※本記事はジェイリースが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
ジェイリースは2026年3月期通期決算を発表した。売上高は21,574百万円(前期比+24.9%)、営業利益は3,624百万円(同+16.8%)、経常利益は3,590百万円(同+15.9%)、親会社株主に帰属する当期純利益は2,470百万円(同+18.3%)となり、いずれも会社計画を上回り過去最高を更新した。主力の住居用・事業用賃料保証が好調に推移したほか、2025年4月に子会社化したK-netの売上も寄与した。7期連続の増収増益を達成し、2024年5月公表の3ヶ年経営計画(売上高21,170百万円、営業利益3,465百万円)を1年前倒しで達成した。
連結業績(2026年3月期 実績)
契約件数拡大に伴う貸倒関連費用の増加や、競争激化に伴う事務手数料(売上原価)の増加、M&Aによるのれん償却費の増加を売上拡大で吸収し、各利益ともに過去最高を更新した。単位は百万円(比率を除く)。
| 項目 | 2025年3月期実績 | 2026年3月期計画 | 2026年3月期実績 | 前年同期比 | 計画比 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 17,269 | 21,000 | 21,574 | +24.9% | +2.7% |
| 営業利益 | 3,103 | 3,500 | 3,624 | +16.8% | +3.5% |
| 営業利益率 | 18.0% | 16.7% | 16.8% | -1.2pt | +0.1pt |
| 経常利益 | 3,097 | 3,450 | 3,590 | +15.9% | +4.1% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 2,089 | 2,290 | 2,470 | +18.3% | +7.9% |

事業別の状況
事業別(単体、のれん償却費等を含まない数値)に見ると、主力の保証関連事業が売上高19,319百万円、営業利益3,683百万円と全体を牽引した。IT関連事業(子会社エイビス)は前期の単発の大型受注(480百万円)の反動で売上高が前年同期比▲17.4%の1,526百万円となったが、採算を重視した案件獲得により営業利益は同+56.4%の194百万円と大幅増益。不動産関連事業(子会社あすみらい)はリノベーション再販や販売用不動産(508百万円)が好調で、売上高690百万円(同+130.4%)、営業利益11百万円(前年同期は営業損失38百万円)と通期黒字転換した。単位は百万円。
| 事業 | 2026年3月期実績 売上高 | 2027年3月期計画 売上高 | 2026年3月期実績 営業利益 | 2027年3月期計画 営業利益 |
|---|---|---|---|---|
| 保証関連事業 | 19,319 | 22,394 | 3,683 | 3,909 |
| 不動産関連事業 | 690 | 740 | 11 | 45 |
| IT関連事業 | 1,526 | 1,730 | 194 | 165 |
| その他(AFB・ジェイリースフットボールクラブ) | 323 | 476 | 4 | 25 |

主力事業(住居用・事業用賃料保証)の状況
住居用賃料保証の売上高は11,996百万円(前年同期比+22.8%)、事業用賃料保証の売上高は4,525百万円(同+29.1%)となり、ともに過去最高を更新した。KPIでは店舗数44店(前年比+4店舗)、出店都道府県数41県(同+4県)、代位弁済発生率6.5%(前期6.3%、計画比-0.1pt)、代位弁済回収率97.4%(前期97.4%、計画比+0.6pt)と、AIを活用した与信審査等により適切なリスクコントロールを継続した。K-net(保証関連事業)は一棟保証サービスの共同拡販が進捗し、売上高1,378百万円(通期計画1,580百万円)、営業利益46百万円(通期計画10百万円)となった。
通期業績予想(2027年3月期)
2027年3月期は、売上高24,859百万円(前期比+15.2%)、営業利益3,856百万円(同+6.4%)、営業利益率15.5%を計画。新人事制度・新基幹システム開発・東京本社増床等の戦略的投資により1Q・2Qは減益の見込みだが、増収効果で販管費増加を吸収し通期では増益、過去最高益更新を計画している。代位弁済発生率は7.0%(前期6.5%)、回収率96.8%(前期97.4%)を見込む。
| 項目 | 2026年3月期実績 | 2027年3月期計画 | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 21,574 | 24,859 | +15.2% |
| 営業利益 | 3,624 | 3,856 | +6.4% |
| 営業利益率 | 16.8% | 15.5% | – |

株主還元
配当性向40%程度を基準とする配当基本方針のもと、2026年3月期の配当は中間25.0円・期末30.0円の合計55.0円(配当性向39.9%)となり、6期連続の増配を実現した。2027年3月期は中間30.0円・期末30.0円の合計60.0円を予想(配当性向42.4%)し、7期連続の増配を計画している。株主優待はプレミアム優待倶楽部を継続する。自己資本比率は50%以上、ROEは20~35%程度の確保を目指し、積極的な株主還元とともに新規・育成事業や人財・DXへの投資を行う方針。
| 区分 | 2026年3月期実績 | 2027年3月期予想 |
|---|---|---|
| 中間 | 25.0円 | 30.0円 |
| 期末 | 30.0円 | 30.0円 |
| 合計 | 55.0円 | 60.0円 |
| 配当性向 | 39.9% | 42.4% |

中期成長戦略
2027年3月期は、首都圏でのシェアアップと6店舗の新規出店により全国47都道府県への店舗網を構築するとともに、AI変革(AX)の加速化(プロセス企画部の新設による与信・債権管理等の自動化)、戦略的投資(新基幹システム開発、東京本社増床、医療費保証の強化、新人事制度導入)、ストック型収益モデルの構築(K-netとの一棟保証サービス共同拡販、HOMETACT拡販)の3大戦略に注力する方針。
※本記事はジェイリースが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。