寿スピリッツ

寿スピリッツ、2026年3月期は売上高78,781百万円 経常利益18,733百万円 各段階利益ともに過去最高を4期連続更新

決算サマリー 2026.08.13
寿スピリッツ、2026年3月期は売上高78,781百万円 経常利益18,733百万円 各段階利益ともに過去最高を4期連続更新

※本記事は寿スピリッツが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

寿スピリッツの2026年3月期通期業績は、売上高78,781百万円(前期比8.9%増)、営業利益18,598百万円(同5.6%増)、経常利益18,733百万円(同5.9%増)、当期純利益(親会社株主に帰属する当期純利益)12,557百万円(同3.6%増)となりました。資料では、年度前半は原材料価格高騰など製造コスト上昇により苦戦を強いられた一方、年度後半は積極的な施策遂行により回復基調に転じた結果、売上高及び各段階利益はともに過去最高値を4期連続で更新したと説明しています。期初予想(2025年5月13日付公表数字)に対しては売上高達成率98.9%、経常利益同95.0%でした。2027年3月期は売上高84,500百万円(前期比7.3%増)、経常利益20,610百万円(同10.0%増)を見込んでいます。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

売上高は78,781百万円で前期比6,431百万円の増加(8.9%増)。売上総利益は48,388百万円(売上比61.4%、前期61.9%)、販売管理費は29,789百万円(売上比37.8%、前期37.6%)となり、営業利益は18,598百万円(売上比23.6%)、経常利益は18,733百万円(同23.8%)、当期純利益は12,557百万円(同15.9%)となりました。EPSは81.32円(前期78.00円)、ROEは28.5%(前期32.2%)です。売上原価の内訳では材料費が18,033百万円(売上比22.9%)と前期比0.4ポイント上昇し、販売管理費では販売促進費が5,143百万円(同21.0%増)と増加しました。資料は販売促進費の増加要因を、新規出店及びブランドリニューアルの増加、国際線ターミナルでのインバウンド向け販促強化に伴う派遣費用の増加などによるものと記載しています。

項目26年3月期(通期)25年3月期(通期)増減額増減率
売上高78,781百万円72,349百万円6,431百万円8.9%
売上総利益48,388百万円44,804百万円3,583百万円8.0%
販売管理費29,789百万円27,193百万円2,596百万円9.5%
営業利益18,598百万円17,610百万円987百万円5.6%
経常利益18,733百万円17,686百万円1,046百万円5.9%
当期純利益12,557百万円12,122百万円434百万円3.6%
EPS81.32円78.00円3.32円
ROE28.5%32.2%△ 3.7
2026年3月期 連結業績(対前期)の一覧表
出典:寿スピリッツ 2026年3月期 決算説明会資料 P.15

販売チャネル別売上高

販売チャネル別では、国内卸売が33,423百万円(前期比11.8%増)、国内小売が37,443百万円(同7.2%増)、通信販売が6,378百万円(同4.1%増)となり、国内計は77,258百万円(同8.8%増)。海外計は1,522百万円(同11.1%増)で、内訳は台湾591百万円、シンガポール323百万円、オーストラリア307百万円、その他299百万円です。資料は国内卸売について、寿製菓グループの貢献などにより11.8%増収と説明しています。なお国内卸売は主に小売店向け卸(駅、空港、SAなど)、代理店卸、OEMなど、国内小売は主に直営店舗、催事などが対象で、海外卸売は海外FCに対する国内出荷売上とロイヤルティ、海外小売は台湾子会社の売上です。

区分26年3月期(通期)25年3月期(通期)増減額増減率
国内卸売33,423百万円29,900百万円3,523百万円11.8%
国内小売37,443百万円34,940百万円2,503百万円7.2%
通信販売6,378百万円6,127百万円250百万円4.1%
その他13百万円10百万円2百万円
国内計77,258百万円70,979百万円6,279百万円8.8%
海外卸売935百万円759百万円175百万円23.2%
海外小売586百万円610百万円△ 23百万円△ 3.9%
海外計1,522百万円1,370百万円152百万円11.1%
売上高 合計78,781百万円72,349百万円6,431百万円8.9%

セグメント別の状況

セグメント別売上高は、シュクレイグループ37,054百万円(前期比6.8%増)、ケイシイシイ23,184百万円(同7.9%増)、寿製菓グループ16,298百万円(同12.1%増)、販売子会社7,804百万円(同8.0%増)、その他674百万円(同2.6%減)。営業利益はシュクレイグループ7,087百万円(前期比289百万円増)、ケイシイシイ4,833百万円(同190百万円減)、寿製菓グループ3,823百万円(同582百万円増)、販売子会社1,089百万円(同143百万円増)、その他28百万円(同26百万円減)となり、資料は寿製菓グループについて沖縄展開好調などにより増収増益と記載しています。なお、従来「シュクレイ」及び「九十九島グループ」はそれぞれ独立セグメントでしたが、2025年4月1日付で実施した連結子会社間の組織再編(会社分割)に伴い当期より統合し、セグメント区分を「シュクレイグループ」に変更しています(前期比較は変更後の区分方法による数値)。また「寿製菓・但馬寿」としていた報告セグメントの名称を当期より「寿製菓グループ」に変更しています。

セグメント売上高 26/3期売上高 25/3期営業利益 26/3期営業利益 25/3期
シュクレイグループ37,054百万円34,698百万円7,087百万円6,797百万円
ケイシイシイ23,184百万円21,482百万円4,833百万円5,024百万円
寿製菓グループ16,298百万円14,545百万円3,823百万円3,240百万円
販売子会社7,804百万円7,227百万円1,089百万円946百万円
その他674百万円692百万円28百万円55百万円
セグメント計85,016百万円78,647百万円16,862百万円16,064百万円
調整額△ 6,235百万円△ 6,297百万円1,735百万円1,546百万円
合計78,781百万円72,349百万円18,598百万円17,610百万円
セグメント別の業績(対前期)の一覧表
出典:寿スピリッツ 2026年3月期 決算説明会資料 P.21

