※本記事はマツオカコーポレーションが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
マツオカコーポレーションの2026年3月期(通期)は、縫製事業の堅調な受注と生産体制強化を背景に増収増益となった。売上高は74,251百万円(前期比+5.2%)、営業利益は2,174百万円(同+401.3%)、経常利益は5,391百万円(同+28.4%)、親会社株主に帰属する当期純利益は3,117百万円(同+19.9%)。通期業績予想に対しては、売上高・経常利益・当期純利益は達成した一方、営業利益は円安の進行による海外工場コストの円換算額増加により未達となった。
連結業績(当期 実績)
売上高は縫製事業の増収により前期比+5.2%の74,251百万円。営業利益は生産性向上や生産体制の最適化が奏功し前期比+401.3%の2,174百万円と大幅増益となった。本業の実力値を示す為替差損益調整後営業利益は前期比+13.7%の4,813百万円。経常利益は本業の堅調な推移に加え、期末為替レートが円安水準に着地したことによるドル資産等の換算替えの為替差益計上により前期比+28.4%の5,391百万円。親会社株主に帰属する当期純利益は、連結子会社において減損損失を特別損失として計上したものの、経常利益の増益から前期比+19.9%の3,117百万円となった。

| 項目 | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 70,579 | 74,251 | +5.2% |
| 営業利益 | 433 | 2,174 | +401.3% |
| 為替差損益調整後営業利益 | 4,233 | 4,813 | +13.7% |
| 経常利益 | 4,199 | 5,391 | +28.4% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 2,600 | 3,117 | +19.9% |
| 1株当たり当期純利益 | 259.47円 | 298.12円 | – |
| ROE | 7.3% | 8.0% | – |
| ROA | 6.1% | 7.3% | – |
セグメント別の状況
縫製事業は堅調な受注と安定した生産体制により、売上高66,029百万円(前期比+12.5%)、セグメント利益5,959百万円(同+67.6%)と大幅増収増益となった。ワーキングウェアは猛暑対策のファン付きウェア需要拡大により前期比+48.9%の大幅増収、インナーウェア・カットソーも+15.2%増加した。バングラデシュ工場の生産キャパシティ拡大が寄与している。一方、ラミネーションフィルム事業は、前期の業績伸長に大きく寄与した顧客のヒット商品向け素材供給の反動と中国市況の低迷により、売上高8,221百万円(同▲30.9%)、セグメント利益554百万円(同▲67.9%)と減収減益となった。
| セグメント | 指標 | 2025年3月期 | 2026年3月期 |
|---|---|---|---|
| 縫製事業 | 売上高 | 58,685 | 66,029 |
| 縫製事業 | セグメント利益 | 3,556 | 5,959 |
| ラミネーションフィルム事業 | 売上高 | 11,893 | 8,221 |
| ラミネーションフィルム事業 | セグメント利益 | 1,728 | 554 |

通期業績予想
2027年3月期は新中期経営計画「BEYOND2028」の初年度と位置づけ、縫製事業を中心に事業拡大を見込む。売上高は800億円(前期比+7.7%)、営業利益は34億円(同+56.3%)、為替差損益調整後営業利益は53億円(同+10.1%)を計画。経常利益は、期末為替レートを152円/USDと想定しドル資産等の換算替えによる為替差損の発生を見込み、前期比▲9.1%の49億円とする一方、親会社株主に帰属する当期純利益は、前期に計上した減損損失を見込まないことなどから前期比+9.1%の34億円を計画している。
| 項目 | 2026年3月期(実績) | 2027年3月期(計画) | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 74,251 | 80,000 | +7.7% |
| 営業利益 | 2,174 | 3,400 | +56.3% |
| 為替差損益調整後営業利益 | 4,813 | 5,300 | +10.1% |
| 経常利益 | 5,391 | 4,900 | ▲9.1% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 3,117 | 3,400 | +9.1% |

株主還元
2026年3月期の1株当たり配当金(年間)は、普通配当90円に設立70周年記念配当10円を加算した100円を予定。2027年3月期は配当性向35%を目安に115円を予定しており、2027年3月期より配当性向の目安を30%から35%に引き上げる。財政状態や株価の状況に合わせて、機動的に還元強化を検討するとしている。
| 項目 | 2025年3月期(実績) | 2026年3月期(予定) | 2027年3月期(予定) |
|---|---|---|---|
| 1株当たり配当金 | 90円00銭 | 100円00銭(普通90円+記念10円) | 115円 |
| 配当性向目安 | – | – | 35%目安(30%から引き上げ) |

中期経営計画/トピック
前中期経営計画「ビジョン2025」は、売上高・経常利益ともに当初計画を上回る水準で当初計画を前倒し達成した。生産地シフトについては、中国・ベトナムのラミネーションフィルム事業売上高を除いた縫製事業のみで算出するとASEAN諸国等比率が72%を超え、目標を達成したものと評価している。一方、「生産基盤の拡大」や「データに基づく経営管理の高度化」は引き続き取り組むべき課題と認識しており、新中期経営計画「BEYOND2028」では前中計で築いた生産基盤を土台に、より持続的で統制の取れた成長を目指すとしている。直近のトピックスとしては、ベトナム・バクザン工場の紹介コンテンツ追加、公式Instagram・Xアカウントの開設、バングラデシュのIMBD工場における「マツオカ研修センター」の設立などが挙げられる。
※本記事はマツオカコーポレーションが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。