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エステー、2026年3月期は増収減益 営業利益19.8億円に増加

決算サマリー 2026.08.20
エステー、2026年3月期は増収減益 営業利益19.8億円に増加

※本記事はエステーが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

エステー株式会社の2026年3月期(連結)は、売上高484.9億円(前年比100.8%)、営業利益19.8億円(同119.8%)、経常利益24.1億円(同116.0%)と増収増益となった。一方、親会社株主に帰属する当期純利益は16.1億円(同57.0%)で減少しており、会社は業績サマリで「増収減益」としている。純利益減少の要因は、前年に負ののれん発生益があった反動によるもの。

売上高は、ペットケアの上乗せ、エアケアの新製品、「米唐番」の伸長等により過去最高となった。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

原材料価格高騰等による仕入れコストアップがあったものの、エアケア・カイロ等の主力品の価格改定、エアケアにおける高付加価値品へのシフト等により売上総利益は前年より増加した。販売管理費は、広告宣伝費が下期のエアケア新製品への積極投入で増加した一方、前期のコンサルティング関連費用等の一過性支出がなくなったことでその他販管費が減少し、トータルでは前年並みとなった。

項目2026年3月期実績売上比前年比当初計画比修正計画比
売上高484.9億円100.0%100.8%92.0%100.0%
営業利益19.8億円4.1%119.8%79.5%104.6%
経常利益24.1億円5.0%116.0%86.3%105.1%
親会社株主に帰属する当期純利益16.1億円3.3%57.0%100.9%107.7%
ROE4.9%▲3.8pt(前年差)
項目2025年3月期実績2026年3月期実績前年比
売上高481.1億円484.9億円100.8%
売上原価301.8億円302.4億円100.2%
売上総利益179.2億円182.4億円101.8%
販売管理費162.6億円162.5億円99.9%
営業利益16.5億円19.8億円119.8%

カテゴリー別の状況

カテゴリー別では、エアケアが秋新製品「消臭力RESETTO」や高付加価値品「消臭力Premium Aromaシリーズ」の伸長、価格改定効果等により売上高216.0億円(前年比102.3%)と増加した一方、3Qの欠品等の影響で主力の部屋用・トイレ用は売上減少した。ペットケアは「ニャンとも清潔トイレ」の売上が上乗せされ37.7億円(同105.1%)。衣類ケアは、防虫剤市場が前年割れ(前年比95.2%)となる中、新収納ケア「NOTE」戦略を推進するも既存主力品の減少をカバーしきれず66.5億円(同97.3%)と減少した。

カテゴリー売上高前年比構成比
エアケア(消臭芳香剤)216.0億円102.3%44.5%
ペットケア(猫用トイレ用品)37.7億円105.1%7.8%
衣類ケア(防虫剤)66.5億円97.3%13.7%
ホームケア(フードケア・クリーナー他)44.4億円102.7%9.2%
湿気ケア(除湿剤)25.0億円90.6%5.2%
サーモケア(カイロ)39.7億円97.0%8.2%
ハンドケア(手袋)55.4億円102.9%11.4%
合計484.9億円100.8%100.0%
エステー2026年3月期カテゴリー別売上高
出典:4951_エステー_2026年3月期_通期_説明資料.pdf P.6

通期業績予想(2027年3月期)

2027年3月期は増収増益を計画し、連結売上高520億円(前年比107.2%)、営業利益25億円(同125.8%)、経常利益27億円(同111.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益18億円(同111.5%)を見込む。中期経営計画SMILE2027の最終年度にあたり、当初計画から数値目標を下方修正しており、売上高565億円→520億円、営業利益40億円→25億円、ROE8.3%→5.3%に変更している。

項目2027年3月期計画前年比
売上高520億円107.2%
営業利益25億円125.8%
経常利益27億円111.7%
親会社株主に帰属する当期純利益18億円111.5%
年間配当(予定)46円
配当性向53.3%
エステー2027年3月期計画
出典:4951_エステー_2026年3月期_通期_説明資料.pdf P.38

株主還元

2027年3月期は年間配当46円への増配を予定するなど、継続的な株主還元に努めるとしている。年間配当は2023年3月期40円、2024年3月期42円、2025年3月期44円、2026年3月期44円、2027年3月期予想46円と推移。株主総利回り(TSR)は2023年3月期85.83%、2024年3月期87.11%、2025年3月期85.58%、2026年3月期85.78%。営業キャッシュフロー110億円を原資に、高付加価値領域への成長投資80億円+α、生産性向上投資25-30億円、配当・自社株買いによる株主還元約30億円等に配分する方針を示している。

エステーキャッシュアロケーションの進捗
出典:4951_エステー_2026年3月期_通期_説明資料.pdf P.36

中期経営計画(SMILE2027)

2024年4月~2027年3月を計画期間とする中期経営計画「SMILE2027」の最終年度にあたり、外部環境リスクへの対応も踏まえて計画を修正した。修正要因として、既存事業の戦略実効性欠如、新製品・高付加価値商品の計画未達、ペットケア事業の収益力低迷、海外事業の成長戦略の遅れを挙げている。対応策として、既存事業2つの収益構造改革プロジェクト(つくり方・売り方変革、計画効果5億円)、BtoB事業のさらなる拡大(コーティング事業、かおり空間プロデュース事業)、新価値創出型のR&D体制への転換、次期中計につながる新規・海外ビジネス(M&Aも視野)の4施策を推進する。

エステーSMILE2027財務目標の進捗
出典:4951_エステー_2026年3月期_通期_説明資料.pdf P.22

※本記事はエステーが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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