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スーパーバッグ、2026年3月期は増収も価格転嫁遅れで減益 自己資本比率は40.3%に上昇

決算サマリー 2026.08.12
スーパーバッグ、2026年3月期は増収も価格転嫁遅れで減益 自己資本比率は40.3%に上昇

※本記事はスーパーバッグが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

スーパーバッグの2026年3月期(2025年4月~2026年3月)連結決算は、売上高281.6億円(前年同期比+5.8億円)と増収を確保した一方、営業利益は7.5億円(同△1.4億円)にとどまり減益となった。個人消費の回復で来店型店舗の包装需要は高まったものの、地政学リスクに起因するコスト上昇や消費マインド低下への懸念が残る中、主力の宅配袋・紙器は堅調ながら一部取引先からの受注減少で売上の伸びは鈍化した。もっともイベント品のスポット受注を獲得したことで増収着地となった。生産設備の整備・メンテナンス実施による工場利益の低下に加え、コスト増加に対する価格転嫁が遅れたことが減益要因となった。

目次

連結業績(当期 実績)

売上高は28,162百万円(前期27,579百万円、+2.1%)と4期連続の増収。一方、売上総利益は生産設備の整備・メンテナンスによる工場利益低下とコスト上昇への価格転嫁遅れにより悪化し、5,467百万円(前期5,504百万円、△0.7%)となった。販売管理費は貸倒引当金繰入や税金コストなどが減少した一方、人件費・物流費の増加が利益を圧迫し4,709百万円(前期4,602百万円、+2.3%)に増加。この結果、営業利益は758百万円(前期901百万円、△15.9%)、経常利益は828百万円(前期1,022百万円、△19.0%)といずれも減益となった。親会社株主に帰属する当期純利益は800百万円(前期976百万円、△18.0%)。なお当期は在外子会社の清算に伴い、特別利益として為替換算調整勘定取崩益1.5億円を計上している。

項目当期実績前期実績増減額増減率
売上高28,16227,579+583+2.1%
売上総利益5,4675,504△36△0.7%
販売管理費4,7094,602+106+2.3%
営業利益758901△143△15.9%
経常利益8281,022△193△19.0%
親会社株主に帰属する当期純利益800976△175△18.0%

セグメント別の状況

事業セグメントは紙製品事業、化成品事業、その他事業の3区分。売上高構成比は紙製品事業54.2%(前年同期55.3%)、化成品事業20.4%(同20.6%)、その他事業25.4%(同24.1%)。紙製品事業は紙器・テイクアウト包材やECサイト向け宅配包材の販売が堅調に推移した一方、一部取引先からの受注減少の影響で伸び率は鈍化し、人件費・原材料コストの増加と生産設備メンテナンスによる生産利益悪化、価格転嫁の遅れによりセグメント利益は減益となった。化成品事業は主要取引先(飲食店)のテイクアウト袋のシェア増加やドラッグストア・スーパーマーケット向けバイオ素材レジ袋の取扱増加、宅配用資材・ゴミ袋の新規受注獲得で増収、海外品調達先の多様化による調達コスト抑制で増益となった。その他事業はベンダー商品販売先の業容拡大の捕捉やイベント向けスポット販促品の受注獲得により増収・増益となった。

セグメント指標当期前期増減率
紙製品事業売上高15,24815,239+0.1%
化成品事業売上高5,7525,684+1.2%
その他事業売上高7,1616,655+7.6%
紙製品事業営業利益1,0851,266△14.2%
化成品事業営業利益169118+43.7%
その他事業営業利益207200+3.5%
連結セグメント業績(紙製品事業・化成品事業・その他事業の概況)
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.6

財務状況

取適法(旧下請法)対応に伴い下請事業者への支払サイトを短縮したことで現金預金・仕入債務が減少し、総資産は前期末比5.8%減の13,761百万円となった。負債は8,202百万円(前期末比△1,668百万円)に減少する一方、純資産は親会社株主に帰属する当期純利益800百万円の計上や退職給付に係る調整累計額の増加により5,559百万円(同+829百万円)に増加。この結果、自己資本比率は40.3%(前期末比+8.0%pt)に上昇した。

項目当期末前期末増減
資産13,76114,600△838
負債8,2029,870△1,668
純資産5,5594,730+829
自己資本比率40.3%32.3%+8.0%pt
連結業績推移(4期連続増収の売上高・営業利益率の推移)
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.8

通期業績予想

2026年5月15日公表の2027年3月期連結業績予想は、売上高29,000百万円(前期実績比+3.0%)、営業利益920百万円(同+21.3%)、経常利益980百万円(同+18.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益710百万円(同△11.3%)。主力の宅配袋・紙器を中心としたトータルパッケージの提案と拡販強化、中東情勢を踏まえた価格適正化の実施により、成長分野の拡販・営業力強化と販売価格適正化の実行で増収を見込む。段階利益については生産設備・環境・人材へのさらなる投資による生産利益・収益性の向上と、製造基盤の高度化による製造ロスの最小化を図るとしている。

項目2027年3月期予想2026年3月期実績増減率
売上高29,00028,162+3.0%
営業利益920758+21.3%
経常利益980828+18.3%
親会社株主に帰属する当期純利益710800△11.3%
2027年3月期 連結業績予想
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.15

株主還元

本資料に配当性向等の具体的な株主還元方針の記載はない。連結キャッシュ・フロー計算書によれば、当期の配当金の支払額は153百万円(前期132百万円)だった。

2026年3月期決算サマリー(経営環境・連結業績・財務状況)
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.3

※本記事はスーパーバッグが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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