オートバックスセブン

オートバックスセブン、2026年3月期は売上高が過去最高 コンシューマ事業が黒字転換

決算サマリー 2026.08.31
オートバックスセブン、2026年3月期は売上高が過去最高 コンシューマ事業が黒字転換

※本記事はオートバックスセブンが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

オートバックスセブンの2026年3月期(通期)は、連結売上高2,800億円(前期比+12.2%)と過去最高を更新し、中期経営計画の目標2,800億円を前倒しで達成した。営業利益137億円(同+13.8%)、経常利益146億円(同+16.9%)、親会社株主に帰属する当期純利益83億円(同+2.7%)といずれも増益で、すべての利益項目で計画を達成した。全セグメントで営業利益が増益となり、前期に営業赤字だったコンシューマ事業は黒字転換した。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

連結売上高は2,800億円(前期2,495億円、前期比+12.2%、計画2,760億円に対し計画比+1.5%)。売上総利益は1,001億円(前期883億円、前期比+13.3%)、売上総利益率は35.8%(前期35.4%)。販管費は863億円(前期762億円、前期比+13.2%)。営業利益は137億円(前期121億円、前期比+13.8%、計画135億円に対し計画比+2.2%)、営業利益率は4.9%(前期4.9%)。経常利益は146億円(前期125億円、前期比+16.9%、計画135億円に対し計画比+8.3%)。特別利益12億円(前期10億円、前期比+23.3%)、特別損失15億円(前期5億円、前期比+156.8%)を計上し、親会社株主に帰属する当期純利益は83億円(前期81億円、前期比+2.7%、計画82億円に対し計画比+1.9%)となった。

項目2026年3月期実績2025年3月期実績前期比
連結売上高2,800億円2,495億円+12.2%
売上総利益1,001億円883億円+13.3%
売上総利益率35.8%35.4%
販管費863億円762億円+13.2%
営業利益137億円121億円+13.8%
営業利益率4.9%4.9%
経常利益146億円125億円+16.9%
特別利益12億円10億円+23.3%
特別損失15億円5億円+156.8%
親会社株主に帰属する当期純利益83億円81億円+2.7%

セグメント別業績

オートバックス事業は総売上高2,063億63百万円(前期比+4.7%)、営業利益224億2百万円(同+1.6%)で増収増益。タイヤのラインアップ拡充や車両メンテナンス需要により国内小売が好調で、新規出店等による経費増を増収で吸収した。コンシューマ事業は総売上高528億38百万円(前期比+80.3%)、営業利益5億19百万円(前期は営業損失8億47百万円)で増収黒字転換。前期に子会社化したホンダディーラー、ビーライン、オトロンが通期で寄与したほか、Audi・BYDの正規ディーラーやオンラインストアも伸長した。ホールセール事業は総売上高335億11百万円(前期比▲5.7%)、営業利益9億41百万円(同+81.7%)で減収増益。日本から海外への輸出減少により減収となったが、中国でのタイヤ卸売拡大や組織改編による販管費抑制で増益。拡張事業は総売上高107億16百万円(前期比+17.7%)、営業利益7億64百万円(同+60.6%)で増収増益。新規出店や増改築により不動産収入が増加した。各報告セグメントに配分していない全社費用である「コーポレート」の営業利益は▲108億32百万円(前期▲100億70百万円)。

セグメント指標2026年3月期実績2025年3月期実績前期比
オートバックス事業総売上高206,363百万円197,100百万円+4.7%
オートバックス事業営業利益22,402百万円22,050百万円+1.6%
コンシューマ事業総売上高52,838百万円29,308百万円+80.3%
コンシューマ事業営業利益519百万円▲847百万円
ホールセール事業総売上高33,511百万円35,548百万円▲5.7%
ホールセール事業営業利益941百万円517百万円+81.7%
拡張事業総売上高10,716百万円9,108百万円+17.7%
拡張事業営業利益764百万円476百万円+60.6%
コーポレート営業利益▲10,832百万円▲10,070百万円
2026年3月期 報告セグメント情報 セグメント別業績
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.5

