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JCRファーマ、2026年3月期は売上高21.9%増 営業利益・純利益とも黒字転換

決算サマリー 2026.08.19
JCRファーマ、2026年3月期は売上高21.9%増 営業利益・純利益とも黒字転換

※本記事はJCRファーマが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

JCRファーマは2026年3月期(2025年4月~2026年3月)の連結決算を発表した。売上高は40,319百万円(前期比+21.9%)となり、営業利益は555百万円(前期は営業損失6,219百万円)、親会社株主に帰属する当期純利益は2,178百万円(前期は純損失4,460百万円)と、増収に加えて営業利益・当期純利益ともに黒字転換した。イズカーゴ®等の製品売上および契約金収入の増加が売上を押し上げた。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

売上原価は10,134百万円(前期比△7.0%)に減少し、売上総利益は30,185百万円(+36.2%)に拡大した。研究開発費は臨床開発費の増加やライセンス契約に伴う一時金の計上により16,761百万円(+8.6%)に増加。営業外収益は為替差益・有価証券売却益の計上により1,449百万円(+455.5%)に増加した。神戸サイエンスパークセンター(原薬工場)の補助金確定に伴い特別利益として助成金収入を計上し、特別利益は2,091百万円(+96.3%)となった。なお、本資料に掲載する前年度(2025年3月期)実績値は、訂正後の「2025年3月期 決算短信[日本基準](連結)」の数値を反映している。

項目2025年3月期 実績2026年3月期 実績増減額増減率
売上高33,07240,319+7,247+21.9%
売上原価10,90210,134△767△7.0%
売上総利益22,16930,185+8,015+36.2%
販売費及び一般管理費28,38929,629+1,240+4.4%
営業利益△6,219555+6,775
経常利益△7,0461,165+8,212
親会社株主に帰属する当期純利益△4,4602,178+6,638

製品別売上高内訳(2026年3月期 実績)

医薬品合計は32,446百万円(前期比+2.5%)。イズカーゴ®は投与症例数の増加により6,766百万円(+18.3%)、ダルベポエチン アルファBS注「JCR」は2,501百万円(+19.5%)、アガルシダーゼ ベータBS点滴静注「JCR」は1,292百万円(+12.4%)と伸長した。一方、グロウジェクト®は17,933百万円(△0.9%)、腎性貧血治療薬は3,622百万円(△4.3%)、エポエチンアルファBS注「JCR」は1,121百万円(△33.7%)とやや減少した。契約金収入は契約一時金や既存契約のマイルストーン収入により5,549百万円(+972.8%)と大幅に増加し、売上高合計を押し上げた。

製品/区分2025年3月期 実績2026年3月期 実績増減額増減率
グロウジェクト®18,09817,933△164△0.9%
イズカーゴ®5,7186,766+1,047+18.3%
テムセル®HS注2,9042,831△73△2.5%
腎性貧血治療薬3,7843,622△162△4.3%
エポエチンアルファBS注「JCR」1,6901,121△569△33.7%
ダルベポエチンアルファBS注「JCR」2,0932,501+407+19.5%
アガルシダーゼ ベータBS点滴静注「JCR」1,1491,292+142+12.4%
医薬品合計31,65532,446+790+2.5%
契約金収入5175,549+5,032+972.8%
その他8982,323+1,425+158.5%
売上高合計33,07240,319+7,247+21.9%
イズカーゴ®の売上高・投与症例数・累積症例数の四半期推移グラフ
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.26
グロウジェクト®の国内GH市場におけるシェア推移グラフ
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.25

通期業績予想(2027年3月期)

2027年3月期は、売上高45,700百万円(前期比+13.3%)、営業利益1,100百万円(+98.2%)を見込む。売上高は契約金収入の増加等により前期を上回る見込みで、研究開発費はグローバルおよび日本国内での臨床試験を加速させるため前期比で増加する計画。一方、経常利益は500百万円(△57.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益は200百万円(△90.8%)を見込んでおり、前期に計上した為替差益・有価証券売却益・助成金収入を当期は見込んでいないため減益となる見通し。

項目2026年3月期 実績2027年3月期 予想増減額増減率
売上高40,31945,700+5,381+13.3%
売上原価10,13410,600+466+4.6%
売上総利益30,18535,100+4,915+16.3%
販売費及び一般管理費29,62933,900+4,271+14.4%
営業利益5551,100+545+98.2%
経常利益1,165500△665△57.1%
親会社株主に帰属する当期純利益2,178200△1,978△90.8%
製品/区分2026年3月期 実績2027年3月期 予想増減額増減率
グロウジェクト®17,93317,500△433△2.4%
イズカーゴ®6,7666,900+134+2.0%
テムセル®HS注2,8312,700△131△4.6%
腎性貧血治療薬3,6223,700+78+2.2%
エポエチンアルファBS注「JCR」1,1211,400+279+24.9%
ダルベポエチンアルファBS注「JCR」2,5012,300△201△8.0%
アガルシダーゼ ベータBS点滴静注「JCR」1,2922,000+708+54.8%
医薬品合計32,44632,900+454+1.4%
契約金収入5,5498,100+2,551+46.0%
その他2,3234,500+2,177+93.7%
売上高合計40,31945,700+5,381+13.3%

株主還元

財務状態に関する資料によれば、2026年3月期の純資産合計の主な減少要因として「配当の支払 △2,442百万円」が記載されている。キャッシュ・フロー計算書では「配当金・自己株式」として2,433百万円の支出を計上(前期は5,014百万円)。1株当たり配当額や具体的な配当方針についての記載は本資料にはない。

開発パイプラインと成長戦略

資料では、国内売上(導入品を含む)・技術ライセンス収入・海外収益(LSDパイプライン)の3つを成長ドライバーとし、2030年代に売上高1,000億円企業を目指す方針を示している。開発パイプラインでは、JR-141(ムコ多糖症II型治療薬)が2027年度の米国・欧州・ブラジルでの承認取得に向けて予定通り進行しているほか、JR-142は2026年3月に患者登録を完了、Givinostat(デュシェンヌ型筋ジストロフィー治療薬)は2028年までの国内承認取得を目指し開発計画を当局と相談中としている。

3つの収益の柱(国内売上・技術ライセンス収入・海外収益)による成長戦略図
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.8
開発パイプラインの進捗状況一覧
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.5

※本記事はJCRファーマが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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