※本記事はトランザクション・メディア・ネットワークスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社トランザクション・メディア・ネットワークスは2026年3月期(連結)決算を発表した。連結売上高は13,276百万円(前期比+7.9%)、営業利益は0.6百万円と前期の△504百万円から黒字転換した。データセンター移設プロジェクトは継続したものの、販管費等の抑制が寄与した。親会社株主に帰属する当期純利益は△60百万円で、前期の△682百万円から損失幅を縮小した。
連結業績(当期 実績)
2月13日公表の修正後予想(売上高13,144百万円、営業利益△63百万円)に対し、売上高の増加及びコストの抑制により営業利益は黒字となった。EBITDA(経常利益+減価償却費+支払利息)は2,591百万円(前期比+73.0%)となった。
| 項目 | 26/3期実績 | 25/3期実績 | 対前期比増減額 | 対前期比増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 13,276 | 12,300 | +976 | +7.9% |
| 売上総利益 | 3,796 | 3,401 | +394 | +11.6% |
| 営業利益(△損失) | 0.6 | △504 | +505 | – |
| 経常利益(△損失) | △73 | △513 | +439 | – |
| 親会社株主に帰属する当期純利益(△損失) | △60 | △682 | +622 | – |
| EBITDA | 2,591 | 1,497 | +1,093 | +73.0% |

売上高の内訳(連結)
ストック収入(センター利用料、QR・バーコード精算料等)は前期比13.9%増の9,262百万円。フロー収入(端末販売・開発売上等)は前期比13.1%減の2,440百万円で、前期3Qにあった大型案件の反動及び「その他」の売上が想定を上回らなかったことが影響した。子会社ウェブスペースは前期比5.1%増の1,431百万円、フォー・ジェイは142百万円だった。
| 項目 | 26/3期実績 | 25/3期実績 | 対前期比増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 13,276 | 12,300 | +7.9% |
| ストック収入 | 9,262 | 8,129 | +13.9% |
| (内訳)センター利用料 | 5,040 | 4,646 | +8.5% |
| (内訳)QR・バーコード精算料 | 3,790 | 2,992 | +26.7% |
| (内訳)登録設定料 | 430 | 489 | △12.1% |
| フロー収入 | 2,440 | 2,809 | △13.1% |
| (内訳)決済端末販売売上 | 1,375 | 1,730 | △20.5% |
| (内訳)開発売上 | 656 | 536 | +22.3% |
| (内訳)その他 | 408 | 541 | △24.7% |
| ウェブスペース | 1,431 | 1,362 | +5.1% |
| フォー・ジェイ | 142 | – | – |
オペレーション指標
26/3期末の稼働接続端末台数は121万台(前期末比+11万台)。決済処理金額(GMV)は前期比+12.0%、決済処理件数は前期比+13.6%と堅調に推移した。

通期業績予想
2027年3月期は、QR・バーコード決済市場の拡大に伴うQR・バーコード精算料の好調、及び期ズレとなった端末販売の売上計上により、売上高は前期比24.5%増の16,535百万円を見込む。データセンター移設費用の剥落により、営業利益は約831百万円の増加を見込む。
| 項目 | 27/3期予想 | 予想 前期比 | 26/3期実績 | 実績 前期比 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 16,535 | +24.5% | 13,276 | +7.9% |
| 営業利益(△損失) | 831 | – | 0.6 | – |
| 経常利益(△損失) | 737 | – | △73 | – |
| 親会社株主に帰属する当期純利益(△損失) | 600 | – | △60 | – |
| EBITDA | 3,491 | +34.7% | 2,591 | +73.0% |
| ROE(%) | 8.0 | – | – | – |

財政状態
資産合計は前期末比+1,558百万円の28,547百万円。負債合計は長期借入金の増加(+4,381百万円)により+5,118百万円の21,982百万円。純資産合計は自己株式の取得(△3,485百万円)により△3,560百万円の6,565百万円となった。
| 項目 | 25/3期末 | 26/3期末 |
|---|---|---|
| 資産合計 | 26,989 | 28,547 |
| 負債合計 | 16,863 | 21,982 |
| 純資産合計 | 10,126 | 6,565 |
株主還元
当期は配当を実施していない。自己株式取得目的で2025年6月に40億円、運転資金目的で2025年10月に30億円の計70億円を長期借入した。26/3期末の長期借入金残高は約62億円で、毎月約1.2億円ずつ返済し約4年半で完済予定。決済サービス事業の着実な成長により営業CFを増加させ、手元資金の増加を図ることで株主還元可能額を獲得し、28/3期以降の配当を検討する。

中期経営計画/トピック
2026年3月3日に法人間決済サービス「支払革命」をローンチした。手形・小切手の廃止等の法改正を追い風に、建設・介護・飲食・医療等、支払が先行する市場規模280兆円の中小企業を主なターゲットとし、新たな決済サービスの柱としていく。2030年度連結売上高1,000億円を掲げる成長戦略は上場前に策定したものであり、情報プロセシング事業の立ち上がりの遅れやデータセンター移設スケジュールの延伸等を踏まえ、オーガニック成長に集中した事業戦略を再構築中で、2027年3月期第2四半期を目処に発表予定としている。
※本記事はトランザクション・メディア・ネットワークスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。