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ASNOVA、2026年3月期は売上高・償却前営業利益が過去最高 営業利益は減益

決算サマリー 2026.08.14
ASNOVA、2026年3月期は売上高・償却前営業利益が過去最高 営業利益は減益

※本記事はASNOVAが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

ASNOVAが発表した2026年3月期(FY2025)通期決算は、売上高4,915百万円(前年同期比+15.2%)、償却前営業利益(EBITDA)2,072百万円(同+11.1%)でともに過去最高を更新した。主力の国内足場レンタル事業が増収を確保したほか、2025年4月にグループインしたQool Enviro社が9カ月分の業績を寄与した。一方、営業利益は5百万円(同▲88.9%)にとどまり、当期純損失は146百万円(前期は24百万円の損失)と損失が拡大した。

目次

連結業績(当期実績)

売上高は4,915百万円、償却前営業利益は2,072百万円で、いずれも過去最高を更新した。償却前営業利益率は42.2%と前年同期比1.6pt低下したものの高水準を維持した。一方、営業利益は5百万円(同▲43百万円、▲88.9%)、当期純損失は146百万円(前期は24百万円の損失)となった。

項目FY2024FY2025増減額前年同期比
売上高4,2664,915+648+15.2%
償却前営業利益(EBITDA)1,8652,072+206+11.1%
償却前営業利益率43.7%42.2%▲1.6pt
営業利益485▲43▲88.9%
営業利益率1.1%0.1%▲1.0pt
当期純損失▲24▲146▲121

グループ会社別の状況

会社別に見ると、ASNOVAの売上高は4,093百万円(同▲0.7%)だったが、レンタル売上高は3,599百万円(同+2.7%)と増収を確保した。償却前営業利益率は46.5%(同▲0.9pt)と高水準を維持した。Qoolは長期レンタル案件が堅調に推移したほか、大統領選挙や世界水泳大会などの大型特需イベント案件が業績に寄与し、売上高790百万円(FY2025は9カ月分の業績を計上)、償却前営業利益率34.4%となった。ASNOVA VIETNAMはベトナム政府による行政手続きの停滞等で建設投資が低調に推移し、売上高30百万円(同▲49.6%)、償却前営業利益は▲99百万円(同▲35百万円)となった。

会社FY2024FY2025増減額前年同期比
ASNOVA4,1234,093▲29▲0.7%
Qool790
ASNOVA VIETNAM6730▲36▲54.0%
2026年3月期(FY2025)の業績ハイライト(グループ会社別)
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.8

通期業績予想

2027年3月期(FY2026)通期は、売上高5,079百万円(前期比+3.3%)、償却前営業利益2,012百万円(同▲2.9%)、営業利益86百万円(同15.9倍)を見込む。ASNOVAのレンタル売上増、Qoolの通期業績取り込み(前期は9カ月、今期は12カ月)、ASNOVA VIETNAMの受注率改善により増収増益を計画する。なお、現在複数社のM&Aを検討しているが、業績予想にはM&Aを織り込んでいない。

項目FY2025実績FY2026予想増減額増減率
売上高4,9155,079+164+3.3%
ASNOVA4,0933,958▲135▲3.3%
Qool7901,023+232+29.4%
ASNOVA VIETNAM3097+673.2倍
償却前営業利益(EBITDA)2,0722,012▲60▲2.9%
償却前営業利益率42.2%39.6%▲2.6pt
営業利益586+8015.9倍
営業利益率0.1%1.7%+1.6pt
当期純損失▲146▲98+47
2027年3月期(FY2026)通期業績予想(連結)
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.14

財務状況

2026年3月期末の資産合計は11,429百万円(前期末比▲1,529百万円)。Qool社株式取得費用の支払い等により現金及び預金は881百万円(同▲2,300百万円)に減少した一方、自己資本比率は26.0%(同+3.0pt)に改善した。Net Debt/EBITDA倍率は3.3倍(同▲0.1pt)となった。

項目2025年3月末2026年3月末前期末比増減
流動資産4,1862,226▲1,959
現金及び預金3,182881▲2,300
固定資産8,7729,202+430
資産合計12,95811,429▲1,529
純資産2,9792,974▲4
自己資本比率23.0%26.0%+3.0pt
純有利子負債6,4176,806+389
Net Debt/EBITDA倍率3.4倍3.3倍▲0.1pt
貸借対照表サマリー(2025年3月末・2026年3月末比較)
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.11

株主還元

資料では、株主還元は成長投資機会および財務健全性を踏まえ、それらを充足した上で判断するとしている。資金配分は成長投資を最優先項目とし、事業継続・借入返済原資や運転資金の確保を前提としたうえで株主還元を検討する方針を示した。

中期経営計画/トピック

2030年の定量目標として、売上高はFY2015-FY2025の10年間の年平均成長率+11%に対し、FY2025-FY2030は+25%を見込み、5年で約3.0倍(50億円→150億円)を目指すとしている。成長投資については、国内の足場投資を抑制する一方、FY2026-FY2028の3年間でM&Aに60億円程度の投資を想定する。ASNOVA VIETNAMは中長期計画として、FY2028に償却前営業利益、FY2030に営業利益の黒字化を目指すとしている。また、2025年4月にはシンガポールの仮設トイレレンタル会社Qool Enviro社(2006年創業)の全株式を2,013百万円で取得した。同社はFY2024実績で売上高930百万円、税引前利益248百万円(利益率26.6%)、償却前営業利益339百万円(利益率36.5%)を計上している。

2030年の定量目標(売上高推移)
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.39

※本記事はASNOVAが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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