※本記事は三菱UFJフィナンシャル・グループが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の2025年度(2026年3月期)連結決算は、親会社株主純利益が2兆4,272億円(前年度比+31.8%)となり、過去最高益を3年連続で更新した。業務純益は2兆3,772億円(前年度比+7,860億円)、ROE(東証定義)は11.3%(前年度比+2.1ppt)。与信関係費用総額は▲3,558億円(前年度比▲2,471億円)となった。26年度は業務純益2兆9,000億円、親会社株主純利益2兆7,000億円、ROE12%程度を業績目標とする。
連結業績(25年度 実績)
業務粗利益は5兆9,444億円(前年度比+1兆1,251億円)と伸長し、営業費は3兆5,672億円(同+3,391億円)に増加した。業務純益は2兆3,772億円(同+7,860億円)、経常利益は3兆4,101億円(同+7,407億円)。親会社株主純利益は2兆4,272億円(同+31.8%)、ROE(東証定義)は11.3%(同+2.1ppt)となった。増減要因としては、顧客部門の業務純益+2,500億円、政策保有株式の売却益▲1,300億円、与信関係費用▲2,000億円、持分法投資損益+2,100億円、前年の債券ポート組替えの反動+5,400億円などが挙げられている。
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 業務粗利益(億円) | 59,444 | 48,193 | +11,251 |
| 営業費(億円) | 35,672 | 32,281 | +3,391 |
| 業務純益(億円) | 23,772 | 15,911 | +7,860 |
| 与信関係費用総額(億円) | ▲3,558 | ▲1,087 | ▲2,471 |
| 経常利益(億円) | 34,101 | 26,694 | +7,407 |
| 親会社株主純利益(億円) | 24,272 | 18,629 | +5,642 |
| ROE(東証定義) | 11.3% | 9.3% | +2.1ppt |

事業本部別の状況
事業本部別の営業純益(前年度比、社内管理計数)は、市場+6,224億円、グローバルCIB+1,194億円、法人・ウェルスマネジメント+1,100億円、コーポレートバンキング(JCIB)+704億円、グローバルコマーシャルバンキング+316億円、受託財産+170億円、リテール・デジタル+78億円と、市場を中心に各事業本部が伸長した。当期純利益(親会社株主純利益、業態別内訳、持分比率勘案後)では、銀行単体1兆1,352億円、モルガン・スタンレー6,764億円、信託単体1,885億円、証券643億円、KS1,255億円、BDI333億円、アコム315億円、MUAM155億円、FSG▲129億円、ニコス▲405億円、その他2,101億円となっている。
| セグメント | 指標 | 当期 | 前期 |
|---|---|---|---|
| リテール・デジタル | 営業純益(億円) | 2,752 | 2,697 |
| 法人・ウェルスマネジメント | 営業純益(億円) | 3,992 | 2,876 |
| コーポレートバンキング | 営業純益(億円) | 6,164 | 5,573 |
| グローバルCIB | 営業純益(億円) | 3,883 | 3,397 |
| グローバルコマーシャルバンキング | 営業純益(億円) | 2,876 | 2,853 |
| 受託財産 | 営業純益(億円) | 1,406 | 1,243 |
| 市場 | 営業純益(億円) | 577 | ▲6,494 |

通期業績予想
26年度の業績目標は、業務純益2兆9,000億円(前年度比+5,228億円)、与信関係費用総額▲3,500億円、経常利益3兆9,500億円、親会社株主純利益2兆7,000億円(同+11%)、ROE12%程度(東証定義)とした。金融指標の前提は、本邦政策金利1%程度、FF金利3%台半ば、日経平均株価5万円台半ば、ドル円150円台前半としている。増減要因(税後・概数)としては、貸出金収益・手数料収益等+1,400億円、円金利上昇影響+1,700億円、円金利ヘッジ運営見直しの反動+1,400億円、インフレ影響等▲800億円などを見込む。
| 項目 | 予想 | 前期(実績) |
|---|---|---|
| 業務純益(億円) | 29,000 | 23,772 |
| 与信関係費用総額(億円) | ▲3,500 | ▲3,558 |
| 経常利益(億円) | 39,500 | 34,101 |
| 親会社株主純利益(億円) | 27,000 | 24,272 |
| ROE(東証定義) | 12%程度 | 11.3% |

株主還元
25年度の1株当たり配当金は86円(期初予想比+12円)に増配し、配当性向は40.3%、自己株式取得額は5,000億円、総還元率は60.8%となった。26年度の配当予想は96円(前年度比+10円)、配当性向40.1%を計画。CET1比率(バーゼルⅢ規制最終化・完全実施ベース、その他有価証券評価差額金除く)は26年3月末9.2%(前年度比▲1.6ppt、Shriram Finance出資に伴う低下▲0.65%含む)、ターゲットレンジは9.5~10.5%。同比率とオーガニック成長を踏まえ、26年度上期に1,000億円を上限とする自己株式取得を決議し、下期分は外部環境と利益進捗を踏まえ別途検討するとしている。
| 項目 | 24年度 | 25年度 | 26年度(予想) |
|---|---|---|---|
| 1株あたり配当金 | 64円 | 86円 | 96円 |
| 配当性向 | 40.0% | 40.3% | 40.1% |
| 自己株式取得額(億円) | 4,000 | 5,000 | 1,000(上期上限) |
| 総還元率 | 61.3% | 60.8% | – |

中期経営計画/トピック
中期経営計画の財務目標では、政策保有株式の売却実績が今中計累計4,410億円(中計売却目標7,000億円、未売却の売却合意残高1,550億円)、持分法による投資損益はモルガン・スタンレーの業績好調を中心に8,455億円(前年度比+2,485億円)に拡大した。AI戦略ではAI業務実装件数(累計)が195件(24年度74件、26年度計画250件)、今中計の累計投資額325億円(26年度計画600億円)、期待効果(累計)207億円(26年度計画300億円)となるなど、当初計画を上回るペースで進捗しているとしている。
※本記事は三菱UFJフィナンシャル・グループが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。