東洋合成工業

東洋合成工業、2026年3月期は売上高419.5億円で過去最高 営業利益は36.6億円に減益

決算サマリー 2026.08.19
東洋合成工業、2026年3月期は売上高419.5億円で過去最高 営業利益は36.6億円に減益

※本記事は東洋合成工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

東洋合成工業は2026年3月期、先端半導体向け材料の販売増加により売上高419.5億円(前期比+9%)と過去最高を更新した。一方、営業利益は新設備の稼働開始に伴う減価償却費・人員増強等のコスト増加(25.7億円)を販売増で一部吸収するにとどまり、36.6億円(前期比△4.3億円、△11%)となった。もっとも下期に販売ポートフォリオが改善し先端材料の増産効果も想定以上に進展したため、11月7日公表の業績予想比では売上高+1%、営業利益+31%、純利益+35%とこれを上回った。

目次

連結業績(当期 実績)

売上高は386.6億円から419.5億円へ増加(+32.9億円、+9%)。営業利益は新設備稼働に伴う費用増が販売増による効果を上回り41.0億円から36.6億円へ減少(△4.3億円、△11%)。経常利益は35.9億円(前期比△4.0億円、△10%)、当期純利益は26.9億円(前期比△5.8億円、△18%)。1株当たり当期純利益は339円(前期413円)。期中平均為替レートは1ドル151円(前期153円)。

項目25/3月期26/3月期増減額増減率
売上高386.6419.5+32.9+9%
営業利益41.036.6△4.3△11%
経常利益39.935.9△4.0△10%
当期純利益32.726.9△5.8△18%
2026年3月期 通期決算概要
出典:2026年3月期 決算補足説明資料 P.3

セグメント別の状況

感光性材料セグメントは、AI用途の強い需要が継続し先端フォトレジスト向け材料の販売が増加したものの、一般半導体向けは最終需要の弱さから減少。売上高は264.1億円(前期比+25.4億円、+11%)と過去最高を更新した一方、新設備や生産情報システムの減価償却費・人員増強等のコスト増により営業利益は10.5億円(前期比△9.2億円、△47%)に減少(下期は13.5億円まで回復)。化成品セグメントは、生成AIの普及拡大による高純度溶剤の需要増加や、タンクターミナル事業でのタンク保管需要増加が寄与し、売上高155.3億円(前期比+7.4億円、+5%)、営業利益26.1億円(前期比+4.9億円、+23%)とともに過去最高となった。

セグメント指標25/3月期26/3月期増減額増減率
感光性材料売上高238.7264.1+25.4+11%
感光性材料営業利益19.710.5△9.2△47%
化成品売上高147.9155.3+7.4+5%
化成品営業利益21.226.1+4.9+23%
感光性材料セグメント 通期業績
出典:2026年3月期 決算補足説明資料 P.7
化成品セグメント 通期業績
出典:2026年3月期 決算補足説明資料 P.8

通期業績予想

2027年3月期は、先端半導体向け材料を中心に販売増加を見込み、売上高475.0億円(前期比+55.4億円、+13%)と過去最高を計画。営業利益は新設備の稼働率向上と増産効果により50.0億円(前期比+13.3億円、+36%)へ回復を見込む。前提為替レートは1ドル155円。中東情勢に伴う原材料価格・物流費等の上昇影響を一定程度織り込んでいる。

項目26/3月期実績27/3月期予想増減額増減率
売上高419.5475.0+55.4+13%
営業利益36.650.0+13.3+36%
経常利益35.946.0+10.0+28%
当期純利益26.932.0+5.0+19%
2027年3月期 通期業績予想
出典:2026年3月期 決算補足説明資料 P.14

株主還元

安定配当を基本方針とし、26年3月期は年間40円(中間20円・期末20円)の配当を実施。新設備立ち上げに伴う一時的な減益局面においても一定水準の株主還元を維持した。27年3月期は収益改善の見通しを踏まえ、年間50円(中間25円・期末25円、記念配当5円を含む)配当を計画。今後も収益状況・財務健全性・成長投資とのバランスを踏まえ、持続的な還元を目指す方針。

決算期中間配当(円)期末配当(円)年間合計(円)
26/3月期(実績)202040
27/3月期(予想)252550

中期経営計画(Beyond500)の進捗

中期経営計画「Beyond500」の目標に対し、27/3月期予想は売上高475億円(目標500億円比95%達成見込)、営業利益50億円(目標80億円比63%達成見込)、営業利益率10.5%(目標16%)と未達見込み。市場成長の後ろ倒しや設備投資コスト・人件費の上昇が主な要因。一方、設備投資は累計327.6億円(目標300億円規模を超過)を投じ、第4感光材工場の能力増強(ArF・EUV向け材料の生産能力1.8倍)、感光材開発分析棟の竣工、生産情報システム(MES)の導入、高純度溶剤の出荷能力3倍化などにより供給・開発・品質管理基盤の整備を完了。大型設備投資が一巡したことでフリー・キャッシュフローは+26.1億円とプラスに転換し、今後は整備した設備を活用した投資回収フェーズへ移行するとしている。

※本記事は東洋合成工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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