※本記事は高田機工が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
橋梁・鉄構メーカーの高田機工の2026年3月期は、売上高14,306百万円(前期比22.5%減)、営業損失440百万円(前期は営業利益235百万円)、経常損失301百万円(前期は経常利益360百万円)、当期純損失535百万円(前期は当期純利益343百万円)となった。前々事業年度以降の発注量減少の影響により充分な仕事量を確保できなかった。受注高は15,316百万円(同8.3%増)と前期を上回った。年間配当金は下限配当に基づき1株当たり50円とし、2027年3月期も50円を予定している。
業績(2026年3月期 実績)
業界では、橋梁事業、鉄構事業ともに低調に推移した前々事業年度以降、需要に回復が見られず、厳しい受注環境が継続した。特に新設鋼橋の発注量は前事業年度から更に減少し、受注競争は一段と厳しいものとなった。鉄構事業では首都圏再開発案件や半導体関連の設備投資など大型案件が数多く計画されているものの、建設コストの高止まりの影響で中断・延期の動きもある。
橋梁事業、鉄構事業ともに売上高は前期を下回った。一方、受注面では、橋梁事業で複数の大規模工事を受注し、わずかながら前事業年度を上回る受注高を確保した。鉄構事業では目標案件の契約が次年度以降にずれ込んだものの、前事業年度実績を上回った。両事業とも目標は未達となった。両事業を合計した受注高は15,316百万円(前期比8.3%増)、受注残高は18,967百万円(同5.6%増)となった。
| 項目 | 2026年3月期 | 2025年3月期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 14,306百万円 | 18,455百万円 | 22.5%減 |
| 営業利益 | △440百万円 | 235百万円 | - |
| 経常利益 | △301百万円 | 360百万円 | - |
| 当期純利益 | △535百万円 | 343百万円 | - |
財政状態
当事業年度末の総資産は28,871百万円となり、前事業年度末に比べ2,257百万円減少した。売上債権の減少により流動資産が4,423百万円減少した一方、株価上昇による投資有価証券の増加などで投資その他の資産は1,847百万円増加した。負債は短期借入金と仕入債務の減少により流動負債が3,469百万円減少した。純資産は、利益剰余金が減少した一方でその他有価証券評価差額金が増加し、前事業年度末に比べ450百万円増加の20,931百万円となった。自己資本比率は72.5%となった。
| 項目 | 2026年3月期 | 2025年3月期 |
|---|---|---|
| 総資産 | 28,871百万円 | 31,129百万円 |
| 純資産 | 20,931百万円 | 20,481百万円 |
| 自己資本比率 | 72.5% | 65.8% |
| 1株当たり純資産 | 3,591円62銭 | 3,552円83銭 |
営業活動によるキャッシュ・フローは、売上債権の減少を主因に3,587百万円の獲得(前期は547百万円の使用)となった。投資活動によるキャッシュ・フローは有形・無形固定資産の取得により701百万円の使用、財務活動によるキャッシュ・フローは短期借入金の返済と配当金の支払いにより2,788百万円の使用となった。現金及び現金同等物は前事業年度末より97百万円増加し2,385百万円となった。
株主還元
同社は下限配当を設定しており、2026年3月期の年間配当金は中間配当25円、期末配当25円の1株当たり50円(配当金総額290百万円)とした。当期純損失の計上により配当性向は算出されていない。2027年3月期も年間50円(中間25円、期末25円、配当性向132.5%)を予定している。同社は2024年10月1日付で普通株式1株につき3株の株式分割を実施しており、株式分割を反映しない場合の2026年3月期の年間配当金は150円となる。
| 項目 | 2026年3月期(実績) | 2027年3月期(予想) |
|---|---|---|
| 1株当たり年間配当金 | 50円 | 50円 |
| 配当性向 | - | 132.5% |
2027年3月期の業績予想と中期経営計画
橋梁事業における新設鋼橋の事業環境が低迷を続け、策定時の予想と大きく乖離したことから、同社は2024年5月に開示した「中期経営計画2024」の数値目標を下方修正し、あわせて長期ビジョン「VISION2035」を策定した。新設鋼橋の発注量が2024年3月期から2026年3月期にかけて3年連続で大きく減少した影響で、2026年3月期末の受注残高は200億円に届かない水準となっている。2027年3月期の最重要課題を赤字決算からの脱却と位置づけ、売上高14,500百万円、営業利益220百万円、当期純利益220百万円を予想している。なお、第2四半期累計期間は営業損失340百万円、当期純損失320百万円を予想している。
| 項目 | 2027年3月期(予想) | 増減率 |
|---|---|---|
| 売上高 | 14,500百万円 | 1.4%増 |
| 営業利益 | 220百万円 | - |
| 経常利益 | 320百万円 | - |
| 当期純利益 | 220百万円 | - |
本記事は高田機工が公表した2026年3月期決算短信をもとに作成しています。決算短信は監査法人の監査対象外です。
※本記事は高田機工が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。