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スターフライヤー、2026年3月期は営業収入過去最高 経常減益・純利益減

決算サマリー 2026.08.14
スターフライヤー、2026年3月期は営業収入過去最高 経常減益・純利益減

※本記事はスターフライヤーが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

株式会社スターフライヤーの2026年3月期の業績は、営業収入44,795百万円(前期比+1,894百万円)と過去最高を記録した。座席数の多いA320neo型機の有効活用と旺盛な航空需要の取り込みが寄与した一方、定期整備引当金の繰入額増加などにより営業費用も43,406百万円(同+1,735百万円)に増加した。営業利益は1,389百万円(同+158百万円)を確保したものの、経常利益は684百万円(同△1,248百万円)、純利益は434百万円(同△1,489百万円)となり、経常利益・純利益は前期を下回った。下期(10-3月期)はさまざまな収支改善策の実行によりすべての利益で黒字化を達成した。

目次

業績(2026年3月期 実績)

2026年3月期末の財政状態は、総資産36,896百万円(前期末比+12,365百万円)、自己資本7,222百万円(同+2,942百万円)、自己資本比率19.6%(同+2.1pt)となった。有利子負債残高は10,820百万円(同+7,692百万円)に増加したが、これは2025年7月に導入したA320neo型機をファイナンス・リースで取得した影響を反映したものである。キャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが1,559百万円(前期比△3,713百万円)、投資活動によるキャッシュ・フローが△1,509百万円、財務活動によるキャッシュ・フローが△998百万円で、現金及び現金同等物は前期比△793百万円の9,220百万円となった。

項目2026年3月期2025年3月期前年度差
営業収入44,795百万円42,900百万円+1,894百万円
営業費用43,406百万円41,670百万円+1,735百万円
営業利益1,389百万円1,230百万円+158百万円
経常利益684百万円1,933百万円△1,248百万円
純利益434百万円1,923百万円△1,489百万円
2026年3月期決算概要(上期・下期比較)のスライド
出典:2026年3月期 通期 説明資料 P.13

運送実績・収入内訳

航空運送事業収入の内訳は、定期旅客運送収入44,490百万円(構成比99.3%、前期42,425百万円・構成比98.9%)、貨物運送収入150百万円(同0.4%、前期162百万円)、不定期旅客運送収入46百万円(同0.1%、前期183百万円)、附帯事業収入107百万円(同0.2%、前期129百万円)で、合計44,795百万円(前期42,900百万円)となった。輸送実績は有償旅客数1,654,623人(前期1,592,525人)、座席利用率81.6%(前期79.6%、+1.9pt)で、座席利用率は上場来最高となった。提供座席キロは1,635,473千席・キロ(前期1,602,253千席・キロ)、有償旅客キロは1,334,228千人・キロ(前期1,276,086千人・キロ)、イールドは19.9円(前期20.3円)となった。

項目2026年3月期2025年3月期
定期旅客運送収入44,490百万円(構成比99.3%)42,425百万円(構成比98.9%)
貨物運送収入150百万円(同0.4%)162百万円(同0.4%)
不定期旅客運送収入46百万円(同0.1%)183百万円(同0.4%)
附帯事業収入107百万円(同0.2%)129百万円(同0.3%)
合計44,795百万円(同100.0%)42,900百万円(同100.0%)
運送実績・販売実績のスライド
出典:2026年3月期 通期 説明資料 P.21

通期業績予想(2027年3月期)

2027年3月期の通期業績予想は、営業収入47,860百万円(前期比+3,064百万円)、営業費用47,200百万円(同+3,793百万円)、営業利益660百万円(同△729百万円)、経常利益610百万円(同△74百万円)、純利益600百万円(同+165百万円)としている。2025年10月に就航した「福岡-仙台線」が通年で収益に貢献するほか、2026年9月からの「北九州-台北線」運航開始による増収を見込み、営業収入は過去最高を更新する見通し。一方、為替市況の円安基調継続や原油市況の上昇により営業費用は増加する見通しで、市況前提は為替155.0円/米ドル(前期150.0円/米ドル)、原油(ドバイ)75.0ドル/bbl(前期68.1ドル/bbl)としている。

項目2027年3月期 予想2026年3月期(実績)前年度差
営業収入47,860百万円44,795百万円+3,064百万円
営業費用47,200百万円43,406百万円+3,793百万円
営業利益660百万円1,389百万円△729百万円
経常利益610百万円684百万円△74百万円
純利益600百万円434百万円+165百万円
2027年3月期業績予想のスライド
出典:2026年3月期 通期 説明資料 P.24

株主還元

2026年3月期は、コロナ後の2022年度から4年連続で純利益を計上したことを踏まえ、累積未払優先配当額(A種15.19億円、B種1.18億円、2025年度末時点)の解消に向けて優先株への配当を再開した。今後は未払い配当金を一掃してフロー改善を加速するとともに、新たな中期経営戦略を推進し、業績動向等を見ながら普通株式への復配を目指す方針。中期経営戦略では、2026年度中に累積未払優先配当額への一部または全額の支払再開を予定するとともに、普通株式への配当方針については財務基盤の安定化や人財投資等とのバランスを考慮しながら検討を継続するとしている。

中期経営戦略/業績目標

2026年4月30日に発表した「2026~2028年度 中期経営戦略」(対象期間は2027年3月期~2029年3月期)は、東アジアへの国際線ネットワーク拡大を中心としたトップラインの向上を掲げている。業績目標は、2029年3月期(目標)に売上高約620億円(2026年3月期実績比約+170億円)、営業利益40~50億円(同+26~36億円)、経常利益30~35億円(同+23~28億円)、純利益20~25億円(同+15~20億円)としている。生産量(座席キロ)は2029年3月期までに2026年3月期比1.5倍強に拡大する計画で、国際線は東アジアへ最大4路線まで拡大、機材はA320ceoのリース期間見直しにより現行11機から最大13~14機体制へ増機する方針。市況前提は、為替を2027年3月期155.0円/米ドルから2029年3月期140.0円/米ドルへ、原油(ドバイ)を2027年3月期75.0ドル/bblから2029年3月期65.0ドル/bblへと想定している。財務戦略では2029年3月期末の純資産100億円を目標に掲げ、有利子負債の活用と現預金の確保により財務基盤の安定性を確保するとしている。

項目2026年3月期(実績)2027年3月期(計画)2028年3月期(目標)2029年3月期(目標)
売上高447.9億円478.6億円545億円約620億円
営業利益13.8億円6.6億円20億円40~50億円
経常利益6.8億円6.1億円15億円30~35億円
純利益4.3億円6.0億円10億円20~25億円
業績目標のスライド
出典:2026~2028年度 中期経営戦略 説明資料 P.42

※本記事はスターフライヤーが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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