※本記事はタイガースポリマーが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
タイガースポリマーの2026年3月期通期連結業績は、着実な事業拡大により売上高が初めて500億円の大台を突破し、過去最高を更新した。営業利益・経常利益は、増収に加え諸経費の削減や労務費抑制などにより前期比増益となった。一方、当期純利益は前期に計上した繰延税金資産による税金費用の減少が解消された反動が生じたことで前期比減益となった。次期2027年3月期は、グループ全体で概ね前期並みの業績を見込んでいる。
連結業績(2026年3月期 実績)
売上高は50,132百万円(前期比+1.6%、自社予想比+0.9%)で、初めて500億円を突破し過去最高を更新した。営業利益は3,014百万円(前期比+6.4%)、経常利益は3,474百万円(前期比+5.8%)となり、いずれも増収に加え経費削減や労務費抑制などにより増益。一方、当期純利益は2,353百万円(前期比▲30.4%)となり、前期の繰延税金資産計上に伴う税金費用の減少が解消された反動により減益となった。
| 項目 | 当期(2026年3月期) | 前期(2025年3月期) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 50,132百万円 | 49,336百万円 | +1.6% |
| 営業利益 | 3,014百万円 | 2,833百万円 | +6.4% |
| 経常利益 | 3,474百万円 | 3,284百万円 | +5.8% |
| 当期純利益 | 2,353百万円 | 3,383百万円 | ▲30.4% |
| 1株当たり当期純利益 | 119円33銭 | 170円83銭 | ▲30.1% |
| 1株当たり配当金 | 38円00銭 | 53円00銭 | ▲28.3% |

セグメント別(地域別)の状況
地域別売上高は日本が46.3%、米州が43.4%を占め、両地域で全体の約9割を構成する。日本は自動車部品や産業用ホース・ゴムシート等の汎用品が堅調に推移したことに加え、販売価格の改定効果もあり増収・増益。米州は自動車部品が増加したものの産業用ホースの販売減少が響き、全体では減収・減益。東南アジアは自動車部品の伸長により増収となった一方、家電用ホースの減少や新拠点の立ち上げに伴う先行費用の負担により減益。中国は主要顧客の減産による需要減で減収となったものの、人員や経費削減などの対策により営業損失は縮小した。
| 地域 | 指標 | 当期(2026年3月期) | 前期(2025年3月期) |
|---|---|---|---|
| 日本 | 売上高 | 23,223百万円 | 21,619百万円 |
| 日本 | 営業利益 | 1,218百万円 | 965百万円 |
| 米州 | 売上高 | 21,758百万円 | 22,304百万円 |
| 米州 | 営業利益 | 1,756百万円 | 1,958百万円 |
| 東南アジア | 売上高 | 2,549百万円 | 2,485百万円 |
| 東南アジア | 営業利益 | 49百万円 | 138百万円 |
| 中国 | 売上高 | 2,601百万円 | 2,927百万円 |
| 中国 | 営業利益 | ▲65百万円 | ▲284百万円 |

製品別売上高
製品別では、成形品は自動車部品の販売の伸長により増収、ゴムシートは販売増加や価格改定の効果により増収となった。一方、ホースは米国における産業用ホースの販売減少に加え、中国でも家電用ホースの販売が落ち込み、前期比で減収となった。
| 製品 | 当期(2026年3月期) | 前期(2025年3月期) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 成形品 | 29,011百万円(57.9%) | 28,399百万円(57.6%) | +2.2% |
| ホース | 14,090百万円(28.1%) | 14,559百万円(29.5%) | ▲3.2% |
| ゴムシート | 5,474百万円(10.9%) | 5,105百万円(10.3%) | +7.2% |
| その他 | 1,557百万円(3.1%) | 1,271百万円(2.6%) | +22.4% |
通期業績予想
2027年3月期の連結業績予想は、地域間で進捗に差異はあるもののグループ全体としては概ね前期並みの水準を維持する見通し。一部地域における需要の伸び悩みやコスト増による影響を注視しつつ、好調な地域での売上拡大や全社的なコスト効率化により補完する方針。
| 項目 | 2027年3月期予想 | 2026年3月期(実績) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 50,000百万円 | 50,132百万円 | ▲0.3% |
| 営業利益 | 3,000百万円 | 3,014百万円 | ▲0.5% |
| 経常利益 | 3,300百万円 | 3,474百万円 | ▲5.0% |
| 当期純利益 | 2,400百万円 | 2,353百万円 | +2.0% |
| 1株当たり当期純利益 | 122円84銭 | 119円33銭 | +2.9% |
| 1株当たり配当金 | 38円00銭 | 38円00銭 | ー |

株主還元
連結配当性向30%以上を目標に株主還元を実施。2026年3月期の配当金は1株当たり38円00銭(配当性向31.8%)、2027年3月期の年間配当予想額も1株当たり38円00銭(予想配当性向30.9%)とした。株主還元の一層の充実を図るため、2026年3月期から2027年3月期にかけて5億円を上限とする自己株式の取得を実施する。

新規分野への取り組み
完成車各メーカーへの拡販に加え、ハイブリッド車やEV、FCV、次世代電池向け製品を顧客と共同開発し、将来の収益基盤を構築する方針。成形品(自動車部品)売上高に占める新規分野製品(HEV・PHEV・EV・FCV向けバッテリー冷却ダクトなど)の構成比は、2015年3月期の13%から2026年3月期には40%まで拡大した。
※本記事はタイガースポリマーが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。