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ASJ、2026年3月期は減収減益も営業利益・当期利益が公表予想を上振れ サブスクリプション売上は前期比+11.0%と二桁成長を継続

決算サマリー 2026.08.13
ASJ、2026年3月期は減収減益も営業利益・当期利益が公表予想を上振れ サブスクリプション売上は前期比+11.0%と二桁成長を継続

※本記事はASJが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

株式会社ASJの2026年3月期(通期)連結業績は、売上収益2,661百万円(前年比▲2.9%)、営業利益126百万円(同▲21.4%)、親会社の所有者に帰属する当期利益88百万円(同▲64.0%)と減収減益となった。一方、公表予想との比較では営業利益が+15.2%、当期利益が+26.9%の上振れ着地となった。会社は当期のポイントとして、サブスク売上+11.0%(二桁成長継続)、対公表予想での営業利益・当期利益の上振れ着地、次の成長フェーズに向けた先行投資が計画通り進捗した点を挙げている。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

対当初予想では、サブスクリプション売上収益が好調に推移し、営業利益・当期利益は計画を上回って着地した。売上収益は当初予想2,800百万円に対し2,661百万円(差異額▲138百万円、▲4.9%)。内訳では、クラウドインテグレーションサービスが1,833百万円(差異率▲0.4%)とほぼ計画線で着地した一方、ECサービスは828百万円(同▲13.7%)となった。

項目(百万円)当初予想実績差異額差異率
売上収益2,8002,661▲138▲4.9%
うちクラウドインテグレーションサービス1,8401,833▲6▲0.4%
うちECサービス960828▲131▲13.7%
営業利益110126+16+15.2%
親会社の所有者に帰属する当期利益7088+18+26.9%
2026年3月期 通期連結業績ハイライト(売上収益2,661百万円、営業利益126百万円、当期利益88百万円)
出典:株式会社ASJ「2026年3月期 決算補足説明資料」P.3

サブスクリプション売上の積み上がりと収益基盤

クラウドインテグレーションサービスのサブスクリプション売上収益は1,224百万円(前期比+11.0%)と二桁成長を実現。ストック収益比率は前期61.7%から当期66.8%へ+5.1pt上昇し、会社はストック型の安定収益基盤として着実に積み上がり、収益基盤が質的に強化されたとしている。

クラウドインテグレーションサービス売上構成(百万円)2025/3期2026/3期
サブスクリプション売上1,1031,224
インテグレーション売上684608
ストック収益比率61.7%66.8%
サブスクリプション売上の積み上がり(サブスク売上1,224百万円、ストック収益比率66.8%)
出典:株式会社ASJ「2026年3月期 決算補足説明資料」P.5

財政状態・キャッシュ・フロー

2026/3末の資産合計は4,828百万円(前期末比▲45百万円)、負債合計は1,908百万円(同▲73百万円)、資本合計は2,920百万円(同+27百万円)。親会社所有者帰属持分比率は60.5%(前期比+1.1pt)、有利子負債は660百万円(前期比▲33百万円)、現金及び現金同等物は1,090百万円(前期比+101百万円)となり、DEレシオ(有利子負債÷親会社所有者帰属持ち分)は0.24倍から0.23倍に改善した。

キャッシュ・フローについては、営業CFは過去最高水準となり、大型投資局面が一巡。フリー・キャッシュフローは+242百万円と、前期の▲306百万円から+548百万円改善しプラス転換を達成した。会社は成長投資と財務健全性を両立するとしている。

2027年3月期 連結業績予想

2027年3月期は増収増益への回帰を見込む。売上収益2,900百万円(増減率+9.0%)、営業利益150百万円、親会社の所有者に帰属する当期利益100百万円(同+13.6%)を予想。増収増益の前提として、(1)姫路ラボ&サーバセンターの稼働率向上による新規サービス売上の積み上げ、(2)HRTechサービスの新規サービス提供(人的資本経営・人的資本開示への対応)、(3)生成AI/AIセキュリティ/サプライチェーンセキュリティ分野の取込み、の3点を挙げている。

項目(百万円)2026/3期 実績2027/3期 予想増減額増減率
売上収益2,6612,900+238+9.0%
営業利益126150+24+19.0%
親会社の所有者に帰属する当期利益88100+11+13.6%
1株当たり当期利益(EPS)11.27円12.82円+1.55円
2027年3月期 連結業績予想(売上収益2,900百万円、営業利益150百万円、当期利益100百万円)
出典:株式会社ASJ「2026年3月期 決算補足説明資料」P.9

株主還元

2026年3月期の配当は、普通配当2.00円に記念配当1.00円を加えた合計3.00円(配当性向26.6%)。当期配当総額は23百万円で、累進配当を基本方針とする。2027年3月期は普通配当3.00円(配当性向23.4%)を予想している。また、当期は自己株式取得を54百万円(149,200株、期末保有149,218株)実施。総還元は配当23百万円+自己株式取得54百万円=77百万円で、当期利益88百万円に対する総還元性向は87.5%となった。会社は効果として、1株当たり指標(EPS/BPS)の向上、ROE改善への寄与、株主還元総合利回りの強化を挙げている。

決算期普通配当記念配当合計配当性向
2025年3月期2.00円1.00円3.00円9.7%
2026年3月期2.00円1.00円3.00円26.6%
2027年3月期予想3.00円3.00円23.4%
株主還元・自己株式取得方針(配当3.00円、自己株式取得54百万円、総還元性向87.5%)
出典:株式会社ASJ「2026年3月期 決算補足説明資料」P.8

資本コスト経営の現状

PBRは前期0.94倍から1.01倍に改善。ROEは3.1%(目標:8%以上)、ROICは3.5%(目標:WACC超え)、親会社所有者帰属持分比率は60.5%(前期比+1.1pt)。会社はPBR向上に向けて、ROE改善+資本コスト低減+投資家対話の3軸で取り組み中としている。

※本記事はASJが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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