※本記事はオーベクスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
オーベクス株式会社は2026年3月期の決算補足説明資料を公表した。連結売上高は6,015百万円(前期比△0.3%)とほぼ前期並みとなったが、人件費や原材料費等のコスト増加により営業利益は615百万円(前期比△26.9%)に減少した。親会社株主に帰属する当期純利益は、税金費用の減少により573百万円(前期比△1.2%)と前期実績とほぼ同水準で着地した。今期より新中期経営計画「オーベクスビジョン2027」がスタートしている。
連結業績(当期 実績)
売上高はテクノ製品事業が下期にやや鈍化した一方、メディカル製品事業が堅調に推移し、前期と同水準の6,015百万円となった。営業利益は、人件費や原材料費等のコスト増加とテクノ製品事業における高付加価値製品の売上減少により26.9%減の615百万円、営業利益率は10.2%(前期比3.7ポイント減)となった。経常利益は630百万円(前期比△22.6%)、経常利益率は10.5%(前期比3.0ポイント減)。当期純利益は税金費用が減少したため、573百万円(前期比△1.2%)と前期実績と同水準で着地した。(表中の数値は百万円)
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 6,015 | 6,035 | △0.3% |
| 営業利益 | 615 | 841 | △26.9% |
| 経常利益 | 630 | 814 | △22.6% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 573 | 580 | △1.2% |

セグメント別(事業別)の状況
テクノ製品事業は、好調だったアジア向けの筆記具用ペン先の売上が下期に鈍化し、コスメチック用ペン先は復調傾向で推移した。人件費や原材料費等のコスト増加と高付加価値製品の売上減少により減収減益となり、売上高4,236百万円(前期比△2.3%)、セグメント利益766百万円(前期比△27.7%)となった。メディカル製品事業は、国内外の医療機器展示会や学会等における積極的なプロモーション活動により売上が堅調に推移し、増収増益となり、売上高1,779百万円(前期比+4.6%)、セグメント利益161百万円(前期比+31.1%)となった。
| セグメント | 指標 | 当期 | 前期 |
|---|---|---|---|
| テクノ製品事業 | 売上高 | 4,236 | 4,334 |
| テクノ製品事業 | セグメント利益 | 766 | 1,060 |
| メディカル製品事業 | 売上高 | 1,779 | 1,701 |
| メディカル製品事業 | セグメント利益 | 161 | 123 |

通期業績予想
2027年3月期の連結業績予想については、中東情勢による原材料価格の高騰や原材料調達の不透明性等、業績に影響を与える未確定な要素が多く、現時点で合理的な算定が困難であるとして未定としている。合理的な算定が可能となった時点で速やかに開示するとしている。
| 項目 | 予想 | 前期(実績) |
|---|---|---|
| 売上高 | 未定 | 6,015 |
| 営業利益 | 未定 | 615 |
| 経常利益 | 未定 | 630 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 未定 | 573 |

株主還元
配当については、内部留保の充実を図りつつ、中長期的視野に立って収益に対応した安定配当を行うことを基本方針としている。2026年3月期の配当は1株当たり年間35.0円(連結配当性向16.7%)。2025年3月期の33.0円には記念配当5円を含む。次期(2027年3月期)の配当は、1株当たり年間配当金35円を予定している。
| 項目 | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 2027年3月期(予想) |
|---|---|---|---|
| 1株当たり配当金(円) | 33.0(記念配当5円含む) | 35.0 | 35.0 |
| 連結配当性向 | 15.8% | 16.7% | 未定 |

中期経営計画/トピック
2025年度(第9次中期経営計画「オーベクスビジョン2027」)がスタートし、最終年度(2027年度/143期)の定量目標として、売上高70億円(140期比+16.0%)、営業利益10億円(140期比+18.8%)、営業利益率14.3%、ROE9%以上を掲げている。第8次中期経営計画の実績は売上高60.3億円、営業利益8.4億円、ROE8.9%であった。基本方針はESG経営の推進による新たな価値創出と持続可能な成長の追求であり、「強固な収益基盤の構築」「環境負荷低減の推進」「成長を支える人財育成」を基本戦略としている。また、10年後(2034年度/150期)を見据えた長期ビジョンでは、テクノ製品事業の高付加価値製品開発強化、メディカル製品事業における「べセルフューザー®」の成長ドライバー化、グループコア技術を結集した第3の事業創出を掲げている。
※本記事はオーベクスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。