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エーザイ2025年度、売上収益8,254億円で過去最高も営業利益441億円に減益 2026年度は営業利益700億円を計画

決算サマリー 2026.07.28
エーザイ2025年度、売上収益8,254億円で過去最高も営業利益441億円に減益 2026年度は営業利益700億円を計画

※本記事はエーザイが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

エーザイの2025年度(2026年3月期)連結業績は、売上収益8,254億円(前期比+4.6%)と過去最高を更新した。レケンビ・レンビマ・デエビゴの、いわゆる「3L」を中心に医薬品事業が伸長したことが牽引した。一方、営業利益は441億円(同-18.8%)で減益となった。中長期の企業価値向上を企図した製品導出・売却の見送りや、欧州における構造改革費用の計上などが影響した。なお、一過性損益を除いたコア営業利益は501億円(同+110.7%)と大幅に拡大した。2026年度は売上収益8,835億円(同+7.0%)、営業利益700億円(同+58.6%)を計画している。

目次

連結業績(当期 実績)

IFRSベースの2025年度連結業績は、売上収益8,254億円(前期比+360億円、+4.6%)、営業利益441億円(同-102億円、-18.8%)、当期利益(親会社所有者帰属)386億円(同-79億円、-17.0%)、EPS136.78円(同-26.98円、-16.5%)となった。研究開発費は1,587億円(同-130億円、-7.6%、研究開発費率19.2%)。営業利益の減益は、製品導出・売却の見送りや、欧州における構造改革による一時費用(約80億円)などが要因。一方、これら一過性損益を除いたコア営業利益は501億円(前期238億円、参考値、+263億円、+110.7%)と大幅に拡大した。

項目当期(2025年度)前期(2024年度)増減
売上収益8,254億円7,894億円+360億円(+4.6%)
内 医薬品事業 売上収益8,108億円7,490億円+617億円(+8.2%)
内 その他事業 売上収益146億円404億円-258億円(-63.8%)
売上総利益6,342億円6,206億円+136億円(+2.2%)
研究開発費1,587億円1,716億円-130億円(-7.6%)
販売管理費4,353億円4,080億円+273億円(+6.7%)
営業利益441億円544億円-102億円(-18.8%)
コア営業利益(参考値)501億円238億円+263億円(+110.7%)
当期利益(親会社所有者帰属)386億円464億円-79億円(-17.0%)
EPS136.78円163.76円-26.98円(-16.5%)

セグメント別(地域別)の状況

エーザイは医薬品事業とその他事業(親会社のライセンス収入及び医薬品原料等)に区分し、医薬品事業は日本・アメリカス・中国・EMEA・イーストアジア/グローバルサウスの5地域を報告セグメントとしている。医薬品事業計の売上収益は8,108億円(前期比+8.2%)。地域別ではアメリカス3,004億円(+8.0%)、中国1,307億円(+13.2%)、イーストアジア・グローバルサウス688億円(+15.6%)、日本2,292億円(+6.0%)、EMEA815億円(+2.7%)と全地域で増収した。セグメント利益はアメリカスが1,744億円(+10.2%)と拡大した一方、EMEAは304億円(-15.4%)と、欧州における構造改革費用の計上などにより減益した。

セグメント指標当期(2025年度)前期(2024年度)
医薬品事業計売上収益8,108億円7,490億円
日本売上収益2,292億円2,163億円
アメリカス売上収益3,004億円2,783億円
中国売上収益1,307億円1,155億円
EMEA売上収益815億円794億円
イーストアジア・グローバルサウス売上収益688億円596億円
その他事業売上収益146億円404億円
医薬品事業計セグメント利益3,673億円3,505億円
日本セグメント利益730億円717億円
アメリカスセグメント利益1,744億円1,583億円
中国セグメント利益593億円572億円
EMEAセグメント利益304億円359億円
イーストアジア・グローバルサウスセグメント利益302億円274億円
エーザイ セグメント別売上収益の推移
出典:4523_エーザイ_2025年度_通期_説明資料 P.29

主要製品の売上動向

主要製品では、レケンビが売上収益880億円(前期比+98.7%、現地通貨ベース+99.9%)とほぼ倍増した。地域別ではアメリカス446億円(+70.7%)、日本244億円(+91.3%)、中国124億円(+163.1%)といずれも大幅増収。レンビマは3,425億円(+4.3%)、デエビゴは643億円(+19.6%)と伸長した。2026年度はレケンビ1,435億円(+63.1%)、レンビマ3,450億円(+0.7%)、デエビゴ735億円(+14.3%)を計画している。

製品2025年度実績2024年度実績2026年度予想
レンビマ3,425億円(+4.3%)3,285億円3,450億円(+0.7%)
レケンビ880億円(+98.7%)443億円1,435億円(+63.1%)
デエビゴ643億円(+19.6%)538億円735億円(+14.3%)
フィコンパ333億円(+11.6%)298億円開示なし

通期業績予想

2026年度の連結業績予想は、売上収益8,835億円(前期比+7.0%)、営業利益700億円(同+58.6%)、当期利益523億円(同+35.6%)、EPS185.00円(同+35.3%)。研究開発費は1,640億円(同+3.4%、研究開発費率18.6%)を計画。レケンビビジネスの収益化の進展や、構造改革による効率的な費用構造への移行を見込み、コア営業利益は700億円(同+39.8%)への拡大を計画している。

項目2026年度予想2025年度(実績)
売上収益8,835億円(+7.0%)8,254億円
内 医薬品事業 売上収益8,700億円(+7.3%)8,108億円
研究開発費1,640億円(+3.4%)1,587億円
営業利益700億円(+58.6%)441億円
コア営業利益700億円(+39.8%)501億円(参考値)
当期利益(親会社所有者帰属)523億円(+35.6%)386億円
EPS185.00円(+35.3%)136.78円
エーザイ 2026年度連結業績予想
出典:4523_エーザイ_2025年度_通期_説明資料 P.8

株主還元

本決算説明資料には、配当・自己株式取得等の株主還元方針に関する記載はない(開示なし)。

研究開発・パイプライン戦略とトピック

事業のさらなる成長に向け、Nuvation Bio Inc.からタレトレクチニブ(E7860、次世代経口ROS1選択的チロシンキナーゼ阻害剤)を導入した(契約一時金5,000万ユーロ、約90億円、薬事・販売マイルストン最大1億4,500万ユーロ、約261億円)。また、Shanghai Henlius Biotech, Inc.からSerplulimab(新規PD-1抗体)の日本における独占的商業化権を導入した(契約一時金75百万米ドル、約116億円、薬事・販売マイルストン最大313百万米ドル、約486億円)。今後の戦略投資に向けた資金調達の多様化として、2026年3月に18年ぶりとなる社債発行登録を実施(発行予定額3,000億円、発行予定期間2026年4月8日~2028年4月7日)し、格付会社R&Iより発行登録予備格付「AAマイナス」を取得した。レケンビについては、皮下注射製剤(IQLIK)の維持療法が2025年8月に米国FDAで承認され、保険償還率約85%、導入施設数約600施設まで拡大。初期療法はFDAへ優先審査指定で申請中(PDUFAアクションデート2026年8月24日)。血液バイオマーカー(BBM)によるAβ確定診断の普及も進み、2025年度はAβ確定診断の約15%がBBMで実施された。

エーザイ パイプライン強化に向けた戦略投資
出典:4523_エーザイ_2025年度_通期_説明資料 P.9

※本記事はエーザイが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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