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日立製作所 2026年3月期は増収増益で最高益、売上収益10兆5,867億円・Adj.EBITA1兆3,114億円 FY2026は売上収益11兆1,000億円を見通し

決算サマリー 2026.07.28
日立製作所 2026年3月期は増収増益で最高益、売上収益10兆5,867億円・Adj.EBITA1兆3,114億円 FY2026は売上収益11兆1,000億円を見通し

※本記事は日立製作所が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

日立製作所の2026年3月期(FY2025)連結決算は、売上収益10兆5,867億円(前期比+8%、為替影響除き+7%)、Adj. EBITA1兆3,114億円(同+2,279億円/+21%)、当期利益(親会社株主帰属)8,023億円(同+1,866億円)、コアFCF1兆1,702億円(同+3,896億円)といずれも過去最高を更新した。エナジーのパワーグリッド事業、DSSの国内IT事業、モビリティの鉄道信号・制御事業がけん引した。2027年3月期(FY2026)の見通しは、売上収益11兆1,000億円(同+5%)、Adj. EBITA1兆4,200億円(同+1,085億円)、当期利益8,500億円(同+476億円)を計画する一方、コアFCFは8,500億円(同△3,202億円)を見込む。

目次

連結業績(当期実績)

エナジーのパワーグリッド事業、DSSの国内IT事業、モビリティの鉄道信号・制御事業がけん引し増収増益。Adj. EBITA・当期利益・コアFCFが過去最高を達成した。Adj. EBITA率は、エナジーやDSSの収益向上に加え、Lumada事業の拡大により前期比+1.3ポイントの12.4%となった。コアFCFは、利益増に加え前受金の増加により拡大した。ROICは12.4%(前期比+1.5ポイント)。

項目当期(FY2025)前期(FY2024)増減
売上収益105,867億円97,833億円+8%[為替影響除き+7%]
Adj. EBITA13,114億円10,835億円+2,279億円/+21%
Adj. EBITA率12.4%11.1%+1.3pts
当期利益(親会社株主帰属)8,023億円6,157億円+1,866億円
Basic EPS176.76円開示なし
コアFCF11,702億円7,805億円+3,896億円
ROIC12.4%開示なし+1.5pts
日立製作所FY2025業績ハイライト
出典:日立製作所 2026年3月期 決算説明資料 P.3

セグメント別(事業別)の状況

DSSはフロントビジネス・ITサービスを中心とした国内DX/モダナイゼーション事業の拡大によりDSS国内売上収益が前期比+7%となった一方、ストレージは顧客投資抑制や案件管理の徹底により減収。エナジーはパワーグリッドが送電網設備の堅調な需要と受注残の着実な売上転換、為替影響により増収増益となり、欧州・北米を中心に全地域で拡大した。モビリティは高収益な鉄道信号・制御事業を中心とした好調な推移や為替影響により増収増益、欧州・北米で拡大した。CIはビルシステムにおける中国での新設昇降機需要減少により全体では減収となったが、計測分析システムの売上収益は前期比+9%を達成し、半導体製造装置の販売増やLumada事業(デジタルサービス)の拡大により収益性は改善した。

セグメント指標FY2025実績前年比(YoY)
デジタルシステム&サービス(DSS)売上収益29,400億円+4%
デジタルシステム&サービス(DSS)Adj. EBITA(Adj.EBITA率15.3%)4,500億円+559億円
エナジー売上収益32,199億円+23%
エナジーAdj. EBITA(Adj.EBITA率12.9%)4,160億円+1,640億円
モビリティ売上収益13,215億円+13%
モビリティAdj. EBITA(Adj.EBITA率8.2%)1,081億円+132億円
コネクティブインダストリーズ(CI)売上収益32,627億円△1%
コネクティブインダストリーズ(CI)Adj. EBITA(Adj.EBITA率11.3%)3,673億円+220億円
その他売上収益5,310億円+7%
その他Adj. EBITA229億円+110億円
全社及び消去売上収益△6,886億円
全社及び消去Adj. EBITA△531億円
連結合計売上収益105,867億円+8%
連結合計Adj. EBITA(Adj.EBITA率12.4%)13,114億円+2,279億円
セグメント別業績 連結合計 FY2025
出典:日立製作所 2026年3月期 決算説明資料 P.33

