※本記事は内外テックが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
内外テック株式会社は2026年3月期の連結業績で、売上高32,614百万円(前期比▲7.7%)、営業利益1,402百万円(同▲9.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益971百万円(同▲7.4%)と減収減益となった。期前半は顧客の在庫調整の影響を受けたが、AI関連を中心に市場の回復が見られ、4Qから急速に回復した。2025年11月12日公表の修正予想(売上高29,500百万円、営業利益810百万円、経常利益780百万円、当期純利益380百万円)は大きく上回る結果となった。2027年3月期は売上高40,600百万円(前期比+24.5%)、営業利益1,500百万円(同+6.9%)と増収増益を見込んでいる。
連結業績(当期 実績)
売上原価は28,173百万円(前期比▲8.3%)、販管費は3,038百万円(同▲1.0%)となった。販売価格の転嫁のほか在庫販売が進んだことで売上総利益率は13.6%(前期比+0.5ポイント)に上昇した一方、通期の減収及び先行投資の影響から販管費率は9.3%(同+0.6ポイント)に上昇した。
| 項目 | 当期(2026年3月期) | 前期(2025年3月期) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 32,614百万円 | 35,337百万円 | ▲7.7% |
| 売上原価 | 28,173百万円 | 30,717百万円 | ▲8.3% |
| 販管費 | 3,038百万円 | 3,068百万円 | ▲1.0% |
| 営業利益 | 1,402百万円 | 1,552百万円 | ▲9.6% |
| 経常利益 | 1,389百万円 | 1,525百万円 | ▲9.0% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 971百万円 | 1,049百万円 | ▲7.4% |
セグメント別の状況
販売事業は長期化する顧客の在庫調整等の影響から3Qまで低迷したが、3Q後半から受注が急速に改善。通期のセグメント売上高は28,436百万円(前期比▲9.1%)と減収となったが、仕入原価増加に係る価格転嫁が進んだことに加え4Qは主要仕入先からの報奨金も寄与し、セグメント利益は689百万円(同+9.3%)と増益だった。受託製造事業は半導体市場の回復を受けて主要顧客からの受託製造の受注が増加し、セグメント売上高は6,527百万円(前期比+4.1%)と増収。一方、メンテナンスサポートのフィールドエンジニアや品質向上のための製造技術者の増員に伴う労務費の増加により、セグメント利益は555百万円(同▲26.6%)と減益だった。
| セグメント | 指標 | 当期(2026年3月期) | 前期(2025年3月期) |
|---|---|---|---|
| 販売事業 | セグメント売上高 | 28,436百万円 | 31,300百万円 |
| 販売事業 | セグメント利益 | 689百万円 | 630百万円 |
| 受託製造事業 | セグメント売上高 | 6,527百万円 | 6,267百万円 |
| 受託製造事業 | セグメント利益 | 555百万円 | 755百万円 |

通期業績予想
2027年3月期は、地政学リスクに伴う原材料価格の上昇や部材調達への影響等、足元の不透明感は増しているものの、半導体市場の回復に伴う顧客の在庫調整が解消し、足元の受注残から増収を見込む。各段階利益は、新中期経営計画「MIRAI 2030」に基づくAI関連を中心とした成長投資や増産対応に備えた先行投資から微増としている。
| 項目 | 2027年3月期(予想) | 2026年3月期(実績) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 40,600百万円 | 32,614百万円 | +24.5% |
| 営業利益 | 1,500百万円 | 1,402百万円 | +6.9% |
| 経常利益 | 1,460百万円 | 1,389百万円 | +5.1% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1,000百万円 | 971百万円 | +2.9% |
| 1株当たり配当金 | 110.0円 | 105.0円 | ー |

セグメント別業績予想
販売事業は、生成AI需要の拡大を背景としたHBM・先端ロジック向け投資の回復に伴い販売が拡大し、セグメント売上高35,783百万円、セグメント利益971百万円と大幅な増収増益を見込む。受託製造事業は、受注回復に伴う増産やメンテナンスサポートにおけるフィールドエンジニアの増員により売上高7,053百万円と増収を見込む一方、増産対応に向けた製造スペースの確保や人員体制の強化等の先行投資からセグメント利益は376百万円と減益を予想している。

株主還元
配当政策は、今後の成長のための投資と株主への還元のバランスを考慮しつつ企業価値向上を目指すことを基本方針とし、連結配当性向30%以上、連結株主資本配当率(DOE)3%以上を目安とする(2024年2月13日に配当方針を変更)。1株当たり配当金は2026年3月期105.0円、2027年3月期は110.0円を予定している。
| 期 | 1株当たり配当金(期初予想) | 配当性向(期初予想) |
|---|---|---|
| 2024年3月期 | 93円 | 38.3% |
| 2025年3月期 | 100円 | 33.3% |
| 2026年3月期 | 105円 | 37.8% |
| 2027年3月期(予想) | 110円 | 38.5% |

中期経営計画
中期経営計画「MIRAI 2026」の基本方針を継承し、新たに中期経営計画「MIRAI 2030」を策定した。フィジカルAI戦略を軸に中長期的な成長を目指し、最終年度の2031年3月期には売上高50,000百万円、営業利益率7.0%、ROE12.5%の達成、DOE3%、配当性向30%を目標とする。今後の成長のため、新しい事業領域を含めたM&Aや工場の新設等、積極的な投資を行っていく方針。
※本記事は内外テックが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。