※本記事はケアサービスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社ケアサービスは2026年3月期の業績サマリーと、新たな中期経営計画「Care2030」を公表した。同期の売上高は9,217百万円(前期比△6.3%)、営業利益は前期比75.3%減、経常利益は同71.0%減、当期純利益は同62.7%減となり、収益は構造課題により低下した。一方で自己資本比率は76.4%(対前期+5.5pt)まで上昇し、財務体力は維持・向上した。なお2025年3月期は連結、2026年3月期は第2四半期より非連結決算へ移行しており、対前期比は連結範囲の変更をまたぐ参考値である。
業績(2026年3月期 実績)
売上高は9,217百万円(前期9,862百万円、前期比△6.3%)。営業利益は前期比75.3%減、経常利益は同71.0%減、当期純利益は同62.7%減となった。一方、自己資本比率は76.4%(対前期+5.5pt)に上昇し、純資産2,953百万円(前期末比+39百万円)、総資産3,866百万円(前期末比△244百万円)と財務体力は維持・向上し、転換への余力を確保したとしている。
| 項目 | 2026年3月期実績 | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 9,217百万円 | △6.3%(△645百万円) |
| 営業利益 | 1.3億円(P.20記載) | △75.3% |
| 経常利益 | ―(資料は前期比のみ開示) | △71.0% |
| 当期純利益 | ―(資料は前期比のみ開示) | △62.7% |
| 自己資本比率 | 76.4% | +5.5pt |
| 純資産 | 2,953百万円 | +39百万円(前期末比) |
| 総資産 | 3,866百万円 | △244百万円(前期末比) |

セグメント別の状況
在宅介護サービス事業は重点2事業(デイサービス・訪問入浴)で減収が顕在化した。デイサービスは拠点運営の標準化不足により収益性が低下、訪問入浴は人員不足で稼働台数が減少した。一方、居宅介護支援は前期比増収となり、在宅介護事業の底支え役として機能した。シニア向け総合サービス事業はエンゼルケアのエリア依存リスクが顕在化し、地域ごとの葬儀形態ニーズ変化への対応遅れから減収となったが、構成比は30.9%へ拡大し戦略上の重要度は上昇したとしている。
| 区分 | 2026年3月期売上高 | 前期比 | 構成比 |
|---|---|---|---|
| 在宅介護サービス事業 計 | 6,365百万円 | △502百万円 | 69.1% |
| デイサービス | 4,269百万円 | △303百万円 | 46.3% |
| 訪問入浴 | 1,096百万円 | △179百万円 | 11.9% |
| 居宅介護支援 | 開示なし | +19百万円 | 4.9% |
| 訪問看護 | 開示なし | △5百万円 | 0.7% |
| その他 | 開示なし | △35百万円 | 5.3% |
| シニア向け総合サービス事業 計 | 2,851百万円 | △143百万円 | 30.9% |
| エンゼルケア | 2,629百万円 | △93百万円 | 28.5% |
| クリーンサービス | 開示なし | △26百万円 | 2.2% |
| その他 | 開示なし | △25百万円 | 0.2% |
| 売上高合計 | 9,217百万円 | △645百万円 | 100% |

中期経営計画「Care2030」業績目標
同社は2026年4月に「第二創業期」をスタートし、2027年3月期から2031年3月期を対象とする中期経営計画「Care2030」を公表した。計画は第1フェーズ(2027年3月期〜2029年3月期、基盤・事業投資強化期)と第2フェーズ(2030年3月期〜2031年3月期、収益化加速期)の2段階で構成され、事業への資本配分方針に基づき第二創業期の持続的成長基盤を確立するとしている。
| 項目 | 2026年3月期実績 | 2029年3月期目標(第1フェーズ完了) | 2031年3月期目標 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 92.1億円 | 102.5億円 | 112.3億円 |
| 営業利益 | 1.3億円 | 3.7億円 | 6.4億円 |
| 営業利益率 | 開示なし | 開示なし | 5.7% |
| ROE | 開示なし | 開示なし | 10% |

セグメント別事業計画
重点3事業(デイサービス・訪問入浴・エンゼルケア)を軸に、5年で売上+22%を計画。デイサービス事業は42億円(2026年3月期実績)から45億円(2029年3月期目標)、49億円(2031年3月期目標)へ、訪問入浴事業は10億円から13億円、16億円へ、エンゼルケア事業は26億円から30億円、34億円へと拡大を計画している。単位は億円未満切捨。
| 区分 | 2026年3月期実績(億円) | 2029年3月期目標(億円) | 2031年3月期目標(億円) |
|---|---|---|---|
| デイサービス事業 | 42 | 45 | 49 |
| 訪問入浴事業 | 10 | 13 | 16 |
| その他(在宅介護) | 9 | 9 | 9 |
| 在宅介護サービス事業 小計 | 63 | 69 | 76 |
| エンゼルケア事業 | 26 | 30 | 34 |
| その他(シニア向け) | 2 | 2 | 2 |
| シニア向け総合サービス事業 小計 | 28 | 32 | 36 |
| 売上高合計 | 92 | 102 | 112 |
| 在宅介護サービス事業 セグメント利益 | 1 | 3 | 4 |
| シニア向け総合サービス事業 セグメント利益 | 6 | 7 | 8 |
| 全社費用 | △6 | △6 | △6 |
| 営業利益合計 | 1 | 3 | 6 |

株主還元
中期経営計画期間においては事業投資を優先したうえで、規律ある安定的な還元を実施する方針とし、配当性向30%以上を掲げる。5ヵ年投資配分方針では、5ヵ年投資総額目標14〜22億円のうち、既存事業・経営基盤投資に8〜12億円、新規事業開発投資に2〜4億円、株主還元に4〜6億円を配分する計画としている。
非財務目標
第二創業期の重点課題として、「ケアワーカーが誇りを持って働ける環境」「お客様の安心と尊厳を支えるケアの品質」「女性活躍推進」「ケア人材の確保と育成」の4つのマテリアリティを設定。女性管理職比率は20%から40%への引き上げを目指すなど、2030年に向けた主要KPIを定めている。
※本記事はケアサービスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。