NISSOホールディングス

NISSOホールディングス、2026年3月期は増収も営業利益10.3%減 配当は25.00円を予定

決算サマリー 2026.08.14
NISSOホールディングス、2026年3月期は増収も営業利益10.3%減 配当は25.00円を予定

※本記事はNISSOホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

NISSOホールディングス株式会社は2026年5月に2026年3月期の決算説明資料を公表した。連結売上高はM&Aの寄与による在籍人数の増加などにより前期比9.7%増の111,430百万円となった一方、販管費の増加により営業利益は同10.3%減の3,190百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同1.7%減の1,902百万円となった。2027年3月期は売上高118,500百万円(同6.3%増)、営業利益3,500百万円(同9.7%増)を見込み、増収増益を予想している。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

2026年3月期の連結業績は、M&Aの寄与による在籍人数の増加を背景に売上高が前期比9.7%増の111,430百万円となった。一方、M&Aに伴う販管人件費やシステム投資、グローバル人材活用に向けた投資、個人株主増による株主優待費用等の増加により販管費が同12.7%増加し、営業利益は同10.3%減の3,190百万円、経常利益は同10.2%減の3,200百万円となった。親会社株主に帰属する当期純利益は同1.7%減の1,902百万円だった。

項目2025年3月期実績2026年3月期実績増減額増減率
売上高101,560111,4309,8709.7%
売上総利益17,44118,8421,4018.0%
販管費13,88615,6521,76612.7%
営業利益3,5553,190△365△10.3%
経常利益3,5633,200△363△10.2%
親会社株主に帰属する当期純利益1,9351,902△32△1.7%
2026年3月期 連結業績ハイライト
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.4

サービス別業績(2026年3月期)

サービス別では、連結売上高111,430百万円のうち製造生産系人材サービスが78%を占め、エンジニア系人材サービスが12%、その他の人材サービスが6%、その他のサービス(介護・福祉・警備等)が3%、事務系人材サービスが2%となった。全体の売上高の約4割を占めるオートモーティブは、関税の影響から脱却し回復基調にあったものの、中東情勢の影響により第4四半期の最終局面で稼働が悪化した。セミコンは稼働計画に遅れが生じていたものの、第4四半期からのデータセンター、AI関連の需要増などを背景に人材ニーズが拡大し、通期では在籍人数、売上高ともに増加した。エンジニア系は、セミコンでの高スキル領域への配属が進み、再び在籍人数は増加基調となった。

サービス区分売上高(百万円)構成比
製造生産系人材サービス86,37478%
エンジニア系人材サービス13,05812%
その他の人材サービス6,2266%
その他のサービス(介護・福祉・警備等)3,6643%
事務系人材サービス2,1062%
2026年3月期 サービス別売上高構成
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.9

インダストリー別動向(オートモーティブ・セミコン・エレクトロニクス)

第4四半期累計のインダストリー別連結売上高は、オートモーティブが40,361百万円(連結売上高比36.2%、前期比2.3%減)、セミコンダクターが15,379百万円(同13.8%、同14.3%増)、エレクトロニクスが11,338百万円(同10.2%、同1.0%増)だった。オートモーティブは需要が緩やかに回復したものの、3月は中東情勢の影響もあり悪化した。セミコン・エレクトロニクスは前年同期比で在籍人数が増加し、足元の要員需要も緩やかに増加した。2027年3月期は、前期末にかけて回復基調だったものの、中東情勢の動向次第では事業および業績に影響が及ぶ可能性があるとしている。

通期業績予想(2027年3月期)

2027年3月期の連結業績予想は、売上高118,500百万円(前期比6.3%増)、営業利益3,500百万円(同9.7%増)、経常利益3,500百万円(同9.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益2,100百万円(同10.4%増)の増収増益を計画している。オートモーティブはハイブリッド車の需要拡大が予想されるものの、中東情勢の影響により中東向け輸出の減少や部品不足の発生など生産稼働への影響が及ぶ可能性から、国内生産は横ばいから微減程度、人材ニーズは横ばいを見込む。セミコンは生成AI関連需要やデータセンター向け投資などを背景に人材ニーズが一段と高まると予想し、現時点では中東情勢の影響は想定していない。エンジニア系はセミコンにおける人材ニーズの高まりと連動して堅調に推移すると予想し、ITエンジニアの採用・育成も今後の強化戦略として推進するとしている。

項目2026年3月期実績2027年3月期予想増減額増減率
売上高111,430118,5007,0696.3%
営業利益3,1903,5003099.7%
経常利益3,2003,5002999.4%
親会社株主に帰属する当期純利益1,9022,10019710.4%
2027年3月期 通期連結業績予想
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.19

株主還元

当社は株主に対する利益還元と企業価値の向上を経営の重要課題と位置付け、連結配当性向30%以上を目安に安定した利益還元を継続することを基本方針としている。2026年3月期の1株当たり配当金額は25.00円(連結配当性向44.3%)を予定しており、2027年3月期は25.00円(同40.1%)を予想している。2026年3月期の実績・予定として、配当8億円、自社株買い2億円としている。

決算期1株当たり配当金連結配当性向
2024年3月期20.50円35.4%
2025年3月期22.00円37.3%
2026年3月期(予定)25.00円44.3%
2027年3月期(予想)25.00円40.1%
配当金と配当性向の推移
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.20

財務状況(資本収益性)

資本収益性・資本構成については、2026年3月期の営業利益率が2.9%(前期3.5%)、ROEが10.9%(同12.3%)、ROICが11.1%(同13.1%)となり、いずれも前期比で低下した。これは主として将来成長に向けた先行投資を進めたことによる一時的な影響と説明している。財務レバレッジは1.9倍で前期から横ばいだった。ROICはWACC(約8.2%)を上回る水準を維持しており、今後も資本効率の改善に向けた取り組みを継続するとしている。

中期経営計画の達成に向けて

中期経営計画の達成に向けて、①事業ポートフォリオの多様化と拡充、②グループの再編(事業再編)、③M&A戦略の見直し、④キャッシュアロケーションの見直しの4点に取り組むとしている。キャッシュアロケーション方針(2026年3月期~2028年3月期累計)では、新規借入100億円と3年累計の営業CF等85億円をキャッシュインとし、M&A投資140億円、株主還元45億円、戦略投資20億円をキャッシュアウトとする計画を示している。株主還元は過去3年対比1.5倍への強化を目指し、配当性向30%以上と自己株式取得(流動性を考慮し決定)を方針としている。

※本記事はNISSOホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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