※本記事は神島化学工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
神島化学工業は2026年4月期(通期)の決算説明資料を公表した。売上高は280億8百万円(前期比+2.2%)、営業利益は2,679百万円(同+50.0%)、経常利益は2,563百万円(同+49.2%)、当期純利益は1,850百万円(同+29.1%)となり、増収増益で着地した。営業利益は2026年3月11日公表の通期予想2,400百万円を279百万円上回り、達成率は111.7%となった。
連結業績(当期実績)
売上高は建材・化成品の両事業が増収となり、通期予想(27,700百万円、2026年3月11日公表)を上回る101.1%の達成率となった。営業利益は価格転嫁効果や高付加価値品の拡販、工場努力によるコスト改善に加え、金利上昇に伴う割引率の変更により発生した退職給付引当金の戻入益262百万円(前期は繰入損61百万円)が寄与し、前期比+50.0%の増益となった。退職給付引当金戻入益控除後の営業利益前期比は+35.3%。経常利益率は6.3%から9.2%に上昇した。
| 項目 | 当期実績(2026/4期) | 前期実績(2025/4期) | 通期予想(2026/3/11公表) | 達成率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 28,008 | 27,405 | 27,700 | 101.1% |
| 営業利益 | 2,679 | 1,786 | 2,400 | 111.7% |
| 経常利益 | 2,563 | 1,718 | 2,300 | 111.5% |
| 当期純利益 | 1,850 | 1,433 | 1,600 | 115.7% |
| 調整後EBITDA | 4,394 | 3,826 | 4,420 | 99.4% |

セグメント別業績
窯業系建材事業は住宅分野で高級軒天ボードの伸びが住宅着工戸数減を上回り増収、非住宅分野はビル工事遅れの影響を高級軒天ボードの拡販で補い、セグメント利益は価格転嫁効果や高級軒天ボードの拡販により+61.2%の増益となった。化成品事業はマグネシウムが国内向け医薬用途・海外向けサプリメント用途の酸化マグネシウムの拡販により増収(+4.4%)となる一方、セラミックスは蛍光体の販売減少により減収(△6.2%)。セグメント利益は価格転嫁効果やコスト改善等により+27.9%の増益となった。
| セグメント | 項目 | 当期実績 | 前期実績 | 通期予想 | 達成率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 窯業系建材事業 | 売上高 | 15,356 | 15,090 | 15,300 | 100.4% |
| 窯業系建材事業 | セグメント利益 | 1,466 | 909 | 1,300 | 112.8% |
| 化成品事業 | 売上高 | 12,652 | 12,315 | 12,400 | 102.0% |
| 化成品事業 | セグメント利益 | 2,135 | 1,669 | 2,000 | 106.8% |
| うちマグネシウム | 売上高 | 10,868 | 10,414 | 10,600 | 102.5% |
| うちセラミックス | 売上高 | 1,783 | 1,900 | 1,800 | 99.1% |


財政状態
2026年4月期末の総資産は307億93百万円(前期末比+61百万円)、純資産は147億10百万円(同+1,745百万円)となり、自己資本比率は42.0%から47.6%に上昇した。借入金は91億22百万円(同+197百万円)。
| 項目 | 当期末(2026/4期) | 前期末(2025/4期) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 資産計 | 30,793 | 30,731 | +61 |
| 負債計 | 16,082 | 17,766 | △1,684 |
| 純資産計 | 14,710 | 12,964 | +1,745 |
| 自己資本比率 | 47.6% | 42.0% | +5.6pt |
通期業績予想
2026年6月10日公表の2026年4月期決算短信のとおり、2027年4月期の業績予想は、中東情勢に起因する原燃料の調達環境、コスト上昇及び需要動向に対する不確実性の高まりにより、業績予想の合理的な算定が困難であることから、現時点では未定としている。同様に、中期経営計画(ローリング)の業績計画も未定とし、今後の事業への影響を慎重に見極め、合理的な算定が可能となった時点で速やかに開示する方針。
株主還元
配当方針は、利益水準、配当性向及び内部留保(設備投資資金)の確保等を総合的に勘案するとしている。2026年4月期の配当性向は24.0%(退職給付引当金戻入益控除後26.6%)、1株当たり配当は49円(前期44円)。2027年4月期の配当予想は未定としている。
| 項目 | 2026/4期(当期実績) | 2025/4期(前期実績) | 2027/4期(予想) |
|---|---|---|---|
| 当期純利益(百万円) | 1,850 | 1,433 | 未定 |
| 配当総額(百万円) | 445 | 398 | 未定 |
| 1株当たり配当(円) | 49 | 44 | 未定 |
| 配当性向 | 24.0%※退職給付引当金戻入益控除後26.6% | 27.8% | 未定 |

中期経営計画・トピック
2027年4月期から2029年4月期の業績計画は中東情勢の影響を踏まえ未定としているが、取り組み方針として、化成品事業(セラミックス)では大出力レーザー分野向け素材の新規開発・量産化、化成品事業(マグネシウム)では稼働優先から利益追求への販売シフトと高付加価値製品の拡販、建材事業では2026年8月発売予定のシーリングレス外壁材や2026年10月発売予定のCO2固定化建材「ZESTA」の投入を進めるとしている。
※本記事は神島化学工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。