※本記事はダイハツインフィニアースが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
ダイハツインフィニアース株式会社は2026年3月期(通期)の連結決算を発表した。売上高は88,066百万円(前期比0.8%減)とほぼ横ばいだったが、経常利益は7,959百万円(同4.7%増)、当期純利益は5,920百万円(同3.6%増)と増益を確保した。1株当たり当期純利益は232.90円(同28.75%増)。メンテナンス関連事業の売上高拡大が固定費増などのマイナス影響を吸収し、利益を下支えした。
連結業績(当期 実績)
売上高は内燃機関の販売構成変化などにより前期比0.8%減の88,066百万円となった。営業利益は固定費増を為替影響やメンテナンス増収でカバーし、7,621百万円(前期比0.2%減)とほぼ前期並みの水準で着地した。経常利益は7,959百万円(同4.7%増)、当期純利益は5,920百万円(同3.6%増)といずれも増益。総資産は110,498百万円(前期比15.0%増)に拡大し、自己資本比率は44.7%(前期45.9%)となった。
| 項目 | 当期(2026年3月期) | 前期(2025年3月期) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 88,066百万円 | 88,781百万円 | △714百万円(△0.8%) |
| 営業利益 | 7,621百万円 | 7,634百万円 | △12百万円(△0.2%) |
| 経常利益 | 7,959百万円 | 7,603百万円 | +355百万円(+4.7%) |
| 当期純利益 | 5,920百万円 | 5,717百万円 | +203百万円(+3.6%) |
| 1株当たり当期純利益 | 232.90円 | 180.92円 | +51.98円(+28.75%) |
| 総資産 | 110,498百万円 | 96,107百万円 | +14,390百万円(+15.0%) |
| 自己資本比率 | 44.7% | 45.9% | – |

セグメント別(事業別)の状況
セグメントは内燃機関部門とその他の部門で構成される。2026年3月期の内燃機関部門の売上高は833億円、セグメント利益は114億円で、内訳は舶用機関関連(セグメント売上高718億円)と陸用機関関連(同115億円)。その他の部門(産業機器関連・不動産賃貸関連・売電関連・精密部品関連)の売上高は46億円。なお内燃機関部門の売上高・部門利益(百万円ベース、メンテナンス関連含む)は2024年3月期78,228百万円/7,996百万円、2025年3月期84,493百万円/10,936百万円、2026年3月期83,375百万円/11,458百万円と推移し、中小型機関の比率増加により売上高は前期比で減少した一方、メンテナンス収益の増加により部門利益は増加した。
| セグメント | 指標 | 当期(2026年3月期) | 前期 |
|---|---|---|---|
| 内燃機関部門 | 売上高 | 833億円 | 開示なし |
| 内燃機関部門 | セグメント利益 | 114億円 | 開示なし |
| うち舶用機関関連 | セグメント売上高 | 718億円 | 開示なし |
| うち陸用機関関連 | セグメント売上高 | 115億円 | 開示なし |
| その他の部門 | 売上高 | 46億円 | 開示なし |

受注残高の状況
姫路新工場の稼働に向けた受注が進み、2026年3月期末の受注残高は113,500百万円となり、前年同期(75,064百万円)比で51.2%増となった。機関機種別の受注残高構成比(2026年3月時点)は大型機関29%、中小型機関46%、デュアルフューエル機関25%で、デュアルフューエル機関の比率は2025年3月時点の9%から大きく上昇した。

通期業績予想
2027年3月期の連結業績予想は、売上高104,000百万円(前期比18.1%増)、営業利益8,000百万円(同5.0%増)、経常利益8,000百万円(同0.5%増)、当期純利益5,700百万円(同3.7%減)。1株当たり当期純利益は224.13円(同3.8%減)を計画する。エンジンの増益が牽引する一方、メンテナンス収益の減少や固定費の増加を見込む。為替前提は1ドル145円。
| 項目 | 2027年3月期(計画) | 2026年3月期(実績) | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 104,000百万円 | 88,066百万円 | +18.1% |
| 営業利益 | 8,000百万円 | 7,621百万円 | +5.0% |
| 営業利益率 | 7.7% | 8.7% | – |
| 経常利益 | 8,000百万円 | 7,959百万円 | +0.5% |
| EBITDA | 11,000百万円 | 10,701百万円 | – |
| EBITDAマージン | 10.6% | 12.2% | – |
| 当期純利益 | 5,700百万円 | 5,920百万円 | △3.7% |
| 1株当たり当期純利益 | 224.13円 | 232.90円 | △3.8% |
| ROIC | 8.5% | 8.6% | – |
| ROE | 11.1% | 12.7% | – |

株主還元
配当性向30%を基準とする株主還元方針を継続し、「減配回避・増配基調」を目指す。2026年3月期の年間配当金は69円(前期62円)、2027年3月期も配当性向30%を維持する方針で年間配当69円(中間配当28円)を計画する。
| 項目 | 2026年3月期(実績) | 2025年3月期(実績) | 2027年3月期(計画) |
|---|---|---|---|
| 年間配当金(1株当たり) | 69円 | 62円 | 69円 |
| 配当性向方針 | 30%を基準 | 30%を基準 | 30%を維持する方針 |
中長期ビジョン・中期経営計画
2025年11月に修正した中期経営目標には変更なく、28年3月期までに売上高100,000百万円・営業利益9,000百万円・EBITDA13,600百万円・ROIC7.5%以上・ROE12.0%以上を、31年3月期には売上高120,000百万円・営業利益12,000百万円(営業利益率10.0%)・EBITDA18,000百万円(EBITDAマージン15.0%)・ROIC8.0%以上・ROE12.0%以上を目指す。次世代燃料対応エンジン(メタノールDFエンジンは2027年、アンモニアDFエンジンは2028年の商用リリースを予定)の拡販、サービタイゼーション事業の体制強化・拡大、M&Aや提携を通した事業領域拡大を柱とする。姫路新工場は2025年末に竣工し2026年2月に稼働を開始した。
※本記事はダイハツインフィニアースが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。