国内オートバックスチェンの既存店・店舗数の状況

国内オートバックスチェンの既存店(対象:国内オートバックスチェン全業態の売上高)は、売上高が前期比+2.2%、客数が前期比▲2.1%となった。なお、フランチャイズ(FC)店舗を含む国内店舗売上高(全業態)は3,059億円(前期比+3.3%)で、内訳はカー用品販売+サービス2,304億円(同+3.3%)、車販売451億円(同+2.4%、台数37,196台・同▲1.2%)、車検・整備257億円(同+6.0%、台数68.2万台・同+1.7%)、中古品・燃料45億円(同▲4.1%)。この全業態売上高はFC店舗を含む集計であり、セグメント別業績表の「オートバックス事業 総売上高」(自社計上ベース)とは集計範囲が異なる。店舗数(オートバックスセブングループ単体+子会社およびオートバックスフランチャイズチェン加盟法人の合計)は、国内計が2025年3月末の1,152店から2026年3月末は1,271店に、海外計が148店から149店にそれぞれ増加した。うちオートバックスカーズの加盟店舗数は415店(前期末比+21店)、指定店舗数(車検・整備)は444店(前期末比+1店)となった。

2026年3月期 国内オートバックスチェン全業態売上高
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.7

通期業績予想(2027年3月期)

2027年3月期の連結業績計画は、連結売上高3,000億円(前期比+7.1%)、売上総利益1,088億円(同+8.7%、売上総利益率36.3%)、販管費938億円(同+8.6%)、営業利益150億円(同+8.7%、営業利益率5.0%)、経常利益150億円(同+2.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益90億円(同+7.7%)を計画。ROEは7.0%、ROICは6.0%を見込む。上期は売上高1,417億円(同+10.0%)・営業利益54億円(同+6.2%)、下期は売上高1,583億円(同+4.7%)・営業利益96億円(同+10.2%)とする計画で、いずれも中東情勢など地政学リスクの長期化は本計画に織り込んでいない。セグメント別では、オートバックス事業が総売上高2,110億70百万円(同+2.3%)・営業利益230億90百万円(同+3.1%)、コンシューマ事業が総売上高626億80百万円(同+18.6%)・営業利益12億50百万円(同+140.8%)、ホールセール事業が総売上高372億20百万円(同+11.1%)・営業利益13億60百万円(同+44.5%)、拡張事業が総売上高105億70百万円(同▲1.4%)・営業利益8億40百万円(同+9.8%)を計画している。

項目2027年3月期計画2026年3月期実績前期比
連結売上高3,000億円2,800億円+7.1%
売上総利益1,088億円1,001億円+8.7%
販管費938億円863億円+8.6%
営業利益150億円137億円+8.7%
経常利益150億円146億円+2.6%
親会社株主に帰属する当期純利益90億円83億円+7.7%
2027年3月期 連結業績計画
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.15

株主還元

1株当たり配当金は中間30円・期末30円の年間60円で、2025年3月期実績・2026年3月期実績・2027年3月期計画とも同額を維持している。配当支払額は2025年3月期47.0億円、2026年3月期47.1億円、2027年3月期計画47.1億円。配当性向は2025年3月期57.8%、2026年3月期56.4%、2027年3月期計画52.4%となっている。資料に株式分割・株式併合に関する記載はない。

項目2025年3月期実績2026年3月期実績2027年3月期計画
中間配当30円30円30円
期末配当30円30円30円
年間配当合計60円60円60円
配当性向57.8%56.4%52.4%
2027年3月期 配当計画
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.17

中期経営計画・トピック

当社は長期ビジョン「Beyond AUTOBACS Vision 2032」のもと、2024中期経営計画(2026年度=2027年3月期を最終年度)を推進している。当初の2026年度経営目標は連結売上高2,800億円・連結営業利益150億円・ROIC7.0%であったが、売上高は2025年度(2026年3月期)に2,800億円へ到達し前倒しで達成した一方、営業利益137億円・ROIC5.7%は当初目標に未達である。これを踏まえ、中計最終年度である2026年度の目標として、連結売上高3,000億円・連結営業利益150億円・ROIC6.0%を掲げている。投資計画については、M&A投資は計画180億円に対し進捗97%、設備投資は計画170億円に対し進捗144%。M&Aではビーライン、東葛ホールディングス、オトロンカーズ、ELECTRIC MOBILITY TECHNOLOGY PTE. LTD.、PCTホールディングス、FLEET PITLOCK、近藤自動車を投資対象として挙げている。2027中期経営計画については策定を開始した段階である。

※本記事はオートバックスセブンが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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