※本記事はレスターが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社レスターは2026年5月15日、2026年3月期の連結決算説明資料を公表した。売上高は630,905百万円(前期比12.5%増)、営業利益は16,739百万円(同18.1%増、営業利益率2.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益は7,691百万円(同2.9%増、純利益率1.2%)となり、売上高・営業利益・純利益はいずれも過去最高を更新した。M&Aや前連結会計年度に設立した合弁会社の連結子会社化に加え、高機能カメラ向けやPC関連機器、生成AI用データセンター向け商材の伸長が増収に寄与した。
連結業績(当期 実績)
売上高は561,001百万円から630,905百万円へ増加(前期比12.5%増)。売上総利益は53,613百万円(売上比8.5%)、販売管理費は36,873百万円(同5.8%)で、営業利益は16,739百万円(売上比2.7%、前期比18.1%増)となった。経常利益は13,762百万円(前期比44.0%増)で、資金調達コストの低減等が寄与した。親会社株主に帰属する当期純利益は7,691百万円(前期比2.9%増)。ROEは8.6%、ROICは5.1%(過去最高)、OPM(営業利益率)は2.7%(過去最高)。
| 項目 | 当期(2026年3月期) | 前期(2025年3月期) | 増減額 | 増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 630,905百万円 | 561,001百万円 | 69,903百万円 | 12.5% |
| 売上総利益 | 53,613百万円 | 47,700百万円 | 5,913百万円 | 12.4% |
| 販売管理費 | 36,873百万円 | 33,526百万円 | 3,347百万円 | 10.0% |
| 営業利益 | 16,739百万円 | 14,174百万円 | 2,565百万円 | 18.1% |
| 経常利益 | 13,762百万円 | 9,559百万円 | 4,202百万円 | 44.0% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 7,691百万円 | 7,473百万円 | 218百万円 | 2.9% |

セグメント別(事業別)の状況
デバイス事業は、高機能カメラ向けやPC関連機器を中心とした民生向けが好調に推移したことに加え、生成AI用データセンター向け商材が伸長。前連結会計年度の合弁会社設立による連結子会社化(Restar Dexerials Hong Kong Limited、Restar Dexerials Korea Corporation、Restar Dexerials Taiwan Corporation)も売上に貢献し、増収・増益となった。EMSは前連結会計年度のスマートフォン新機種搭載効果の剥落により減収・減益。システムソリューションはライブイベント需要の回復や大型スタジオ移転案件の受注等があったものの、決済端末等のシステム機器の販売が低調で減収。エコソリューションは太陽光発電所の新規稼働があったものの、新電力分野の電力小売ビジネスの減収や需給調整市場の競争激化により減収・減益。IT&SIer事業(PCIホールディングス)はPCIグループの技術力を活かした製造業向け新規領域での案件獲得等により、連結上の売上高26,181百万円・セグメント利益1,245百万円を計上した。
| 事業 | 売上高(当期) | 売上高(前期) | セグメント利益(当期) | セグメント利益(前期) |
|---|---|---|---|---|
| デバイス事業 | 533,805百万円 | 466,453百万円 | 14,173百万円 | 10,491百万円 |
| EMS事業 | 22,057百万円 | 28,789百万円 | 495百万円 | 721百万円 |
| システムソリューション事業 | 31,493百万円 | 32,025百万円 | 1,222百万円 | 716百万円 |
| エコソリューション事業 | 17,367百万円 | 20,652百万円 | 1,942百万円 | 3,480百万円 |
| IT&SIer事業(連結上) | 26,181百万円 | 25,747百万円(参考値) | 1,245百万円 | 1,151百万円(参考値) |

通期業績予想
2027年3月期の連結業績予想は、売上高700,000百万円(前期比11.0%増)、営業利益18,000百万円(同7.5%増)、経常利益14,500百万円(同5.4%増)、親会社株主に帰属する純利益10,000百万円(同30.0%増)。2026年3月期に過去最高となった売上高・各利益について、さらなる成長を見込む。ビジネスユニット別ではシステムBUが前期比22.8%増収、IT&SIerBUが同10.8%増収を見込む一方、デバイスBU内のEMS事業は同9.3%の減収を見込む。
| 項目 | 2027年3月期予想 | 2026年3月期(実績) | 増減額 | 増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 700,000百万円 | 630,905百万円 | 69,095百万円 | 11.0% |
| 営業利益 | 18,000百万円 | 16,739百万円 | 1,260百万円 | 7.5% |
| 経常利益 | 14,500百万円 | 13,762百万円 | 737百万円 | 5.4% |
| 親会社株主に帰属する純利益 | 10,000百万円 | 7,691百万円 | 2,308百万円 | 30.0% |

株主還元
株主還元方針として、連結株主資本配当率(DOE)4%以上を目安に、安定的かつ継続的な増配を実施する方針。余剰資金については機動的な自社株買いを行うとしている。2026年3月期の1株当たり配当金は第2四半期末60円・期末68円の合計128円(DOE4.0%)。2027年3月期は第2四半期末65円・期末70円の合計135円(DOE4%以上)を予想し、増配となる見込み。
| 項目 | 2026年3月期(実績) | 2027年3月期(予想) |
|---|---|---|
| 第2四半期末配当 | 60円 | 65円 |
| 期末配当 | 68円 | 70円 |
| 1株当たり配当金合計 | 128円 | 135円 |
| DOE(連結株主資本配当率) | 4.0% | 4%以上 |

中期経営計画/トピック
2027年3月期を最終年度とする中期経営計画は、当初計画(2025年5月13日開示、売上高8,000億円・OP率3.5%~・ROE11.0%・ROIC6.0%)から、産機需要の回復遅れや収益性ミックスの悪化、決済端末等のシステム機器関連の成長鈍化などを踏まえ、売上高7,000億円・OP率2.6%~・ROE10.5%・ROIC5.5%に見直された(2026年5月14日開示)。2026年度の重点施策として、エンジニアリング機能強化、データドリブン経営の加速、IT&SIerにおけるDX支援、グローバル基盤の拡大(海外売上高はFY25実績でFY24比10%超増、FY26目標はFY25比20%超)、事業ポートフォリオの改革を推進する。
※本記事はレスターが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。