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LINEヤフー、FY25(2026年3月期)は増収増益 売上収益2.0兆円・調整後EBITDA4,966億円 来期配当は11円に増配

決算サマリー 2026.08.05
LINEヤフー、FY25(2026年3月期)は増収増益 売上収益2.0兆円・調整後EBITDA4,966億円 来期配当は11円に増配

※本記事はLINEヤフーが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

LINEヤフーが発表した2025年度(2026年3月期)通期決算説明資料によると、FY2025実績は全社売上収益2.0兆円(20,363億円、YoY+6.2%)、調整後EBITDA4,966億円(YoY+5.5%)、調整後EPS28.7円(YoY+15.3%)となった。アスクルのシステム障害による一時的な影響を受けつつも増収増益を確保した。アスクルを除くベースでは売上収益1.6兆円(YoY+13.3%)、調整後EBITDA4,866億円(YoY+12.6%)。FY2026の配当は11.00円と大幅増配を予定する。

目次

連結業績(当期 実績)

FY2025の連結業績は、売上収益20,363億円(前期19,174億円、YoY+6.2%)、調整後EBITDA4,966億円(前期4,708億円、YoY+5.5%)、調整後EPS28.7円(前期24.9円、YoY+15.3%)だった。調整後EBITDAの増減要因として、売上収益の増加は+1,918億円(うちコマース事業+820億円、戦略事業+1,045億円〈PayPay連結+776億円〉)、売上原価の増加は+497億円、販管費等の増加は+877億円(うちPayPay連結+303億円、LINE Bank Taiwan+80億円、ZOZO+75億円)となっている。

項目当期(FY2025)前期(FY2024)増減(YoY)
売上収益20,363億円19,174億円+6.2%
調整後EBITDA4,966億円4,708億円+5.5%
調整後EPS28.7円24.9円+15.3%
全社 売上収益・調整後EBITDAの業績推移(FY21〜FY25)
出典:LINEヤフー 2026年3月期 通期 決算説明資料 P.6

セグメント別業績の状況

メディア事業は売上収益7,351億円(前期7,321億円、YoY+0.4%)、調整後EBITDA2,806億円(前期2,870億円、YoY-2.2%)。アカウント広告の成長(+193億円)が検索広告の減収(-207億円)を補い増収となったが、生成AI関連費用やLINE公式アカウント・ミニアプリ関連販促費の増加で減益となった。コマース事業は売上収益8,576億円(前期8,484億円、YoY+1.1%)、調整後EBITDA1,299億円(前期1,490億円、YoY-12.8%)。アスクルの調整後EBITDA減少(-284億円)が響いた一方、LINE MAN・BEENOSの調整後EBITDA増加(+48億円)があった。戦略事業は売上収益4,457億円(前期3,412億円、YoY+30.6%)、調整後EBITDA939億円(前期507億円、YoY+85.0%)と大きく伸長し、PayPay連結の売上収益寄与は+776億円だった。その他・調整額の調整後EBITDAは-79億円(前期-159億円)。

セグメント指標当期(FY2025)前期(FY2024)
メディア売上収益7,351億円7,321億円
メディア調整後EBITDA2,806億円2,870億円
コマース売上収益8,576億円8,484億円
コマース調整後EBITDA1,299億円1,490億円
戦略売上収益4,457億円3,412億円
戦略調整後EBITDA939億円507億円
その他・調整額調整後EBITDA-79億円-159億円

戦略事業の柱であるPayPay連結事業は、FY2025時点で登録ユーザー数3,806万人(前期2,990万人)、連結取扱高19.4兆円(前期15.7兆円)、連結売上高7,336億円(前期6,838億円)、連結調整後EBITDA1,111億円(前期586億円)まで拡大した。

PayPay連結 事業概況(登録ユーザー数・連結取扱高・連結売上高・連結調整後EBITDAの推移)
出典:LINEヤフー 2026年3月期 通期 決算説明資料 P.21

通期業績予想

FY2026の業績見通しは、全社売上収益2.24兆円(YoY+10.0%)、調整後EBITDA5,850億円(YoY+17.8%)、調整後EPS30.0円(YoY+4.4%、FY25の法人所得税減少の反動により成長率は一時的に鈍化)。セグメント別では、メディア事業は売上収益7,600億円(YoY+3.4%)・調整後EBITDA2,900億円(YoY+3.3%、アカウント広告の成長とミニアプリへの投資増加、ディスプレイ広告と検索広告は合算で横ばいを想定)。コマース事業はアスクルの回復等により売上収益9,000億円(YoY+4.9%)・調整後EBITDA1,590億円(YoY+22.3%)。戦略事業はPayPayの成長により売上収益5,890億円(YoY+32.1%)・調整後EBITDA1,290億円(YoY+37.3%)を見込む。その他・調整額は売上収益-90億円、調整後EBITDA70億円(固定費削減)。

項目予想(FY2026)前期(FY2025実績)
全社 売上収益2.24兆円 (YoY+10.0%)2.0兆円(20,363億円)
全社 調整後EBITDA5,850億円 (YoY+17.8%)4,966億円
全社 調整後EPS30.0円 (YoY+4.4%)28.7円
メディア 売上収益7,600億円 (YoY+3.4%)7,351億円
メディア 調整後EBITDA2,900億円 (YoY+3.3%)2,806億円
コマース 売上収益9,000億円 (YoY+4.9%)8,576億円
コマース 調整後EBITDA1,590億円 (YoY+22.3%)1,299億円
戦略 売上収益5,890億円 (YoY+32.1%)4,457億円
戦略 調整後EBITDA1,290億円 (YoY+37.3%)939億円
その他・調整額 売上収益-90億円開示なし
その他・調整額 調整後EBITDA70億円-79億円
FY2026業績見通し(全社・セグメント別の売上収益・調整後EBITDA・調整後EPS)
出典:LINEヤフー 2026年3月期 通期 決算説明資料 P.36

株主還元

FY2026の配当は1株当たり11.00円を予定し、経営統合(21年3月)以降の増益基調を反映した大幅増配となる(FY2025実績7.30円、配当総額502億円→FY2026予想配当総額756億円)。中期方針として、安定配当から利益成長に応じた配当への転換を進め、総還元性向70%以上(FY25〜FY29の5年累計で年間換算)を目指すとしている。

項目FY2025(実績)FY2026(予想)
一株当たり配当金7.30円11.00円
配当総額502億円756億円
株主還元(一株当たり配当金・配当総額・調整後当期利益の推移、FY26は11.00円に増配)
出典:LINEヤフー 2026年3月期 通期 決算説明資料 P.34

中期経営計画/トピック

企業価値向上に向けた中期目標として、調整後EBITDA・調整後EPSは1桁後半%以上の成長、株主還元は総還元性向70%以上(安定配当から利益成長に応じた配当へ)、ROEはFY30に8%以上を目指すとしている。資本配分については、FY23〜25(金融業除く)の営業CF8,678億円に対し、ベース投資2,432億円、ベース株主還元2,100億円、付加的投資および資本政策バッファ(自己株式取得・M&A等)2,985億円等を実行しており、FY26〜28(金融業除く)は10,600億円規模の資金配分を見込む。また、AIエージェント化の推進を掲げ、個人向け「Agent i」・法人向け「Agent i for Business」を展開。マネタイズは、ユーザー課金(LYPプレミアム拡張)、Agent型広告、Agent経由手数料、AI購買サポートによるクライアント課金をいずれもFY26に展開する方針。

※本記事はLINEヤフーが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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