インバウンドと出退店の状況

インバウンド売上高(国際線ターミナル売上高)は10,701百万円(前期比6.8%増)と続伸しました。四半期別では1Q 2,646百万円、2Q 2,436百万円、3Q 2,930百万円、4Q 2,687百万円です。資料は、日中関係悪化による影響が見られた中、対策強化によって増収を確保したとし、2025年11月18日にオープンした福岡空港国際線ターミナル免税店(お菓子・食品エリア)に対してグループが総力を挙げて売場を獲得したと記載しています。出退店では、2025年11月に阪神梅田本店へ新ブランド「ソルトラ」、西武池袋本店へ新ブランド「バニスタ」、2026年2月にジェイアール名古屋タカシマヤへ新ブランド「ハローメイプリ」を出店するなど計11店舗を出店。退店は、2026年1月の東京駅構内の販売エリア改装工事に伴う3店舗の閉店(うち2店舗は27年3月期に再出店予定)などを含め計9店舗でした。また沖縄向け売上高は1,977百万円となり、更なる沖縄展開の強化に向けて沖縄県宮古島に新工場を設置、2027年6月の稼働開始に向けて準備中です(設備投資額29億円、生産能力は売上50億円規模)。

2027年3月期 業績予想

2027年3月期は売上高84,500百万円(前期比7.3%増)、営業利益20,550百万円(同10.5%増)、経常利益20,610百万円(同10.0%増)、当期純利益13,810百万円(同10.0%増)を予想しています。設備投資は工場設備の更新・取得をメインに40億円(うち宮古島新工場の投資額は15億円)、インバウンド売上(国際線ターミナル売上)は日中関係悪化による影響が当面続く想定のもと、主要国際線ターミナルでの対策強化を図り前年比7.5%増の115億円を予定。出退店はルミネ大宮(4月出店済み)、那覇空港、大丸福岡天神、新宿伊勢丹、東京駅、箱根(路面店)など計7店舗の出店と1店舗の退店を予定しています。連結範囲では、2026年4月にケイシイシイの100%子会社「株式会社箱根ときのみ」を設立し、報告セグメント名称を「ケイシイシイグループ」に変更しました。セグメント別予想は、シュクレイグループ39,700百万円・営業利益7,760百万円、ケイシイシイグループ24,800百万円・同5,350百万円、寿製菓グループ17,550百万円・同4,267百万円、販売子会社8,310百万円・同1,198百万円、その他700百万円・同28百万円です。

項目27年3月期(予想)26年3月期(実績)増減額増減率
売上高84,500百万円78,781百万円5,718百万円7.3%
売上総利益52,520百万円48,388百万円4,131百万円8.5%
販売管理費31,970百万円29,789百万円2,180百万円7.3%
営業利益20,550百万円18,598百万円1,951百万円10.5%
経常利益20,610百万円18,733百万円1,876百万円10.0%
当期純利益13,810百万円12,557百万円1,252百万円10.0%
EPS89.42円81.32円8.10円10.0%
1株当たり配当金35.00円35.00円
設備投資4,000百万円2,570百万円1,429百万円55.6%
減価償却費1,750百万円1,691百万円58百万円3.5%
2027年3月期 業績予想(対前期)の一覧表
出典:寿スピリッツ 2026年3月期 決算説明会資料 P.30

株主還元

配当方針は、長期にわたり安定して利益還元ができるよう、内部留保、業績水準ならびに配当性向等を総合的に勘案し、利益還元に努めることを基本方針としています。2026年3月期から2030年3月期の株主還元については、総還元性向50%以上を意識し、利益成長に応じた増配と機動的な自己株式取得を実施する方針です。2027年3月期の1株当たり配当金予想は35.00円(2026年3月期も35.00円)。キャッシュアロケーション方針(26年3月期から30年3月期の5年間)では、創出するキャッシュを更なる成長投資・株主還元に投入し、更なる収益性の向上により高ROE経営を推進するとしており、成長投資は工場投資(既存工場の維持、更新含む)、出店投資やM&A等による新たな成長投資、現預金は売上の30%程度を目安に手元流動性を確保するとしています。なお2026年3月31日現在の発行済株式総数は155,658,402株、株主数は93,272名(前期末比35,971名増)です。

株主還元の方針と1株当たり配当金の推移
出典:寿スピリッツ 2026年3月期 決算説明会資料 P.56

中長期の経営目標とトピック

中長期の経営目標「Value Up Vision 2030」では、経営理念を拠り所に、従業員一人ひとりが当事者意識をもって経営に参画する「全員参画による超現場主義経営」の徹底実践により人的資本経営を推進するとしています。重点対策は「商品力、売場力、販売力のValue Up」「インバウンド対策のValue Up」「人財力のValue Up」の3点。目標指標は、2030年3月期の経常利益率30%、同経常利益350億円、5ヵ年の平均売上成長率10%、ROE30%以上です。資本コストや株価を意識した経営への対応では、株主資本コストをCAPMで算出し概ね6%程度(26/3期5.99%)と認識しており、ROEは24/3期35.1%、25/3期32.2%、26/3期28.5%と株主資本コストを大きく超えて推移していると説明しています。26/3期末のPBRは5.90倍、PERは22.51倍。ESGでは、2024年6月にマテリアリティ(重要課題)を特定し、2025年11月発行の統合報告書2025では日本語版に加えて英語版を公開しました。

※本記事は寿スピリッツが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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