通期業績予想

FY2026は、DSSがLumada事業を含む国内DX/モダナイゼーション事業の拡大、AI活用の推進により増収増益。エナジーはパワーグリッドの送電網設備の堅調な需要と受注残の着実な売上転換により増収増益。モビリティは鉄道信号・制御事業で前年度の大幅な案件進捗の反動減があるものの、案件構成の改善とコスト削減により収益性が向上する見通し。CIは日立GLSの家電事業の資本再編に伴う減収影響があるものの、Lumada事業を含むサービス事業の拡大により収益性が向上する見通し。なお、DSSとCIは報告セグメントの区分を変更しており、下表のFY2026予想は変更後の新セグメント基準による。また、中東情勢についてはQ1への直接影響のみを織り込み済み(売上収益△400億円、Adj. EBITA△200億円)で、Q2以降の影響は引き続き注視するとしている。

セグメント指標FY2026予想前年比(YoY)
デジタルシステム&サービス(DSS)売上収益31,900億円+4%
デジタルシステム&サービス(DSS)Adj. EBITA(Adj.EBITA率15.7%)5,000億円+228億円
エナジー売上収益37,000億円+15%
エナジーAdj. EBITA(Adj.EBITA率13.5%)5,000億円+839億円
モビリティ売上収益13,500億円+2%
モビリティAdj. EBITA(Adj.EBITA率9.4%)1,270億円+188億円
コネクティブインダストリーズ(CI)売上収益31,500億円+2%
コネクティブインダストリーズ(CI)Adj. EBITA(Adj.EBITA率11.8%)3,710億円+306億円
その他売上収益4,750億円△11%
その他Adj. EBITA100億円△129億円
全社及び消去売上収益△7,650億円
全社及び消去Adj. EBITA△880億円
連結合計売上収益111,000億円+5%
連結合計Adj. EBITA(Adj.EBITA率12.8%)14,200億円+1,085億円
FY2026 Highlights
出典:日立製作所 2026年3月期 決算説明資料 P.18

株主還元

キャピタルアロケーション方針(リターン重視で成長投資と株主還元にバランスよく機動的に配分)に基づき、FY2025は株主還元約5,500億円(配当金総額約2,000億円+自己株式取得約3,500億円)を完了。FY2026は株主還元約8,000億円(配当金総額約2,500億円+自己株式取得約5,500億円)を予定する。FY25期末配当は27円/株(予定額、FY25中間配当比+4円)、FY26中間配当は28円/株(予想額)。自己株式取得は上限5,000億円(取得期間2026年4月28日~2027年3月31日(予定))。1株当たり年間配当金はFY21の23円からFY26見通しで55円となり、年平均成長率(CAGR)は19%。

項目金額/水準備考
FY25期末配当(予定額)27円/株FY25中間配当比 +4円
FY26中間配当(予想額)28円/株
自己株式取得(FY26決議上限)5,000億円取得期間2026年4月28日~2027年3月31日(予定)
株主還元合計(FY25実績)約5,500億円配当金総額 約2,000億円+自己株式取得 約3,500億円
株主還元合計(FY26予定)約8,000億円配当金総額 約2,500億円+自己株式取得 約5,500億円
1株当たり年間配当金FY21:23円 → FY26見通し:55円CAGR 19%
企業価値向上に向けた施策の加速(配当と自己株式取得)
出典:日立製作所 2026年3月期 決算説明資料 P.9

中期経営計画・Lumada事業/トピック

中期経営計画「Inspire 2027」の目標達成に向け、期初の想定以上に進捗しているとする。Lumada事業の売上収益はFY2025実績4兆1,460億円(売上比率40%、Adj. EBITA率16%)、FY2026見通し4兆7,900億円(売上比率44%、Adj. EBITA率17%)。うちリカーリング型サービス「HMAX」はFY2025実績3,000億円(Adj. EBITA率22%)、FY2026見通し4,800億円(Adj. EBITA率22%、前期比+60%)。事業ポートフォリオ改革として、家電事業はノジマとの戦略的パートナーシップに基づく新会社を設立(出資比率ノジマ80.1%・日立GLS19.9%、譲渡価格約1,100億円)、ATM事業はOKIとの事業統合に向けた契約を締結(出資比率OKI60%・日立製作所40%、事業開始予定2026年10月1日)、モビリティは米国Clever Devices社の買収に合意した。中東情勢については、FY2026業績見通しに現時点で想定するQ1への直接影響(売上収益△400億円、Adj. EBITA△200億円)のみを織り込み済みで、Q2以降の直接・間接影響は引き続き状況を注視するとしている。

※本記事は日立製作所が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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