※本記事は中央経済社ホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
中央経済社ホールディングスが公表した2025年9月期の連結業績は、売上高3,256百万円(前期比5.0%増)、営業利益234百万円(同96.2%増)、経常利益254百万円(同99.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益245百万円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失172百万円)となった。1株当たり年間配当金は13円(前期は10円)である。2026年9月期は売上高3,090百万円(同5.1%減)、営業利益100百万円(同57.4%減)と減収減益を見込む。
連結業績(2025年9月期 実績)
短信によれば、同社グループの事業領域である出版業界は、長期的に続く市場規模縮小や増大する輸送コストへの対策として業界全体でさまざまな取組みがなされているものの、本格的な回復には至っていない。こうした中で同社グループは、読者ニーズを的確に捉えた企画立案、物価高に対応した価格設定やマーケティング、既刊本の販売強化と返品減少対策などを主要なテーマに活動し、好評既刊書籍の売上を伸ばした。また、サブスクリプション・サービスへの電子データ提供が引き続き伸長したほか、当期から運用が始まった、著作権の円滑な利用を図るために導入された新制度による一時的な収益があった。加えて、投資有価証券として保有する上場有価証券1銘柄の一部売却を開始したことにより、特別利益を計上した。1株当たり当期純利益は63円35銭(前期は△45円34銭)、自己資本当期純利益率は5.8%(同△4.1%)である。
| 項目 | 2025年9月期 | 2024年9月期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 3,256百万円 | 3,100百万円 | 5.0%増 |
| 営業利益 | 234百万円 | 119百万円 | 96.2%増 |
| 経常利益 | 254百万円 | 127百万円 | 99.9%増 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 245百万円 | △172百万円 | - |
事業別の状況
出版事業は増収増益となった。会計分野では、2027年4月開始年度から上場企業に強制適用される新リース会計基準に関する解説書を機動的に投入し、いずれも好評を博しているとしている。このほか、経営・経済、税務、法律、企業実務、資格試験、生活実用の各分野や雑誌、オンラインでの発信・セミナー開催などに取り組んだ。専門雑誌を中心とする広告宣伝の請負代理が主である出版付帯事業は、広告媒体が多様化し紙媒体への広告が大幅に減少する中で、いくつかの新規顧客を開拓し、増収となったうえ、前期の営業損失から営業利益に転じた。
財政状態とキャッシュ・フロー
2025年9月期末の資産合計は、前期末に比べ263百万円増加し6,085百万円となった。短信によれば、流動資産は金銭の信託や現金及び預金の増加などにより310百万円増加し、固定資産は建物及び構築物や投資有価証券の減少などにより46百万円減少した。負債合計は62百万円増加し1,731百万円、純資産は利益剰余金の増加などにより200百万円増加し4,353百万円となった。自己資本比率は71.5%(前期末は71.3%)である。キャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが365百万円(前期は414百万円)、投資活動によるキャッシュ・フローが57百万円、財務活動によるキャッシュ・フローが配当金の支払額や長期借入金の返済による支出により△67百万円となり、現金及び現金同等物の期末残高は2,123百万円(前期末は1,752百万円)となった。
※決算短信の表紙と本文で現金及び現金同等物の期末残高の記載が異なっており(表紙: 2,123百万円、本文: 2,107百万円(連結キャッシュ・フロー計算書: 2,107,732千円))、原本に誤植の可能性があります。本記事は表紙の値を採用しています。
| 項目 | 2025年9月期 | 2024年9月期 |
|---|---|---|
| 総資産 | 6,085百万円 | 5,822百万円 |
| 純資産 | 4,353百万円 | 4,153百万円 |
| 自己資本比率 | 71.5% | 71.3% |
| 1株当たり純資産 | 1,124円31銭 | 1,072円58銭 |
配当
2025年9月期の1株当たり年間配当金は13円(期末13円)で、前期の10円から増加した。配当金総額は54百万円、連結配当性向は20.5%である。2026年9月期も年間13円を予想している。
| 項目 | 2025年9月期(実績) | 2026年9月期(予想) |
|---|---|---|
| 1株当たり年間配当金 | 13円00銭 | 13円00銭 |
| 配当性向(連結) | 20.5% | 40.0% |
2026年9月期の業績予想
短信は、わが国出版市場の長期縮小傾向には歯止めがかかっておらず、引き続き厳しい経営環境が続くとの認識を示している。同社グループは来期も積極的な出版活動を行うとする一方、同社の得意とする各分野において大きな制度改正等が見込まれていないことから、短期間に売上を大きく伸ばすことは難しく、資材や運送費等の値上げなど製作や販売にかかるコスト負担が一層重くなると想定し、減収と減益を見込んでいる。2026年9月期の連結業績予想は、売上高3,090百万円(前期比5.1%減)、営業利益100百万円(同57.4%減)、経常利益110百万円(同56.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益126百万円(同48.6%減)で、1株当たり当期純利益は32円54銭を見込む。
| 項目 | 2026年9月期(予想) | 増減率 |
|---|---|---|
| 売上高 | 3,090百万円 | 5.1%減 |
| 営業利益 | 100百万円 | 57.4%減 |
| 経常利益 | 110百万円 | 56.8%減 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 126百万円 | 48.6%減 |
なお、継続企業の前提に関する注記および重要な後発事象について、短信はいずれも「該当事項はありません」としている。
本記事は中央経済社ホールディングスが公表した2025年9月期決算短信をもとに作成しています。決算短信は監査法人の監査対象外です。
※本記事は中央経済社ホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。