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第一三共、2025年度は売上収益2兆1,230億円・コア営業利益+15.1%増 エンハーツ/ダトロウェイが牽引、2026年度は配当100円へ増配予定

決算サマリー 2026.07.28
第一三共、2025年度は売上収益2兆1,230億円・コア営業利益+15.1%増 エンハーツ/ダトロウェイが牽引、2026年度は配当100円へ増配予定

※本記事は第一三共が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

第一三共の2025年度(2026年3月期)連結決算は、売上収益2兆1,230億円(前期比+12.6%)、コア営業利益3,600億円(同+15.1%)となった一方、第4四半期に一過性の費用1,332億円(主にCMOへの損失補償757億円)を計上した影響で、営業利益は2,291億円(同-31.0%)、当期利益(親会社の所有者に帰属)は2,599億円(同-12.1%)となった。主力のエンハーツ、ダトロウェイの売上が大きく増加した。2026年度は売上収益2兆2,800億円を見込み、年間配当は5期連続増配となる1株あたり100円を予定する。

目次

連結業績(2025年度 実績)

前期に比べ原価率が改善し、コア営業利益は前期比+15.1%の増益。一方、第4四半期に一過性の費用1,332億円(CMOへの損失補償757億円等)を計上したことにより、営業利益・当期利益は減益となった。

項目2025年度実績2024年度実績増減額
売上収益21,230億円18,863億円+2,368億円(+12.6%)
売上原価4,413億円4,157億円+256億円
販売費・一般管理費8,596億円7,248億円+1,348億円
 うちDXd ADC製品のプロフィット・シェア3,056億円2,262億円+794億円
研究開発費4,621億円4,329億円+293億円
一過性の収益221億円222億円-1億円
一過性の費用1,530億円31億円+1,499億円
コア営業利益3,600億円3,128億円+471億円(+15.1%)
営業利益2,291億円3,319億円-1,028億円(-31.0%)
税引前利益2,634億円3,556億円-922億円
当期利益(親会社の所有者に帰属)2,599億円2,958億円-359億円(-12.1%)

主要製品・DXd ADCsの状況

5DXd ADCs(エンハーツ、ダトロウェイ、HER3-DXd、I-DXd、R-DXd)の合計売上収益は9,253億円(対前期+2,242億円)。うちエンハーツは製品売上6,984億円(対前期+1,455億円、+26.3%)、対1月公表年度予想比101.2%。ダトロウェイは製品売上476億円(対前期+462億円)、対1月公表年度予想比101.3%。2026年度は5DXd ADCs合計で11,579億円(対前期+2,326億円)を予想する。

区分指標2025年度実績対前期
エンハーツ®(合計)売上収益8,195億円+1,681億円
 製品売上売上収益6,984億円+1,455億円
 一時金・マイルストン収入等売上収益1,211億円+226億円
ダトロウェイ®(合計)売上収益561億円+482億円
 製品売上売上収益476億円+462億円
 一時金・マイルストン収入等売上収益84億円+21億円
HER3-DXd(一時金・マイルストン収入等)売上収益131億円-67億円
I-DXd(合計)売上収益151億円-2億円
R-DXd(一時金・マイルストン収入等)売上収益215億円+148億円
5DXd ADCs 合計売上収益9,253億円+2,242億円
5DXd ADCs 売上収益増減(実績・予想)
出典:2025年度決算および第6期中期経営計画 説明資料 P.34

地域別売上(エンハーツ®)

エンハーツのグローバル製品売上は、米国・欧州・ASCA(アジア/中南米)・日本のいずれの地域でも増加した。2026年度は米国を中心に、グローバル製品売上8,613億円(対前期+1,629億円、+23.3%)を予想する。

地域FY2024実績FY2025実績FY2026予想
米国3,020億円3,863億円4,663億円
欧州1,496億円1,748億円2,042億円
ASCA(アジア/中南米)703億円997億円1,459億円
日本310億円377億円450億円
合計(グローバル製品売上)5,528億円6,984億円8,613億円
エンハーツ 販売状況のアップデート(地域別売上)
出典:2025年度決算および第6期中期経営計画 説明資料 P.14

国内主要製品の状況

国内主要製品では、リクシアナ(抗凝固剤)、タリージェ(疼痛治療剤)等のスペシャリティ製品が増収した一方、イナビル(抗インフルエンザウイルス薬)は前期比大幅減収となった。

製品2024年度実績2025年度実績増減額
リクシアナ(抗凝固剤)1,330億円1,418億円+87億円
タリージェ(疼痛治療剤)556億円654億円+97億円
プラリア(骨粗鬆症治療剤等)422億円458億円+35億円
エンハーツ(抗HER2抗体薬物複合体)310億円377億円+66億円
エフィエント(抗血小板剤)315億円352億円+37億円
ダトロウェイ(抗TROP2抗体薬物複合体)3億円131億円+128億円
イナビル(抗インフルエンザウイルス薬)199億円16億円-183億円

2026年度 業績予想

2026年度はエンハーツ・ダトロウェイの市場浸透により増収増益を見込む。なお2026年度からコア営業利益の定義を変更しており、新定義に基づく2025年度実績は2,824億円となる(旧定義では3,600億円)。

項目2025年度実績(新定義)2026年度予想差異
売上収益21,230億円22,800億円+1,570億円
売上原価6,103億円5,300億円-803億円
 うちCMOへの損失補償1,695億円800億円-895億円
販売費・一般管理費7,687億円8,900億円+1,213億円
研究開発費4,616億円5,000億円+384億円
コア営業利益2,824億円3,600億円+776億円
営業利益2,291億円3,150億円+859億円
当期利益(親会社の所有者に帰属)2,599億円2,600億円+1億円
2026年度 連結業績予想
出典:2025年度決算および第6期中期経営計画 説明資料 P.28

株主還元

2025年度の年間配当予想は、既公表の1株あたり78円(18円増配)から変更しない。2026年度は5期連続増配となる1株あたり100円(22円増配)を予定する(第6期中計では累進配当および調整後DOE毎年度10.0%を目標とする方針)。自己株式取得については、2,000億円の取得枠に対し、2025年5月1日~2026年3月24日の取得期間で918億円(取得上限の46%)、1,385万株を取得し、取得した全株式を2026年6月10日に消却予定。

1株あたり配当金の推移と2026年度 年間配当予想
出典:2025年度決算および第6期中期経営計画 説明資料 P.29

第6期中期経営計画(2026-2030年度)

2030年度計数目標として、売上収益3兆円以上、営業利益6,000億円以上、EPS260円以上、調整後DOE各年度10.0%以上(累進配当を実施)を掲げる。2026-2030年度累計の研究開発費控除前営業キャッシュフローは約3.85兆円を見込み、うち成長投資(研究開発費・設備投資・戦略投資)に約2.9兆円、株主還元(配当・自己株式取得)に約7千億円を配分する方針。また、Business Transformation組織を新設し、2026-2030年度の5年累計で2,000億円以上のコスト最適化を図る。

※本記事は第一三共が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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