※本記事はセゾンテクノロジーが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
2026年3月期(通期)は減収減益となった。システム受託事業におけるシステム開発案件の減少等により売上高は前期比10.1%減の21,917百万円、受注損失引当金の計上等により営業利益は25.2%減の1,602百万円となった。一方、成長領域と位置付けるデータプラットフォーム事業は拡大し、データ連携ビジネス売上比率は58.2%(前年同期比+5.6P)に拡大した。2027年3月期は売上高21,100百万円(3.7%減)、営業利益1,500百万円(6.4%減)を見込む。
連結業績(2026年3月期 実績)
売上高は21,917百万円(前期24,383百万円、10.1%減)、売上原価14,049百万円(9.5%減)、売上総利益7,868百万円(11.1%減)、販売費及び一般管理費6,266百万円(6.6%減)、営業利益1,602百万円(25.2%減)、経常利益1,620百万円(25.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益1,086百万円(27.9%減)となった。売上高は、システム受託事業におけるシステム開発案件の減少等により減収。他方、成長領域と位置付けるデータプラットフォーム事業は拡大した。営業利益は、売上高の減少及び受注損失引当金の計上等により減益となった。なお、当初予想(2025年5月公表)は売上高23,400百万円・営業利益2,300百万円、2026年1月の修正予想は売上高22,100百万円・営業利益1,300百万円であった。
| 項目 | 当期実績(百万円) | 前期実績(百万円) | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 21,917 | 24,383 | 10.1%減 |
| 売上原価 | 14,049 | 15,529 | 9.5%減 |
| 売上総利益 | 7,868 | 8,853 | 11.1%減 |
| 販売費及び一般管理費 | 6,266 | 6,711 | 6.6%減 |
| 営業利益 | 1,602 | 2,141 | 25.2%減 |
| 経常利益 | 1,620 | 2,160 | 25.0%減 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1,086 | 1,506 | 27.9%減 |
セグメント別の状況
セグメント別に見ると、HULFT事業は前年同期に発生したような大型ライセンス販売の減少等により売上高9,755百万円(前年同期差△243百万円)、成長領域への営業リソース再配分に伴う販管費増加等により営業利益4,032百万円(前年同期差△445百万円)となった。データプラットフォーム事業は成長ドライバーである「HULFT Square」の拡大等により売上高3,004百万円(前年同期差+176百万円)と増収となったが、営業リソース再配分に伴う販管費増加及び受注損失引当金の計上等により営業利益は△3,346百万円(前年同期差△741百万円)となった。システム受託事業はシステム開発案件の減少等により売上高9,156百万円(前年同期差△2,399百万円)と減収したが、成長領域への営業リソース再配分に伴うコスト低減等により営業利益は916百万円(前年同期差+647百万円)と増益となった。
| セグメント | 売上高(百万円) | 売上高 前年同期差(百万円) | 営業利益(百万円) | 営業利益 前年同期差(百万円) |
|---|---|---|---|---|
| HULFT事業 | 9,755 | △243 | 4,032 | △445 |
| データプラットフォーム事業 | 3,004 | +176 | △3,346 | △741 |
| システム受託事業 | 9,156 | △2,399 | 916 | +647 |
| 合計 | 21,917 | △2,465 | 1,602 | △539 |

財務状況
資産合計は21,331百万円(前期21,179百万円、0.7%増)となった。流動資産は売掛金の減少等により16,355百万円(2.1%減)、固定資産は退職給付に係る資産の増加等により4,975百万円(11.1%増)となった。負債合計は未払法人税等の増加等により7,203百万円(3.7%増)、純資産合計は当期純利益を計上した一方、配当財源への割当て等により14,128百万円(0.7%減)となった。自己資本比率は66.2%(前期67.2%、1.0ポイント減)。
通期業績予想(2027年3月期)
2027年3月期は、システム受託事業の売上減少等により売上高21,100百万円(当期実績比3.7%減)を見込む。営業利益は減収影響により1,500百万円(6.4%減)、経常利益1,500百万円(7.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益1,000百万円(8.0%減)を見込む。
| 項目 | 2027年3月期予想(百万円) | 2026年3月期実績(百万円) | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 21,100 | 21,917 | 3.7%減 |
| 営業利益 | 1,500 | 1,602 | 6.4%減 |
| 経常利益 | 1,500 | 1,620 | 7.4%減 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1,000 | 1,086 | 8.0%減 |

株主還元
配当方針は変更なく、DOE 10%を目安とし、自己資本比率50%~75%を維持し最適資本構成を目指しながら、通期見通しの約1/2を中間配当額とする方針である。2027年3月期の配当予想は90円/株(中間配当45円/株)とした。2026年3月期のDOE実績は10.3%であった。
| 区分 | 1株あたり配当額 | DOE |
|---|---|---|
| 2026年3月期(実績) | 90円 | 10.3% |
| 2027年3月期(予想) | 90円 | 10.5% |

中期の振り返りと事業戦略
中期を振り返ると、3期連続で売上高・営業利益ともに当初業績予想に未達となり、システム受託事業の規模縮小が早いペースで進行、中期のうち2期でシステム開発案件において受注損失を計上しプロジェクトマネジメント力の課題が顕在化した。一方でデータ連携ビジネス売上比率は47.5%から58.2%(+10.7ポイント)に拡大し、HULFT事業のストック売上比率は高く安定収益を維持、成長ドライバーの「HULFT Square」はサービス売上が前年同期比113.8%増となるなど拡大し売上貢献に寄与した。2027年3月期は「ビジネス構造の最適化」「AI・テクノロジーの追求と製品企画開発力の強化」「人材育成と皆が活躍できる環境基盤づくり」を重点施策に掲げ、データ連携ビジネス売上比率を中期で70%以上に引き上げる方針である。

※本記事はセゾンテクノロジーが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。