※本記事は山崎製パンが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
山崎製パンは2026年2月17日、2025年12月期の決算説明会資料を公表した。連結売上高は13,114億円(前期比105.4%)、営業利益は611億円(同117.9%)となり、3期連続で連結・単体ともに最高益を更新した。物価上昇でお客様の節約志向が強まる中、新規技術を活用した品質向上とニーズを捉えた2極化・3極化戦略の徹底が業績を牽引したとしている。
連結業績(2025年12月期 実績)
連結売上高は13,114億円(前期差669億円)、営業利益611億円(前期差93億円)、経常利益643億円(前期差80億円)、親会社株主に帰属する当期純利益409億円(前期差49億円)で、営業利益は連結・単体ともに計画を上回った(連結営業利益の予想比103.6%)。単体は売上高8,912億円(前期比104.0%)、営業利益373億円(同107.8%)、経常利益422億円(同105.2%)、当期純利益301億円(同102.0%)。デイリーヤマザキを除くヤマザキパン本体は317億円の増収となった。連結売上高経常利益率は4.9%(前期4.5%)、ROEは9.4%(前期8.9%)。
| 項目(連結) | 当期実績 | 前期比 | 前期差 | 予想比 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 13,114億円 | 105.4% | 669億円 | 100.6% |
| 営業利益 | 611億円 | 117.9% | 93億円 | 103.6% |
| 経常利益 | 643億円 | 114.2% | 80億円 | 104.6% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 409億円 | 113.5% | 49億円 | 104.9% |

事業別売上高の状況
食品事業の売上高は1,215,940百万円(増減率5.4%)。部門別では、食パンが118,287百万円(同3.7%)、菓子パンが484,674百万円(同4.3%)、和菓子が81,333百万円(同6.1%)、洋菓子が163,209百万円(同3.8%)、調理パン・米飯類が173,179百万円(同9.6%)、製菓・米菓・その他が195,256百万円(同6.9%)。流通事業は79,790百万円(同4.7%)、その他事業は15,699百万円(同6.2%)だった。食パンでは品質改善が寄与し「ロイヤルブレッド」が単体売上高342億円(前期比108.2%)と伸長。菓子パンは2極化・3極化戦略が奏功し、単体市販用菓子パンの平均単価が2.8%上昇、数量が0.5%増加した。デイリーヤマザキ事業は営業総収入834億円(前期比104.5%)、営業利益△9億円(前期差4億円)で、既存店売上高は前期比102.4%だった。
| 事業・部門 | 売上高(百万円) | 増減額(百万円) | 増減率(%) |
|---|---|---|---|
| 食品事業 | 1,215,940 | 62,435 | 5.4 |
| 食パン | 118,287 | 4,199 | 3.7 |
| 菓子パン | 484,674 | 19,829 | 4.3 |
| 和菓子 | 81,333 | 4,705 | 6.1 |
| 洋菓子 | 163,209 | 5,957 | 3.8 |
| 調理パン・米飯類 | 173,179 | 15,156 | 9.6 |
| 製菓・米菓・その他 | 195,256 | 12,585 | 6.9 |
| 流通事業 | 79,790 | 3,590 | 4.7 |
| その他事業 | 15,699 | 916 | 6.2 |
| 合計 | 1,311,430 | 66,942 | 5.4 |

主要子会社・海外事業
子会社は好調で、主要子会社は各社増益となった。2025年12月期の営業利益は、不二家(連結)2,840百万円(増減額542百万円)、サンデリカ4,265百万円(同1,558百万円)、YKベーキングカンパニー(連結)1,052百万円(同876百万円)、ヤマザキビスケット3,339百万円(同1,007百万円)、東ハト1,672百万円(同22百万円)、ヴィ・ド・フランス1,350百万円(同362百万円)。このほか米国3社で4億円、アジア5社で8億円の増益要因があった。海外事業は前期に続き大幅増益で、2025年5月にヤマザキパン生産部門の中に「海外事業生産部」を設置し、米国、インドネシアを中心に業績改善を進めている。
2026年12月期 通期予想
2026年12月期の連結業績予想は、売上高1兆3,380億円(前期比102.0%)、営業利益640億円(同104.7%)、経常利益670億円(同104.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益425億円(同103.9%)。単体は売上高9,070億円(同101.8%)、営業利益385億円(同103.3%)を計画する。連結売上高経常利益率は5.0%を見込む。今期も「ダブルソフト」で培った新しい技術を活用し、食パン、菓子パン、和菓子、洋菓子、冷凍生地の各部門がさらなる品質向上に取り組むとしている。
| 項目(連結) | 2026年12月期予想 | 前期比 | 前期差 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 1兆3,380億円 | 102.0% | 266億円 |
| 営業利益 | 640億円 | 104.7% | 29億円 |
| 経常利益 | 670億円 | 104.2% | 27億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 425億円 | 103.9% | 16億円 |

株主還元・目標とする経営指標
2025年12月期の配当は1株につき60円を株主総会に付議する(対前期15円の増配、3期連続増配)。2026年12月期の配当予想も1株につき60円とする。連結配当性向30%を目標に安定した配当を継続することを基本方針とし、今後も収益の向上を通じて増配をめざすとともに、自己株式の取得についても資本効率の向上を目指し機動的に行うとしている。自己株式の取得は2025年2月に132万株・36億円を実施した。経営指標では、2025年12月期は連結経常利益率4.9%、連結ROE9.4%と目標(連結経常利益4%、連結ROE7%)を上回った。今後は連結経常利益率4%以上の達成を経営目標とするとともに、連結ROE10%以上の達成を経営指標として効率的な事業経営に取り組む。
| 年度 | 一株当たり配当額(円) |
|---|---|
| 2021年 | 22 |
| 2022年 | 22 |
| 2023年 | 25 |
| 2024年 | 45 |
| 2025年(株主総会付議) | 60 |
| 2026年(予想) | 60 |

※本記事は山崎製パンが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。