※本記事は松竹が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
松竹の2026年2月期(2025年3月1日~2026年2月28日)の連結業績は、売上高98,249百万円(前期比+17.0%)、営業利益6,173百万円(同+270.9%)、経常利益6,345百万円、親会社株主に帰属する当期純利益5,236百万円となった。前期の経常利益▲2,500百万円、当期純利益▲664百万円から黒字に転じ、映像関連事業・演劇事業がともに増収増益となったことが業績を牽引した。あわせて、2026年2月期の期末配当予想を普通配当30円に特別配当10円を加えた40円に修正したことも公表した。
連結業績(2026年2月期 実績)
売上高は映像関連事業・演劇事業の伸長により98,249百万円(前期比+17.0%)となった。営業利益は前期比+4,509百万円の6,173百万円(同+270.9%)、経常利益は6,345百万円(前期は▲2,500百万円)、親会社株主に帰属する当期純利益は5,236百万円(前期は▲664百万円)となった。
| 項目 | 2026年2月期 | 2025年2月期 | 対前期増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 98,249百万円 | 83,974百万円 | +14,275百万円(+17.0%) |
| 営業利益 | 6,173百万円 | 1,664百万円 | +4,509百万円(+270.9%) |
| 経常利益 | 6,345百万円 | ▲2,500百万円 | +8,845百万円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 5,236百万円 | ▲664百万円 | +5,900百万円 |
セグメント別の状況

映像関連事業の売上高は52,949百万円(前期比+21.1%)、営業利益は2,519百万円(同+479.1%)となった。劇場運営は、映画業界の年間興行収入が過去最高を更新する活況となる中、㈱松竹マルチプレックスシアターズの売店部門が好調に推移したほか、2025年3月開業の「MOVIX広島駅」も堅調に推移した。映画配給は邦画13作品・洋画6作品・アニメ10作品・シネマ歌舞伎等を公開し、「TOKYOタクシー」等が10億円を超えるヒット、「映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』」は3月までに22億円を超える大ヒットとなった。映像版権許諾はAmazon Prime Videoでの定額見放題独占配信が収益に貢献し、有料放送は松竹ブロードキャスティング㈱でCATV新規13局での放送開始など販路開拓を進めた。

演劇事業の売上高は27,275百万円(前期比+14.6%)、営業利益は1,723百万円(前期は▲1,182百万円)となった。歌舞伎座は創業130年を記念し「仮名手本忠臣蔵」「菅原伝授手習鑑」「義経千本桜」の三大名作狂言の通し上演や、八代目尾上菊五郎・六代目尾上菊之助襲名披露公演が好評を博した。新橋演舞場・大阪松竹座・南座でも襲名披露関連公演や特別公演が好評を得たほか、シネマ歌舞伎は20周年を迎え新作「源氏物語」を公開した。

不動産事業の売上高は14,618百万円(前期比+4.8%)、営業利益は5,152百万円(前期比▲11.3%)となった。歌舞伎座タワー等の主要物件でリーシング展開や計画修繕、適正な賃料改定を実施したほか、東銀座エリアマネジメント活動を通じた地域連携やイベント開催を継続した。
その他事業の売上高は3,405百万円(前期比+37.5%)、営業利益は162百万円(前期は▲234百万円)となった。プログラム・キャラクター商品はECチャネル拡充やポップアップ・イベント物販を強化し、ゲーム事業は「MiSide -ミサイド-」「BrokenLore:」「進撃の巨人VR: Unbreakable」等が好評を博した。オープンイノベーションでは国内外6社への出資を実施し、インキュベーションオフィス「EIGHT」を高輪ゲートウェイシティに開設した。
| セグメント | 売上高(当期) | 売上高(前期) | 営業利益(当期) | 営業利益(前期) |
|---|---|---|---|---|
| 映像関連事業 | 52,949百万円 | 43,739百万円 | 2,519百万円 | 435百万円 |
| 演劇事業 | 27,275百万円 | 23,802百万円 | 1,723百万円 | ▲1,182百万円 |
| 不動産事業 | 14,618百万円 | 13,955百万円 | 5,152百万円 | 5,810百万円 |
| その他 | 3,405百万円 | 2,476百万円 | 162百万円 | ▲234百万円 |
| 合計 | 98,249百万円 | 83,974百万円 | 6,173百万円 | 1,664百万円 |
通期業績予想
2027年2月期の連結業績予想は、売上高100,000百万円(前期比+1.8%)、営業利益3,700百万円(同▲40.1%)、経常利益3,500百万円(同▲44.8%)、親会社株主に帰属する当期純利益2,200百万円(同▲58.0%)、1株当たり当期純利益160円07銭とした。個別業績予想は売上高60,000百万円(前期比+6.2%)、経常利益2,000百万円(同▲49.0%)、当期純利益1,100百万円(同▲65.7%)、1株当たり当期純利益79円58銭としている。

| 項目 | 2027年2月期(予想) | 2026年2月期(実績) | 対前期増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 100,000百万円 | 98,249百万円 | +1.8% |
| 営業利益 | 3,700百万円 | 6,173百万円 | ▲40.1% |
| 経常利益 | 3,500百万円 | 6,345百万円 | ▲44.8% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 2,200百万円 | 5,236百万円 | ▲58.0% |
| 1株当たり当期純利益 | 160円07銭 | 381円02銭 | – |
特別損益・固定資産譲渡に関するお知らせ
2027年2月期の予想には、大阪松竹座ビル解体工事の着手に伴う特別損失(固定資産の減損損失2,400百万円、劇場閉鎖損失引当金繰入額約2,000百万円)と、博多STビルの譲渡による特別利益(譲渡益約4,500百万円)を織り込んでいる。大阪松竹座(劇場)での興行は2026年5月公演をもって終了する予定で、これらの計上による2026年2月期の連結業績への影響はない。
株主還元
当社は株主の皆様への利益還元を経営上の重要課題のひとつと位置づけ、安定配当の継続を基本としている。2026年2月期の配当予想は、160期業績を勘案し、従来の普通配当30円に特別配当10円を加えた年間40円に修正した。剰余金の配当は4月下旬の取締役会決議を経て、2026年5月下旬開催予定の定時株主総会に付議する予定である。2027年2月期の配当予想は年間30円としている。
| 区分 | 2026年2月期 | 2027年2月期(予想) |
|---|---|---|
| 中間配当(実績) | 0円00銭 | 0円00銭(予想) |
| 期末配当(予想) | 40円00銭(普通配当30円00銭+特別配当10円00銭) | 30円00銭 |
| 年間合計 | 40円00銭 | 30円00銭 |
※本記事は松竹が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。