イサム塗料

イサム塗料、2026年3月期は営業利益45.9%増の915百万円 売上高は3.0%増の8,403百万円 次期業績・配当予想は中東情勢の影響で未定

決算サマリー 2026.09.29
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※本記事はイサム塗料が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

イサム塗料が公表した2026年3月期(2025年4月1日~2026年3月31日)決算短信によると、売上高は8,403百万円(前期比3.0%増)、営業利益は915百万円(同45.9%増)、経常利益は1,077百万円(同40.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は755百万円(同37.6%増)となり、増収増益となった。年間配当金は50円で前期と同額。2027年3月期の業績予想と配当予想は、中東情勢の影響により合理的な見積りが困難として未定としている。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

短信によると、当期の国内経済は米国の通商政策の影響が残るものの企業収益に改善の動きがみられ、景気全体は緩やかに回復した。一方で、中東情勢による原油の供給不安、原材料等の供給不安やエネルギー価格の高止まり、物価上昇の継続による消費マインドの下振れなどが懸念され、予断を許さない状況が続いた。同社グループは、自動車補修用市場でのシェア拡大に向けて環境対応型塗料や高機能性塗料で販路拡大に注力するとともに、大型車両分野や工業用分野などの新規市場開拓、建築用塗料の受注拡大に取り組んだ。また、原材料価格、エネルギーコスト、人件費等の上昇分を吸収すべく、人材確保・育成や業務効率化に注力した。

販売面では、価格改定の効果により収益性が改善した。さらに期末にかけて、中東情勢の不安等によりシンナー類をはじめとする一部製品で生じた買い込み需要に可能な限り対応したことで、増収効果が生じたとしている。

項目2026年3月期2025年3月期増減率
売上高8,403百万円8,157百万円3.0%増
営業利益915百万円628百万円45.9%増
経常利益1,077百万円767百万円40.5%増
親会社株主に帰属する当期純利益755百万円549百万円37.6%増

1株当たり当期純利益は396円34銭(前期は288円00銭)、自己資本当期純利益率は4.3%(同3.2%)、売上高営業利益率は10.9%(同7.7%)である。

事業別の状況

主力の塗料事業は増収増益となった。自動車補修用塗料分野では、1液ベースコート「ハイアートNext」やハイソリッドクリヤー「アクセルクリヤー」シリーズで市場占有率の維持を図るとともに、水性1液ベースコート塗料「アクアスDRY」「CRONOS HD」で主力ユーザーへの普及促進や新規ユーザー獲得に注力した。大型車両分野は堅調に推移した。建築用塗料分野では主力の「ネオシリカ」シリーズに加え、内装用光触媒塗料「エアフレッシュ」や滑り止めの「スキッドガードシリーズ」などを展開した。エアゾール分野では、工業用向けの補修用スプレー「エアラッカーエコ」や、DIY分野の「エアーウレタン」「キャンデーカラー」が堅調に推移した。その他の事業も増収増益となった。

財政状態とキャッシュ・フロー

当期末の資産は、前期末に比べ998百万円増加して21,886百万円となった。有価証券、現金及び預金、電子記録債権、売掛金などが増加した一方、投資有価証券、受取手形、商品及び製品などが減少した。純資産は前期末に比べ839百万円増加して18,479百万円となった。利益剰余金とその他有価証券評価差額金の増加が主な要因である。自己資本比率は前期と変わらず82.5%、1株当たり純資産は9,475円37銭となった。

項目2026年3月期2025年3月期
総資産21,886百万円20,887百万円
純資産18,479百万円17,640百万円
自己資本比率82.5%82.5%
1株当たり純資産9,475.37円9,037.75円

キャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが988百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが188百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが112百万円の支出となり、現金及び現金同等物の期末残高は4,161百万円となった。短信は、営業活動では税金等調整前当期純利益の計上に対し法人税等の支払いや売上債権の増加、仕入債務の減少があったこと、投資活動では有価証券・投資有価証券の売却及び償還や定期預金の払戻による収入に対し投資有価証券の取得や定期預金の預入による支出があったこと、財務活動では配当金の支払いを主な要因として挙げている。

配当

2026年3月期の年間配当金は中間25円、期末25円の合計50円で、前期と同額となった。配当金総額は95百万円、配当性向は12.6%である。2027年3月期の配当予想は、現時点では未定としている。

項目2026年3月期(実績)2027年3月期(予想)
1株当たり年間配当金50.00円未定

今後の見通し

2027年3月期の連結業績予想について、短信は中東情勢の影響により現時点では業績の合理的な見積りが困難なため未定とし、算定が可能となった時点で速やかに公表するとしている。今後の経済の見通しについては、2026年3月からの買い込み需要の反動が懸念されるほか、中東情勢による原油等の供給不安、ウクライナ情勢の長期化やエネルギー価格の動向、物流・運送業界をとりまく2024年問題の更なる顕在化、米国の政策動向の影響が見通せず、先行きは極めて不透明な状況であるとしている。同社グループは中東情勢を引き続き注視し、生産効率化・業務効率化に注力し、販売シェア・販売数量の維持に努めつつ不急のコストを抑えるなど、収益確保につなげるとしている。

継続企業の前提に関する注記および重要な後発事象について、短信はいずれも「該当事項はありません」としている。

本記事はイサム塗料が公表した2026年3月期決算短信をもとに作成しています。決算短信は監査法人の監査対象外です。

※本記事はイサム塗料が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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