※本記事はQLSホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社QLSホールディングスは2026年3月期の連結決算を発表した。売上高は前期比+14.0%の12,024百万円、営業利益は同+44.1%の880百万円、経常利益は同+51.4%の900百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同+37.1%の510百万円となった。保育事業を主軸に、介護福祉事業・人材派遣事業を展開する3つのセグメントがいずれも堅調に推移し、増収増益を達成した。
連結業績(当期実績)
売上高は、保育事業における認可保育所の新設開園や学童保育の新規運営開始、介護福祉事業における新規開設・M&A・事業譲受けによる事業拡大、人材派遣事業における自動車ディーラー向け派遣需要の高さやコーディネーターの採用進展により、前期比+14.0%の12,024百万円となった。営業利益は、当期より株主優待を中間・期末の2回としたことに伴い株主優待費用22百万円を計上したものの、各種経費を抑制したことにより前期比+44.1%の880百万円となった。経常利益は、助成金・補助金収入79百万円等を計上し前期比+51.4%の900百万円。特別損益では、新規保育施設の整備補助金収入163百万円とこれに対応する固定資産圧縮損163百万円を計上したほか、主に介護施設の一部で減損損失144百万円を計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比+37.1%の510百万円となった。
| 項目 | 2026年3月期 | 2025年3月期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 12,024百万円 | 10,548百万円 | +14.0% |
| 営業利益 | 880百万円 | 610百万円 | +44.1% |
| 経常利益 | 900百万円 | 594百万円 | +51.4% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 510百万円 | 372百万円 | +37.1% |
セグメント別の状況
2026年3月期の売上高12,024百万円のうち、保育事業が6,671百万円(構成比55.5%)、介護福祉事業が3,020百万円(同25.1%)、人材派遣事業が1,948百万円(同16.2%)、その他・調整額が382百万円(同3.2%)を占めた。セグメント利益は保育事業1,323百万円、人材派遣事業238百万円、介護福祉事業133百万円、その他52百万円で、調整額は△867百万円となった。
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|---|---|
| 保育事業 | 6,671百万円 | 1,323百万円 |
| 介護福祉事業 | 3,020百万円 | 133百万円 |
| 人材派遣事業 | 1,948百万円 | 238百万円 |
| その他 | 382百万円 | 52百万円 |
| 調整額 | △1百万円 | △867百万円 |
| 連結計 | 12,024百万円 | 880百万円 |

通期業績予想(2027年3月期)
2027年3月期は、保育事業における大阪市立毛馬保育所の運営委託開始やクオリスキッズ葛西保育園の開設、介護福祉事業における新規開設・M&A・事業譲受け、人材派遣事業における営業社員の増加やグローバル人材の強化を見込み、連結売上高は前期比+12.7%の13,546百万円を予想する。営業利益は売上増加に伴う人件費等の増加を織り込み同+22.5%の1,077百万円、経常利益は同+17.8%の1,060百万円を見込む。親会社株主に帰属する当期純利益は、新規開園にかかる整備補助金収入や固定資産圧縮損を見込み同+42.4%の726百万円を予想している。なお、成長戦略の実行により2027年3月期には保育売上の構成比は50%を下回る見込みである。
| 項目 | 2027年3月期(予想) | 2026年3月期(実績) | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 13,546百万円 | 12,024百万円 | +12.7% |
| 営業利益 | 1,077百万円 | 880百万円 | +22.5% |
| 経常利益 | 1,060百万円 | 900百万円 | +17.8% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 726百万円 | 510百万円 | +42.4% |

株主還元
同社は株主への利益還元を経営の重要施策のひとつと位置付け、経営環境や業績の状況、財務体質を勘案しつつ累進還元(累進配当及び累進優待)を行なうことを基本方針としている。ただし、M&A等の大きな投資機会が発生する場合はこの限りではない。2026年3月期の1株当たり配当金は10円、2027年3月期は前期より1円増額の11円を予想する。株主優待は従来の期末優待に加え、事業も堅調に推移していることを踏まえ2026年3月期より中間優待を新設した。
| 項目 | 2026年3月期 | 2027年3月期(予想) |
|---|---|---|
| 1株当たり配当金 | 10円 | 11円 |
| 期末優待(500株以上1,000株未満) | 5,000円分 | 2027年8月中旬に発表予定 |
| 期末優待(1,000株以上) | 10,000円分 | 2027年8月中旬に発表予定 |
| 中間優待(500株以上1,000株未満) | 5,000円分(新設) | – |
| 中間優待(1,000株以上) | 10,000円分(新設) | – |

成長戦略・トピック
同社は2025年7月に有限会社サニーベイル(住宅型有料老人ホーム、名古屋市緑区、年間売上高約3.2億円)の株式を100%取得した(非連結子会社、2027年3月期より連結予定)。2026年1月には株式会社ケアリッツ・アンド・パートナーズより関東圏3施設(通所介護・訪問介護・特定施設入居者生活介護、東京・千葉・埼玉、年間売上高約3.8億円)を事業譲受けした。また2025年1月にはタイ現地法人「QLS(THAILAND)CO., LTD.」の株式を取得し、タイ市場での事業展開と将来の介護人材育成を進めている。こうした新設・M&Aにより、総拠点数は2024年3月末の130拠点から2025年3月末の159拠点、2026年5月14日時点では187拠点まで拡大した。

※本記事はQLSホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。