※本記事はダイイチが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
北海道でスーパーマーケットを展開するダイイチの2025年9月期決算は、売上高58,570百万円(前期比13.0%増)と出店が寄与した一方、営業利益1,308百万円(同31.7%減)、経常利益1,287百万円(同34.2%減)、当期純利益979百万円(同31.3%減)と、出店費用及び人件費等の増加などにより減益となった。年間配当は36円(前期30円)とし、2026年9月期は売上高61,500百万円、当期純利益1,200百万円の増収増益と、年間配当40円を見込んでいる。
業績(2025年9月期 実績)
短信によると、スーパーマーケット業界では食料品価格の高騰が続き、顧客の「節約志向」「買い控え傾向」がより顕著になったほか、人件費や各種経費の増加、新たな競合の道内進出や既存競合先の低価格ビジネスモデルへの転換など競争も激化し、経営環境は厳しさを増した。
同社は中期経営計画の2年目として出店戦略を推進し、2024年11月に千歳市に「千歳店」、2025年3月に株式会社イトーヨーカ堂のアリオ札幌店の食品販売部門を継承した店舗をオープンした。現中期経営計画中の出店は計4カ店となり、計画で掲げた3カ店の目標を2年目で上回った。2025年9月末時点の店舗数は26カ店。売上総利益率は25.3%(前期比0.3ポイント低下)、販売費及び一般管理費の売上高に対する比率は24.1%(同1.1ポイント上昇)だった。1株当たり当期純利益は86.85円(前期125.23円)。
| 項目 | 2025年9月期 | 2024年9月期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 58,570百万円 | 51,827百万円 | 13.0%増 |
| 営業利益 | 1,308百万円 | 1,914百万円 | 31.7%減 |
| 経常利益 | 1,287百万円 | 1,958百万円 | 34.2%減 |
| 当期純利益 | 979百万円 | 1,424百万円 | 31.3%減 |
地域別の状況
地域別売上高は帯広・旭川・札幌の3ブロックで開示されており、いずれも前期を上回った。アリオ札幌店は月間売上高で全店1位を争う基幹店の1つとなっているほか、2024年9月にオープンした稲田店も、入居する商業施設が2025年7月に全館での営業を開始した相乗効果で売上高が伸長した。商品面では「即食商品」の拡充や「セブンプレミアム商品」の拡販に努め、随意契約による政府備蓄米の取扱いも行った。移動スーパー「とくし丸」は2025年9月に20台目が稼働を開始した。
財政状態・キャッシュ・フロー
当事業年度末の資産は前事業年度末に比べ1,137百万円増加の27,338百万円となった。リース資産や建物の増加などにより有形固定資産が増加した。負債は前事業年度末に比べ772百万円増加の10,124百万円。純資産は前事業年度末に比べ365百万円増加の17,214百万円で、当期純利益979百万円の計上、剰余金の配当542百万円、自己株式の取得124百万円などによるもの。自己資本比率は63.0%(前期末64.3%)となった。
| 項目 | 2025年9月期 | 2024年9月期 |
|---|---|---|
| 総資産 | 27,338百万円 | 26,200百万円 |
| 純資産 | 17,214百万円 | 16,849百万円 |
| 自己資本比率 | 63.0% | 64.3% |
| 1株当たり純資産 | 1,532.61円 | 1,490.09円 |
営業活動によるキャッシュ・フローは1,703百万円の収入(前期比26.2%減)で、税引前当期純利益が減少したこと等が減少要因。投資活動によるキャッシュ・フローは新店出店に伴う有形固定資産の取得などにより976百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは配当金の支払や自己株式の取得などにより1,020百万円の支出となった。現金及び現金同等物の期末残高は前事業年度末から294百万円減少し、7,011百万円となった。
株主還元
2025年9月期の年間配当金は中間18円・期末18円の36円(前期は期末のみ30円)で、配当性向は41.4%。2026年9月期は中間20円・期末20円の年間40円(予想配当性向37.4%)を予定している。
| 項目 | 2025年9月期(実績) | 2026年9月期(予想) |
|---|---|---|
| 1株当たり年間配当金 | 36.00円 | 40.00円 |
| 配当性向 | 41.4% | 37.4% |
2026年9月期の業績予想
2026年9月期の業績予想は、売上高61,500百万円(前期比5.0%増)、営業利益1,680百万円(同28.4%増)、経常利益1,630百万円(同26.6%増)、当期純利益1,200百万円(同22.5%増)。短信では、2025年9月期までにオープンした新店の本格稼働などにより増収増益を見込むとしている。一方で、物価の高止まりによる節約志向や企業間競争の激化、人件費や水道光熱費などの各種経費の更なる増加が見込まれ、厳しい経営環境が継続すると予想している。中期経営計画の最終年度として、直近出店店舗の体質強化、競合店対策・既存店活性化、新規出店計画推進などを重点項目に掲げる。
| 項目 | 2026年9月期(予想) | 増減率 |
|---|---|---|
| 売上高 | 61,500百万円 | 5.0%増 |
| 営業利益 | 1,680百万円 | 28.4%増 |
| 経常利益 | 1,630百万円 | 26.6%増 |
| 当期純利益 | 1,200百万円 | 22.5%増 |
| 1株当たり当期純利益 | 106.84円 | - |
本記事はダイイチが公表した2025年9月期決算短信をもとに作成しています。決算短信は監査法人の監査対象外です。
※本記事はダイイチが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。