イオレ

イオレ、2026年3月期は売上高14,160百万円と前期比399% 営業利益201百万円で過去最高益

決算サマリー 2026.08.13
イオレ、2026年3月期は売上高14,160百万円と前期比399% 営業利益201百万円で過去最高益

※本記事はイオレが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

株式会社イオレ(東証グロース・2334)は2026年5月15日、2026年3月期の決算補足説明資料を公表した。AIデータセンター(AIDC)事業への参入をはじめとした事業ポートフォリオ改革により業績が大幅に伸長し、売上高は前期比4倍の14,160百万円と通期累計で過去最高の売上高を達成。営業利益は201百万円(前期は△20百万円)となり、PLベース2億円以上の大規模先行投資を行いながらも過去最高益を達成した。一方、暗号資産の評価損約7.0億円を営業外損益に計上したことから経常損失は△496百万円となり、評価損益を控除した調整後経常利益は201百万円、調整後親会社株主に帰属する当期純利益は154百万円だった。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

2026年3月期の連結売上高は14,160百万円(前期の単体実績3,549百万円に対し前期比399%)、営業利益は201百万円(前期は△20百万円)。営業利益の増減要因として、AIDC参入など事業ポートフォリオ見直しによる効果+415百万円、経営改革による効果+148百万円を創出しつつ、27年3月期以降に向けた先行投資△291百万円を実施し、前期から+221百万円の大幅増益となった。経常利益は△496百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は△518百万円。同社は暗号資産の評価損益を調整項目として控除した「調整後経常利益」「調整後親会社株主に帰属する当期純利益」を開示しており、それぞれ201百万円、154百万円だった。なお業績は単位未満を切り捨てで表記している。

項目(百万円)2026年3月期(連結)2025年3月期(単体)前期比
売上高14,1603,549399%
営業利益201△20
経常利益△496△24
親会社株主に帰属する当期純利益△518△493
調整後経常利益201△24
調整後親会社株主に帰属する当期純利益154△493
2026年3月期 業績ハイライト。売上高14,160百万円(前期比399%)、営業利益201百万円などの連結実績
出典:株式会社イオレ「2026年3月期 決算補足説明資料」P.8

事業別の状況

事業別では、AIデータセンター事業の売上高が10,120百万円と連結売上高の72%を占めた。第2四半期からの売上高が急速に拡大し、4Q単体では売上高55億円(3Q比で1.8倍)に達して成長がさらに加速。同事業では今期、GPU換算で約5,000枚を販売しており、事業立ち上げから1年弱で国内主力DCにおいて約12〜13%規模のシェア(当社推計)を供給できるようになったとしている。AI UI事業(既存事業)の売上高は3,688百万円(前期比106%)で、既存事業ポートフォリオの整理が完了し、AI導入を中心とした人材の高度化等の施策によって各事業とも好調さを持続した。暗号資産金融事業の売上高は45百万円。通期実績で運用収益45.6百万円が貸借料支払45.5百万円を超過し、2026年1月28日には個人向けレンディングサービス「らくらくちょコイン」の提供を開始、4Q速報では借受残高が40億円を突破した。

事業(百万円)2026年3月期(連結)2025年3月期(単体)前期比
AI UI事業(既存事業)3,6883,462106%
AIデータセンター事業10,120
暗号資産金融事業45
その他30687351%
AIデータセンター事業 四半期売上高(百万円)1Q2Q3Q4Q
2026年3月期501,4503,1255,495
AIデータセンター事業の四半期売上高推移。4Q単体で売上高55億円(3Q比1.8倍)に到達
出典:株式会社イオレ「2026年3月期 決算補足説明資料」P.17
暗号資産金融事業の2026年3月期実績。通期で運用収益45.6百万円が貸借料支払45.5百万円を超過
出典:株式会社イオレ「2026年3月期 決算補足説明資料」P.22

通期業績予想(2027年3月期)

2027年3月期の連結業績予想は、売上高25,552百万円(前期比180%)、営業利益1,142百万円(同568%)、経常利益1,494百万円、親会社株主に帰属する当期純利益1,270百万円、EPS30.96円。調整後経常利益は1,142百万円(前期比568%)、調整後親会社株主に帰属する当期純利益は970百万円(同629%)を見込む。事業別では、AIデータセンター事業が19,980百万円(前期比+97%)と通期で業績に寄与するほか、暗号資産金融事業は1,568百万円と収益貢献の本格化を見込み、AI UI事業は4,003百万円(前期比+8%)と引き続き堅調な推移を想定する。暗号資産金融事業の前提として、運用残高は27年3月末に200億円、運用利回りは年利換算平均で12.5%、BTC価格は平均1,100万円程度を想定している。

項目(百万円、EPSのみ円/株)2027年3月期 業績予想(連結)2026年3月期 実績(連結)前期比
売上高25,55214,160180%
AI UI事業(既存事業)4,0033,688109%
AIデータセンター事業19,98010,120197%
暗号資産金融事業1,568453,484%
営業利益1,142201568%
経常利益1,494△496
親会社株主に帰属する当期純利益1,270△518
EPS30.96△14.99
調整後経常利益1,142201568%
調整後親会社株主に帰属する当期純利益970154629%
2027年3月期業績予想。売上高25,552百万円(前期比180%)、営業利益1,142百万円(同568%)など
出典:株式会社イオレ「2026年3月期 決算補足説明資料」P.43

株主還元

本資料には配当・自己株式取得など株主還元に関する記載は開示なし。なお、資金調達面では2026年3月期に新株予約権によるファイナンスを実施しており、4月発行の第12回は全株行使が完了、9月発行の第14回は80%超の行使が完了し約32.5億円を調達済み。2月に資金使途の一部変更を開示し、約30%をデータセンター事業・戦略出資枠に再配分、現在24.8億円をBTC取得に充当している。また、2025年11月13日を効力発生日として普通株式1株につき10株の割合の株式分割を実施している。

トピック(27年3月期以降の成長に向けた取り組み)

27年3月期以降の成長に向け、積極的な協業・投資等を実施した。AIデータセンター領域ではSuperX社・Woodman社等との提携や、東北・九州でのDC開発プロジェクト・投資を開始。三重県や薩摩川内等での実証に加え、福島でのデータセンター開発への投資を開始し、既存発行新株予約権の資金使途のうち20億円をAIDC事業へ振り分けた。暗号資産金融領域では「らくらくちょコイン」を開始したほか、Animoca Brands株式会社、SBI VCトレード株式会社、株式会社Gaia、株式会社J-CAMなど業界有力企業との提携・出資を進めている。既存事業では、ポケカル事業(旅行)を2026年4月1日付で株式会社バスくるグループに、らくらく連絡網事業を2026年1月1日付で株式会社ユーフォリアに、それぞれ事業譲渡を完了した。

※本記事はイオレが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

Articles

株主優待

記事がありません。

個人投資家・企業様各位

目次