※本記事はサニックスホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社サニックスホールディングスは2026年5月15日、2026年3月期(通期)の決算説明資料を公表した。売上高は45,291百万円(前期比99.9%)とほぼ前期並みで推移したものの、発電事業における法定点検の実施や将来の安定稼働を見据えたタービン刷新等によりコストが増加し、営業利益は1,272百万円(前期比57.1%)、経常利益は727百万円(前期比37.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益は421百万円(前期比28.4%)といずれも減益となった。2026年3月期通期計画との比較では、売上高は計画比100.2%とほぼ計画並みだったが、営業利益は計画比97.3%、当期純利益は計画比51.6%にとどまった。
連結業績(2026年3月期 実績)
売上高は前期比△60百万円の45,291百万円とほぼ横ばいで推移した。一方、発電事業における法定点検の実施及び将来の安定稼働を見据えたタービンの刷新等によりコストが増加したことから、営業利益は前期比△954百万円の1,272百万円、経常利益は前期比△1,222百万円の727百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比△1,061百万円の421百万円と、いずれも前期を下回った。
| 項目 | 2025/3期実績 | 2026/3期実績 | 前期比 | 2026/3期計画 | 計画比 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 45,352 | 45,291 | 99.9% | 45,201 | 100.2% |
| 売上総利益 | 16,606 | 15,440 | 93.0% | 15,562 | 99.2% |
| 営業利益 | 2,227 | 1,272 | 57.1% | 1,308 | 97.3% |
| 経常利益 | 1,950 | 727 | 37.3% | 779 | 93.3% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1,483 | 421 | 28.4% | 816 | 51.6% |

セグメント別(事業別)の状況
住環境領域の売上高は、法人・集合住宅向けサービス事業が堅調に推移したことで前期比+12百万円の15,104百万円となったが、分社に伴う人員の再配置等により人件費が増加し、営業利益は前期比△7百万円の1,825百万円とわずかに減益となった。エネルギー領域は、太陽光発電市場の環境変化や競争激化により売上高が前期比△620百万円の8,752百万円に減少し、減収により固定費を吸収できず営業利益は前期比△244百万円の40百万円と大幅減益となった。資源循環領域は、新電力事業及び発電事業における単価の高い小売先への電力販売増加により売上高は前期比+599百万円の21,025百万円と増収となったものの、プラスチック事業の処理単価下落に加え、苫小牧発電所の法定点検及びタービン刷新等によるコスト増加により、営業利益は前期比△1,075百万円の1,726百万円と減益となった。
| セグメント | 売上高(2025/3期) | 売上高(2026/3期) | 営業利益(2025/3期) | 営業利益(2026/3期) |
|---|---|---|---|---|
| 住環境領域 | 15,091 | 15,104 | 1,832 | 1,825 |
| エネルギー領域 | 9,372 | 8,752 | 284 | 40 |
| 資源循環領域 | 20,426 | 21,025 | 2,801 | 1,726 |
| その他 | 461 | 409 | ― | ― |
| その他/本社費用 | ― | ― | △2,692 | △2,319 |

通期業績予想
2027年3月期の通期連結業績見通しについては、売上高47,301百万円(前期比+4.4%)、営業利益1,837百万円(前期比+44.4%)と増収増益を見込む。もっとも、中東情勢の影響により部材価格や石油価格の高騰、エチレン生産減少に伴うプラ製品の減少、サプライチェーンの混乱が2026年12月まで継続すると想定しており、一部資材や燃料費の増加等により年間利益で約3億円のコスト増加を見込んでいる。セグメント別では、資源循環領域の売上高が21,455百万円(前期比+2.0%)、営業利益が2,146百万円(前期比+24.4%)、エネルギー領域の営業利益が467百万円(前期比+427百万円)と大幅な改善を見込む一方、住環境領域も増収増益を計画している。
| 項目 | 2026/3期実績 | 2027/3期計画 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 45,291 | 47,301 | 104.4% |
| 売上総利益 | 15,440 | 16,807 | 108.9% |
| 営業利益 | 1,272 | 1,837 | 144.4% |
| 経常利益 | 727 | 1,578 | 216.8% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 421 | 1,002 | 237.6% |

株主還元
本資料には配当及び自己株式取得等の株主還元に関する記載はない。
トピックス
苫小牧発電所では、稼働開始から約20年が経過する主要設備について、2026年3月期に39億円の設備投資を実施し、ボイラー・タービンの刷新を進めている(発電効率は8%程度の向上を見込む)。廃液処理を手がけるひびき工場では、汚泥燃料化の第1期設備を苫小牧工場に導入済みで、太田工場も許認可取得後の稼働を予定するほか、前処理設備(タイフーン)の導入により受入可能量の約17%アップを見込む。また、2026年5月13日には固形燃料「REBON」をリリースしたほか、環境省の「令和7年度脱炭素型循環経済システム構築促進事業」において、グリストラップ汚泥からジェット燃料(SAF)の原料製造事業の実証採択を受けている。

重要経営指標
2026年3月期の自己資本当期純利益率(ROE)は4.0%(前期15.6%)、総資産経常利益率(ROA)は1.9%(前期5.3%)、投下資本利益率(ROIC)は2.9%(前期8.0%)といずれも低下した。自己資本比率は27.5%(前期27.7%)とほぼ横ばいで推移した。2027年3月期はROE8.7%、ROA3.9%、自己資本比率29.0%、ROIC5.0%を計画している。
| 指標 | 2025/3期実績 | 2026/3期実績 | 2027/3期計画 |
|---|---|---|---|
| ROE | 15.6% | 4.0% | 8.7% |
| ROA | 5.3% | 1.9% | 3.9% |
| 自己資本比率 | 27.7% | 27.5% | 29.0% |
| ROIC | 8.0% | 2.9% | 5.0% |
※本記事はサニックスホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。