※本記事は鈴茂器工が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
鈴茂器工は2026年3月期の連結業績で、売上高15,864百万円(前期比+1.9%)、営業利益1,009百万円(同△46.6%)、経常利益1,043百万円(同△46.4%)、当期純利益602百万円(同△58.8%)となった。国内は大手チェーン店の入替需要一巡等により減収となった一方、海外は北米の大型案件進捗や東アジアでの日系企業進出により大幅な増収となった。利益面では、中期経営計画「Next 2028」に基づく人的投資や新工場稼働に向けた諸費用、資本業務提携解消に伴う想定外のコストなどにより販管費が増加し、大きく減益となった。
連結業績(当期 実績)
連結売上高は前期比+1.9%の15,864百万円で増収を確保したが、売上原価の増加により売上総利益は7,590百万円(前期比△3.5%、利益率47.8%)に縮小した。加えて人件費・支払手数料・荷造運送費等を中心に販管費が607百万円(+10.2%)増加した結果、営業利益は1,009百万円(前期比△46.6%、利益率6.4%)、経常利益は1,043百万円(同△46.4%)、当期純利益は602百万円(同△58.8%)と大幅な減益となった。
| 項目 | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 15,568百万円 | 15,864百万円 | +1.9% |
| 売上原価 | 7,703百万円 | 8,273百万円 | +7.4% |
| 売上総利益(利益率) | 7,864百万円(50.5%) | 7,590百万円(47.8%) | △3.5% |
| 販管費(販管費率) | 5,974百万円(38.4%) | 6,581百万円(41.5%) | +10.2% |
| 営業利益(利益率) | 1,890百万円(12.1%) | 1,009百万円(6.4%) | △46.6% |
| 経常利益(利益率) | 1,947百万円(12.5%) | 1,043百万円(6.6%) | △46.4% |
| 当期純利益(利益率) | 1,462百万円(9.4%) | 602百万円(3.8%) | △58.8% |
国内・海外売上高の状況
国内売上高は10,033百万円(前期比△5.4%)。ご飯盛付けロボットFuwaricaの新規顧客開拓は進捗したものの、寿司業態やレストラン・食堂業態における大手チェーン店の入替需要の一巡、スーパーマーケット業態における増設需要の減少等により減収となった。前期4Qから続くコメ価格高騰による事業者の設備投資計画の延期等の影響は下期にかけてやや回復した。海外売上高は5,831百万円(前期比+17.5%)。北米では大型案件の一部で進捗の遅れがあったものの4Qでほぼ完了し売上高に寄与したほか、東アジアで日系回転寿司チェーンを中心とした出店増、東南アジアでも日系企業の進出増加により伸長した。
| 区分 | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 国内 | 10,605百万円 | 10,033百万円 | △5.4% |
| 海外 | 4,962百万円 | 5,831百万円 | +17.5% |

国内 業態別売上高の構成
2026年3月期の国内自社機売上高の業態別構成比は、スーパーマーケットが29.6%と最も高く、次いでレストラン・食堂21.1%、寿司20.3%、工場10.0%、ホテル・旅館・給食9.1%、テイクアウト・宅配専門店8.4%、その他1.4%となっている。
| 業態 | 2026年3月期 構成比 |
|---|---|
| スーパーマーケット | 29.6% |
| レストラン・食堂 | 21.1% |
| 寿司 | 20.3% |
| 工場 | 10.0% |
| ホテル・旅館・給食 | 9.1% |
| テイクアウト・宅配専門店 | 8.4% |
| その他 | 1.4% |

海外 地域別売上高の構成
2026年3月期の海外売上高の地域別構成比は、北米が42.6%と最大で、東アジア23.7%、欧州14.8%、東南アジア11.6%、その他7.3%となっている。地域別動向としては、北米で機械化・省人化需要が高水準で推移し大型案件が寄与したほか、東アジアは日系回転寿司チェーンの出店増、東南アジアも日系企業の進出増加により売上高が伸長した。欧州は販売店再編による施策の効果発現が今期以降に見込まれている。
| 地域 | 2026年3月期 構成比 |
|---|---|
| 北米 | 42.6% |
| 東アジア | 23.7% |
| 欧州 | 14.8% |
| 東南アジア | 11.6% |
| その他 | 7.3% |

営業利益の減益要因
営業利益は前期比880百万円減少し1,009百万円となった。要因は売上総利益の悪化影響が273百万円、販管費の増加影響が607百万円で、その内訳は人件費166百万円、支払手数料272百万円、荷造運送費83百万円、開発研究費43百万円、修繕費23百万円、その他17百万円の増加等となっている。背景には、中期経営計画「Next 2028」で掲げた事業基盤構築に伴う人員増強・人事制度の改定等による人的投資を中心とした先行投資、新工場稼働に向けた諸費用、資本業務提携解消に伴う想定外のコストの発生などがある。

財務体質(連結貸借対照表)
連結貸借対照表では、総資産は19,101百万円(前期比△1.9%)となった。現金及び預金は2,973百万円(同△46.9%)に減少する一方、有形固定資産は8,609百万円(同+22.5%)に増加した。負債合計は6,144百万円(同+75.4%)に増加し、純資産合計は12,956百万円(同△18.9%)、株主資本は12,409百万円(同△19.5%)となった。
※本記事は鈴茂器工が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。