PCIホールディングス

PCIホールディングス、2026年3月期は増収増益 純利益は過去最高益

決算サマリー 2026.08.14
PCIホールディングス、2026年3月期は増収増益 純利益は過去最高益

※本記事はPCIホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

PCIホールディングスの2026年3月期連結業績は、売上高26,835百万円(比較期間比+4.2%)、営業利益1,558百万円(同+35.3%、営業利益率5.8%)と増収増益となった。親会社株主に帰属する当期純利益は1,129百万円(同+15.7%)で過去最高益。年間配当金は当初計画の44円から13円増配し、57円とする予定。

目次

連結業績(当期 実績)

2025年3月期の決算期変更に伴い、同期間の業績比較を行うため、比較対象は24年4月〜25年3月の業績としている。売上総利益率23.7%(同+0.8pt)、経常利益1,621百万円(同+51.7%)、EBITDA1,887百万円(同+27.6%)、ROE12.1%(同+1.0pt)、ROIC10.6%(同+2.7pt)といずれも改善した。

項目当期(25年4月-26年3月)比較期間(24年4月-25年3月)増減率
売上高26,835百万円25,747百万円+4.2%
売上総利益6,352百万円5,896百万円+7.7%
売上総利益率23.7%22.9%+0.8pt
販管費4,794百万円4,745百万円+1.0%
営業利益1,558百万円1,151百万円+35.3%
営業利益率5.8%4.5%+1.3pt
経常利益1,621百万円1,068百万円+51.7%
親会社株主に帰属する当期純利益1,129百万円976百万円+15.7%
EBITDA1,887百万円1,478百万円+27.6%
EPS113.97円98.58円+15.39円

事業セグメント別の状況

エンジニアリング事業はモビリティ分野・官公庁向け案件が順調で業績に寄与し、AIを活用した開発プロセスも浸透した。プロダクト/デバイス事業は組込みPCの主要顧客の需要減少や為替・部材高騰の影響で苦戦し、半導体の回復も途半ばとした。ICTソリューション事業はクラウド/AIが業績を牽引したものの、前年の大規模高粗利案件の反動でセグメント利益は前年並みとなった。

事業当期売上高前年同期間比当期セグメント利益(利益率)前年同期間比
エンジニアリング事業14,953百万円+977(+7.0%)1,304百万円(8.7%)+354(+37.3%)
プロダクト/デバイス事業7,986百万円▲318(▲3.8%)366百万円(4.6%)+19(+5.6%)
ICTソリューション事業4,036百万円+484(+13.6%)617百万円(15.3%)▲5(▲0.9%)
連結業績26,835百万円+1,088(+4.2%)1,558百万円(5.8%)+406(+35.3%)
事業セグメント別業績
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.11

通期業績予想(2027年3月期計画)

2026年7月1日付でプリバテック社が連結子会社から持分法適用関連会社となるため、プリバテック社を26/3期第1四半期のみ連結した「実質」値と比較している。売上高は実質比+6.3%の26,268百万円、営業利益は実質比+25.0%の1,808百万円(営業利益率6.9%)を計画する。

項目26/3期実績26/3期実質(プリバテック1Qのみ連結)27/3期計画対実質比増減率
売上高26,835百万円24,718百万円26,268百万円+6.3%
営業利益1,558百万円1,446百万円1,808百万円+25.0%
営業利益率5.8%5.9%6.9%+1.0pt
親会社株主に帰属する当期純利益1,129百万円1,097百万円1,260百万円+14.9%
EBITDA1,887百万円1,760百万円2,122百万円+362百万円
EBITDAマージン率7.0%7.1%8.1%+1.0pt
2027年3月期 連結業績計画
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.22

事業セグメント別計画(2027年3月期)

エンジニアリング事業は成長分野へのリソース集中とAI活用による開発プロセス浸透で収益力を高める。プロダクト/デバイス事業は特定用途向け市場のニーズに応える組込みPCを市場投入し、販路の早期拡大による新規顧客開拓を加速する。ICTソリューション事業はクラウド/AI分野の開発・デリバリ体制を強化し、独自ソリューションの機能拡張により、メインフレーム系事業の減少をクラウド/AI事業で補う。

2027年3月期 セグメント業績計画
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.23

株主還元

株主還元方針は総還元性向50%以上を目指すもので、機動的な自己株式の取得・消却も随時検討する。26/3期は当初計画の年間配当44円から、過去最高益となったことを受けて期末配当を25円計画から13円増配の38円とし、年間配当57円(総還元性向50.0%)とする予定。27/3期は中間配当20円、期末配当38円の年間配当58円を計画する。

項目26/3期(実績)27/3期(予定)
中間配当20円
期末配当38円38円
年間配当金57円(当初計画44円から13円増配)58円
総還元性向50.0%
株主還元
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.29

中期経営計画/トピック

グループ運営体制の最適化として、エヌエスアール社をPCIソリューションズ社に吸収合併(2026年4月1日付)し、連結子会社であるプリバテック社は2026年7月1日付でレスター社の連結子会社(当社は持分法適用関連会社)へ異動する。資本業務提携先のレスター社とはビジネス・技術・コストの全方位でシナジーが具現化しており、レスター社の顧客基盤への共同提案で約80件の案件を獲得し数億円規模の売上シナジーを創出した。AI活用面では、AI関連資格をPCIソリューションズ社全社員の約60%が取得したほか、生成AI活用基盤(AWS GenU)の導入実績を獲得し、AIパッケージの外販強化と自社製AIソリューションのクロスセルによる収益拡大を図る。

※本記事はPCIホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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