※本記事はバローホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
バローホールディングスは2026年3月期の連結決算で、営業収益924,114百万円(前期比+8.2%)となり31期連続増収を達成した。営業利益27,580百万円(前期比+19.0%)、経常利益30,019百万円(前期比+14.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益16,476百万円(前期比+20.7%)と、営業収益・各段階利益がいずれも過去最高を更新した。現中期経営計画の最終年度目標であった営業収益9,100億円を1年前倒しで達成し、年間配当は74円(16期連続増配)を予定している。2027年3月期は営業収益1兆円、営業利益28,000百万円を計画している。
連結業績(2026年3月期 実績)
SM(スーパーマーケット)事業が成長を牽引し、増収に加え売上総利益率の改善(26.8%→27.4%)により営業総利益は250億円増加した。賃上げ等による人件費増(+117億円)を吸収し、営業増益(前期比+19.0%)となった。既存店ではSM(株)バローの既存店売上高が前期比+5.2%、既存店客数が前期比+1.9%と伸長した。自己資本比率は36.0%となり、前期の37.2%から1.2ptの低下となった。ROEは9.2%(前期8.1%)、ROIC(投下資本利益率)は5.6%(前期4.9%)に上昇した。
| 項目 | 2024年3月期実績 | 2025年3月期実績 | 2026年3月期計画 | 2026年3月期実績 | 前期比 | 計画比 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 営業収益 | 807,795 | 854,435 | 902,000 | 924,114 | +8.2% | +2.5% |
| 営業利益 | 22,844 | 23,173 | 25,200 | 27,580 | +19.0% | +9.4% |
| 経常利益 | 25,604 | 26,161 | 28,000 | 30,019 | +14.7% | +7.2% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 11,945 | 13,655 | 14,000 | 16,476 | +20.7% | +17.7% |
| EBITDA | 44,595 | 46,384 | 開示なし | 53,683 | 開示なし | 開示なし |
| EPS(円) | 223.02 | 257.67 | 開示なし | 312.81 | 開示なし | 開示なし |

セグメント別の状況
SM事業の伸長に加え、流通関連事業が利益面で大きく貢献した。ドラッグストア事業は調剤機能の拡充と物販フォーマットの見直しにより下期は収益改善したが、通期のセグメント利益は前期比△5.8%となった。ホームセンター事業は売上総利益率改善と経費コントロールにより大幅増益(前期比+33.9%)となった。スポーツクラブ事業とその他(金融事業等)はそれぞれ黒字転換した。なお、2025年3月期第2四半期より報告セグメントを変更し、ペットショップ事業をその他より切り出しており、これに従い過去数値を遡及修正している。
| セグメント | 営業収益(2026年3月期実績) | 前期比 | セグメント利益(2026年3月期実績) | 前期比 |
|---|---|---|---|---|
| スーパーマーケット事業 | 540,761百万円 | +11.9% | 22,123百万円 | +13.6% |
| ドラッグストア事業 | 184,459百万円 | +4.0% | 3,784百万円 | △5.8% |
| ホームセンター事業 | 124,073百万円 | △2.6% | 4,771百万円 | +33.9% |
| ペットショップ事業 | 35,504百万円 | +16.4% | 509百万円 | △51.0% |
| スポーツクラブ事業 | 11,251百万円 | +7.4% | 174百万円 | 黒字転換 |
| 流通関連事業 | 22,475百万円 | +5.9% | 4,657百万円 | +11.0% |
| その他 | 5,589百万円 | +35.5% | 182百万円 | 黒字転換 |
| 消去・全社費用 | - | - | △8,623百万円 | - |
| 計 | 924,114百万円 | +8.2% | 27,580百万円 | +19.0% |

通期業績予想(2027年3月期)
2027年3月期は、原材料価格等の上昇に加え消費マインドや地政学リスクなど外部環境の不透明感を考慮し、来期計画は慎重に策定したとしている。SMは新店・改装に加え、売場計画・売場設計の実行により買上点数向上を図るとしている。店舗数計画では、スーパーマーケット9店新設、ドラッグストア28店新設、ホームセンター7店新設、ペットショップ11店新設・1店閉鎖、スポーツクラブ2店新設・1店閉鎖などにより、店舗数合計は1,535店から1,598店(新設65店、閉鎖2店)となる計画。設備投資は新店249億円、既存店196億円、他35億円の計480億円を予定している。
| 項目 | 2025年3月期実績 | 2026年3月期実績 | 2027年3月期計画 | 前期比(通期計画) |
|---|---|---|---|---|
| 営業収益(百万円) | 854,435 | 924,114 | 1,000,000 | +8.2% |
| 営業利益(百万円) | 23,173 | 27,580 | 28,000 | +1.5% |
| 経常利益(百万円) | 26,161 | 30,019 | 30,500 | +1.6% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益(百万円) | 13,655 | 16,476 | 16,500 | +0.1% |
| 既存店売上高伸長率:SM(株)バロー | +4.1% | +5.2% | +3.5% | - |
| 既存店売上高伸長率:ドラッグストア | +1.2% | +0.4% | +2.5% | - |
| 既存店売上高伸長率:ホームセンター | +0.6% | △2.5% | +2.0% | - |

中期経営計画の進捗
現中期経営計画の2027年3月期最終年度目標(営業収益9,100億円、営業利益272億円、経常利益300億円、純利益140億円)に対し、2026年3月期実績は営業収益9,241億円、営業利益275億円、経常利益300億円、純利益164億円となり、目標をすべて1年前倒しで達成した。上振れ要因としてSM事業の伸長、関西エリアの収益改善、グループシナジーを挙げている。今後の方向性として、主幹事業であるSMを成長エンジンとして営業収益1兆円に向けた成長路線を加速し、その先はSMグループ単独1兆円、連結1.5兆円を展望するとしている。
株主還元
配当性向・株主資本配当率(DOE)を意識しながら長期安定的な累進配当を実施する方針。2026年3月期は期末配当を従来予想から4円増額の39円とする予定で、年間配当は74円(当初予想+4円)となり、16期連続の増配となる予定(定時株主総会付議予定)。2027年3月期の1株当たり配当金は76円が示されている。
| 決算期 | 1株当たり配当金 |
|---|---|
| 2010年3月期 | 20円 |
| 2011年3月期 | 22円 |
| 2012年3月期 | 26円 |
| 2013年3月期 | 29円 |
| 2014年3月期 | 31円 |
| 2015年3月期 | 33円 |
| 2016年3月期 | 36円 |
| 2017年3月期 | 40円 |
| 2018年3月期 | 45円 |
| 2019年3月期 | 48円 |
| 2020年3月期 | 52円 |
| 2021年3月期 | 54円 |
| 2022年3月期 | 56円 |
| 2023年3月期 | 58円 |
| 2024年3月期 | 65円 |
| 2025年3月期 | 68円 |
| 2026年3月期 | 74円 |
| 2027年3月期(予想) | 76円 |

※本記事はバローホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。