | 108.5% |
| EBITDA | 10,559 | 9,148 | 115.4% |
| 営業利益 | 9,116 | 8,029 | 113.5% |
| 経常利益 | 9,144 | 7,655 | 119.4% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 5,109 | 4,195 | 121.8% |

セグメント別の状況
PR・広告、プレスリリース(PR TIMES)、ダイレクトマーケティングの主要3事業がいずれも好調に推移した。前期赤字だったNewsTV事業および韓国事業が黒字化し、営業利益の拡大に貢献。タクシーサイネージ事業も好調で、利用企業社数は124,813社(前年同期比114.9%)に拡大した。一方、HR事業はJOBTVの成長により微増収も、ビジコネットの派遣メディア事業の収益悪化とクリニックTVへの事業投資により減益。投資事業は、他事業の成長により連結業績が予想以上に向上したため、戦略的に翌期以降での保有株式売却を選択し、減収減益となった。
| セグメント | 指標 | 2026年2月期(当期) | 2025年2月期(前期) |
|---|---|---|---|
| 連結 | 売上高 | 63,794百万円 | 59,254百万円 |
| 連結 | 営業利益 | 9,116百万円 | 8,029百万円 |
| PR・広告 | 売上高 | 34,870百万円 | 32,493百万円 |
| PR・広告 | 営業利益 | 4,898百万円 | 3,636百万円 |
| プレスリリース(PR TIMES) | 売上高 | 9,546百万円 | 8,003百万円 |
| プレスリリース(PR TIMES) | 営業利益 | 3,622百万円 | 1,877百万円 |
| ダイレクトマーケティング | 売上高 | 16,350百万円 | 13,520百万円 |
| ダイレクトマーケティング | 営業利益 | 1,137百万円 | 747百万円 |
| HR | 売上高 | 2,990百万円 | 2,977百万円 |
| HR | 営業利益 | △23百万円 | 74百万円 |
| 投資 | 売上高 | 288百万円 | 2,540百万円 |
| 投資 | 営業利益 | △518百万円 | 1,694百万円 |

通期業績予想
2027年2月期の連結業績予想は、売上高68,000百万円(前年同期比106.6%)、営業利益10,000百万円(同109.7%)、経常利益9,800百万円(同107.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益5,500百万円(同107.7%)を計画する。上期は売上高31,800百万円・営業利益3,220百万円、下期は売上高36,200百万円・営業利益6,780百万円を見込む。
| 項目 | 2027年2月期(予想) | 2026年2月期(実績) | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 68,000 | 63,794 | 106.6% |
| 営業利益 | 10,000 | 9,116 | 109.7% |
| 経常利益 | 9,800 | 9,144 | 107.2% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 5,500 | 5,109 | 107.7% |

セグメント別利益計画(営業利益)では、PR・広告事業が5,400百万円(前年同期比110.2%)、プレスリリース事業が3,250百万円(同89.7%)、ダイレクトマーケティング事業が1,250百万円(同109.9%)を計画。HR事業はJOBTVの黒字転換により100百万円、投資事業は0百万円を見込む。中期的には営業利益200億円を目指す方針。

株主還元
2026年2月期の配当は、前期の32円から1円増額し33円を実施した。2027年2月期以降も連結配当性向30%以上を基準として継続的に配当を予定しており、2027年2月期の配当は1株あたり36円を予定している。
| 項目 | 2025年2月期 | 2026年2月期 | 2027年2月期(予定) |
|---|---|---|---|
| 1株配当金 | 32円 | 33円 | 36円 |
経営戦略/トピック
当社は「アジアNo.1 PR会社から世界No.1 PR会社へ」を掲げ、国内PR市場1,500億円から広告市場8兆円をターゲットに、PR×ショート動画施策を推進する方針。M&Aは中小型案件に特化し、EV/EBITDA倍率5~7倍程度を目安に実行する方針で、2025年4月30日にgracemode(取得金額14.9億円)とStoricity, Inc.(取得金額75.8億韓国ウォン、約7.5億円)を、2025年10月1日にコネクト東京グルメ(取得金額0.5億円)を取得した。子会社のビタブリッドジャパンは2026年4月2日に東京証券取引所に上場した。継続的にROE25%を上回る経営を行う方針。
※本記事はベクトルが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。