※本記事はクリアルが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
クリアル株式会社は2026年3月期通期の決算説明資料を公表した。主力のCREAL事業において不動産特定共同事業法(不特法)1号2号物件の売却が利益に貢献したことに加え、2Q以降は不特法3号4号スキームの取得報酬・期中報酬の計上を開始し、売上総利益・営業利益・当期純利益はいずれも前年同期比で大幅増益となった。業績は年間予想を上回る実績を達成した。
連結業績(当期 実績)
2026年3月期通期の連結累計業績は、売上総利益78.0億円(前年同期比137.6%)、営業利益29.4億円(同149.2%)、経常利益27.8億円(同151.9%)、当期純利益19.4億円(同143.7%)といずれも大幅な増益となった。年間予想に対する進捗率は、売上総利益105.3%、営業利益110.5%、経常利益111.2%、当期純利益107.8%で、いずれも予想を上回った。獲得投資家数は41,522人(前年同期比125.1%)、GMV(流通取引総額)は313.9億円(同122.2%)となった。
| 項目 | 当期(26/3期) | 前期(25/3期) | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| 売上総利益(億円) | 78.0 | 56.7 | 137.6% |
| 営業利益(億円) | 29.4 | 19.7 | 149.2% |
| 経常利益(億円) | 27.8 | 18.3 | 151.9% |
| 当期純利益(億円) | 19.4 | 13.5 | 143.7% |
| 1株当たり配当金(円) | 8 | 6 | 133.3% |
| 獲得投資家数(人) | 41,522 | 33,186 | 125.1% |
| GMV(億円) | 313.9 | 256.9 | 122.2% |

セグメント別(事業別)の状況
各サービスの売上総利益は、CREALが4,396百万円(前年同期比198.1%)と約2倍に成長した。不特法3号4号のファンド組成によるフィー計上と、不特法1号2号の運用物件の高いTake Rateでの売却によるもの。CREAL PROは1,864百万円(同74.8%)で、パイプラインの一部期ズレにより前年同期比減益・予算未達となった。CREAL PBは900百万円(同125.3%)で、投資用区分レジデンス販売の戸数増加と粗利率向上により増益。その他は638百万円(同270.3%)で、CREAL PARTNERSの管理戸数増加とCREAL HOTELSの運営収入増加が寄与した。連結の売上総利益は7,799百万円(同137.6%、年間予想比105.2%)となった。
| 事業 | 当期(26/3期) | 前期(25/3期) | 前年同期比 | 年間予想 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| CREAL | 4,396 | 2,219 | 198.1% | 3,000 | 146.5% |
| CREAL PRO | 1,864 | 2,492 | 74.8% | 3,000 | 62.1% |
| CREAL PB | 900 | 718 | 125.3% | 860 | 104.7% |
| その他 | 638 | 236 | 270.3% | 550 | 116.0% |
| 連結 | 7,799 | 5,666 | 137.6% | 7,410 | 105.2% |

通期業績予想
2027年3月期の業績予想は、連結売上総利益8,890百万円(前年同期比114.0%)、営業利益3,290百万円(同111.9%)、経常利益3,050百万円(同109.6%)、当期純利益2,100百万円(同108.4%)としている。事業別では、CREAL PROが3,530百万円(同189.4%)、CREAL PBが1,040百万円(同115.6%)、その他が950百万円(同148.9%)と増益を見込む一方、CREALは前期に計上された不特法1号2号の売却関連収入の剥落により3,370百万円(同76.7%)と一時的な減益を見込んでいる。GMVは31,391百万円から64,000百万円(同203.9%)、獲得投資家数は41,522人から30,000人(同72.3%)とする計画。
| 項目 | 2026年3月期実績 | 2027年3月期予想 | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| 売上総利益(百万円) | 7,799 | 8,890 | 114.0% |
| CREAL(百万円) | 4,396 | 3,370 | 76.7% |
| CREAL PRO(百万円) | 1,864 | 3,530 | 189.4% |
| CREAL PB(百万円) | 900 | 1,040 | 115.6% |
| その他(百万円) | 638 | 950 | 148.9% |
| 販管費(百万円) | 4,857 | 5,600 | 115.3% |
| 営業利益(百万円) | 2,941 | 3,290 | 111.9% |
| 経常利益(百万円) | 2,784 | 3,050 | 109.6% |
| 当期純利益(百万円) | 1,938 | 2,100 | 108.4% |
| 1株当たり配当金(円) | 8 | 8 | - |
| GMV(百万円) | 31,391 | 64,000 | 203.9% |
| 獲得投資家数(人) | 41,522 | 30,000 | 72.3% |

株主還元
1株当たり配当金は、2026年3月16日付で当初予想の7円から8円へ上方修正され、8円(前期6円、前年同期比133.3%)となった。2027年3月期の配当予想も8円としている。配当性向は、成長投資を優先しつつ無理のない範囲で実施する方針で、当面の目安を15%程度としている。また、市況を見ながら機動的な自己株式取得も検討するとしており、2026年5月18日から6月25日にかけて、自己株式410,000株(取得価額総額410,000,000円を上限)の取得を実施予定としている。
| 項目 | 2025年3月期(実績) | 2026年3月期(実績) | 2027年3月期(予想) |
|---|---|---|---|
| 1株当たり配当金(円) | 6 | 8 | 8 |

中期経営計画/トピック
2025年6月に不特法3号4号許可を取得し、8月より新スキームに基づく案件募集を開始した。新スキーム開始以降、2026年3月末までに9ファンド合計でGMV258億円を組成し、1ファンドの平均GMVは28.7億円に大規模化した。自己資本比率は2025年6月末の10.2%から2026年3月末には25.5%に上昇した。また、成長著しい不動産ST市場への参入準備を進めており、2027年3月期上半期のサービス開始を目指すとしている。ホテル運営事業(CREAL HOTELS)への先行投資を継続し、アパートメントホテル新ブランド「VAYS」のパイプラインは10物件362室に増加した。第三者割当増資により5社に対し約43億円の成長資金を調達し、SBIホールディングスとの提携強化(持分法適用会社化)も実施した。
※本記事はクリアルが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。