※本記事はアルファシステムズが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
アルファシステムズは2026年5月18日、2026年3月期(決算期末2026年3月)の決算説明会を開催した。良好な市場環境を背景に増収増益となり、売上高は40,722百万円(前期比+5.8%)、営業利益は4,945百万円(同+11.8%)、当期純利益は3,750百万円(同+16.8%)となった。期初計画に対する達成率は売上高101.8%、営業利益103.0%、当期純利益113.6%で、いずれも計画を上回った。1株当たり当期純利益(EPS)は267.14円。
連結業績(当期 実績)
エンジニアの価値向上と積極的な事業展開により売上高は前期比2,238百万円増加した。売上原価は体制の拡充とベースアップにより前期比1,718百万円増加し、売上総利益は9,436百万円(前期比+5.8%)となった。販管費は4,491百万円でほぼ前期並み(同2百万円減)。売上高営業利益率は12.1%(前期比+0.7pt)、売上高純利益率は9.2%だった。
| 項目 | 当期(2026年3月期) | 前期(2025年3月期) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 40,722百万円 | 38,484百万円 | +5.8% |
| 営業利益 | 4,945百万円 | 4,422百万円 | +11.8% |
| 当期純利益 | 3,750百万円 | 3,211百万円 | +16.8% |
| 1株当たり当期純利益(EPS) | 267.14円 | 228.76円 | 開示なし |

事業区分別の業績
主力3分野(通信・公共・流通サービス)の売上高は24,470百万円(前期比▲0.4%)と前年並みで推移。通信は通信インフラに対する投資の低調が続き7,204百万円(同▲0.8%)、流通・サービスは大型案件の反動減の影響で8,997百万円(同▲1.2%)となった一方、公共はエネルギー関連の増加で反動減を吸収し8,268百万円(同+1.0%)と増収を確保した。次なる成長エンジン分野(金融・情報通信・組み込み)は売上高12,240百万円(前期比+24.5%)と大きく伸長。金融はDXやモダナイゼーションに対する投資の活発化により5,737百万円(同+31.7%)、情報通信は通信事業者のDXや非通信事業向け投資の好調により4,073百万円(同+18.8%)、組み込みは計測制御機器および車載関連の伸長により2,428百万円(同+18.6%)となった。このほか製造業等はクラウド化案件等の増加で2,765百万円(同+6.4%)、プロダクト・サービスは文教ソリューションの減少で1,245百万円(同▲16.3%)となった。
| 事業区分 | 当期(2026.3) | 前期(2025.3) | 前期比増減率 |
|---|---|---|---|
| 通信 | 7,204百万円 | 7,263百万円 | ▲0.8% |
| 公共 | 8,268百万円 | 8,189百万円 | +1.0% |
| 流通・サービス | 8,997百万円 | 9,110百万円 | ▲1.2% |
| 金融 | 5,737百万円 | 4,358百万円 | +31.7% |
| 情報通信 | 4,073百万円 | 3,428百万円 | +18.8% |
| 組み込み | 2,428百万円 | 2,048百万円 | +18.6% |
| 製造業等 | 2,765百万円 | 2,598百万円 | +6.4% |
| プロダクト・サービス | 1,245百万円 | 1,487百万円 | ▲16.3% |

通期業績予想(2027年3月期)
会社側は2027年3月期も良好な市場環境を背景に増収増益を予想する。売上高は42,500百万円(前期比+4.4%)、営業利益は5,100百万円(同+3.1%)を見込む。金融・情報通信・組み込み分野は堅調に推移する一方、国内のDX需要は旺盛としつつ、AIの動向や影響を注視するとしている。
| 項目 | 予想(2027年3月期) | 前期実績(2026年3月期) |
|---|---|---|
| 売上高 | 42,500百万円 | 40,722百万円 |
| 営業利益 | 5,100百万円 | 4,945百万円 |
| 当期純利益 | 3,650百万円 | 3,750百万円 |
| 1株当たり当期純利益(EPS) | 260.00円 | 267.14円 |
事業区分別では、主力3分野の売上高は24,400百万円(前期比▲0.3%)と前年並みを見込む。通信は既存通信インフラに対する更新需要により7,900百万円(同+9.7%)、公共はエネルギー関連の伸長により8,500百万円(同+2.8%)に増加する一方、流通・サービスは大型案件の反動減により8,000百万円(同▲11.1%)に減少する見込み。次なる成長エンジン分野は13,700百万円(同+11.9%)を見込み、金融は金融業界のDXやモダナイゼーションに対する投資により6,800百万円(同+18.5%)、情報通信は通信事業者のDXや非通信事業向け投資の好調により4,400百万円(同+8.0%)、組み込みは車載関連の拡大基調により2,500百万円(同+2.9%)とそれぞれ拡大が続く見込み。

株主還元
配当については、安定的かつ継続的な配当による利益還元の維持、業績・利益水準に応じた配当水準の更なる向上を基本方針とし、配当性向50%を目標とする。2026年3月期の配当は1株当たり135円(中間配当60円、期末配当75円)で配当性向50.5%だった。2027年3月期は1株当たり140円(中間配当70円、期末配当70円)を予定し、配当性向は53.8%を見込む。あわせて記念配当25円の実施も示されている。
| 決算期 | 1株当たり配当金 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2024年3月期 | 100円 | 46.1% |
| 2025年3月期 | 125円 | 54.6% |
| 2026年3月期 | 135円 | 50.5% |
| 2027年3月期(予想) | 140円 | 53.8% |

中期経営計画/トピック
2027年3月期の経営戦略として、システム開発事業の基盤拡大、ソリューションビジネスの拡大、AI技術を基盤とした事業成長の3点を掲げる。学校向け時間割自動生成サービス「コマ助」など、独自の価値をエンドユーザーに直接提供するD2C(Direct to Customer)事業でプロダクト・サービスビジネスの拡大を進めるほか、事業と業務プロセスの両面でAIの進化に対応する方針を示した。中長期的には『社会インフラを支える企業』としての成長を追求するとしている。
※本記事はアルファシステムズが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。